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『エリート音楽団』
さすがに海軍のバンドのストーリーというのは初めてかな、珍しいですね。 個人的には興味深い分野で面白かったです。 ギブスは顔を出していましたが、ほぼお休みでした。 海軍のアンカー楽団のクラリネット奏者、ジョン・ウォーレン一等兵曹が走行中のバスから飛び降りて、後続の車に衝突し死亡した。 後続の車は民間人で、バンドの機材係ヒューゴ・グラヴァが運転しており、ウォーレンはフロントガラスを突き破っていた。 ジミーは衝突が死因ではなく、即効性の毒のようなもので衝突する直前に心臓が止まっていたという。 ウォーレンがバスから飛び降りる直前、メンバー全員で車内で演奏をしていた。 指揮者のファルザドによると、ウォーレンはうつ病であることを公表しており、バンドは家族のようなもので、守ってやれなかったと残念がる。 アンカー楽団はオーディションによって選ばれたメンバーで成り立ち、南米での外交行事に呼ばれることが多いという。 ギブスは急な呼び出しで数日間休みを取るという。 スローンが理由を問い詰めると、ギブスはフォーネルの娘エミリーが逃げだのだと答える。 一方、スローンは連絡を絶たれたはずの娘フェイスから呼び出しがあり、困惑する。 ケイシーがウォーレンからバトラコトキシンという毒物を検出する。 これはコロンビアの熱帯雨林に生息するカエルが皮膚から分泌する毒物で、ウォーレンが飲んでいた抗うつ剤と反応すると、正気を失ってしまうという。 この毒はウォーレンのクラリネットのリードに塗られており、内部の関係者の犯行と見られる。 ケイシーは他の隊員の楽器や機材を全て調べることにする。 しかし、「凶器」のリードを見た隊員は、ウォーレンのものではなく、新人のハンナ・マクレーンのリードだと証言する。 実はウォーレンのリードが割れたため、同僚がハンナのを渡したのだった。 ということは、本来のターゲットはハンナだったのか? ハンナは新人ながらも頑張り、公演のスケジュール管理も任されていた。 特に楽団を南米担当からヨーロッパ担当に変更するように申請したことで、ウォーレンが一番喜んでいたという。 楽団にはストーカー並のファンがいて、公演や移動時につきまとったり出待ちしていたというので、ハンナに似顔絵づくりに協力してもらう。 似顔絵を元に、防犯カメラの映像を探ると、ナゲット店に勤めるアンドリュー・ホッパーという男が浮かび上がった。 ホッパーは薬物所持などで何度も逮捕されており、身柄を確保すると、楽団の写真アルバムを持っていた。 ウォーレン殺害についてはアリバイがあり、そもそもハンナが危険だから守りたいのだという。 アンカー楽団のファンの間では、秘密結社のようなものに勧誘された隊員が次々と姿を消していると噂になっていた。 信じられない話だが、実際、3人の隊員が無断欠勤をしていたり、除隊後連絡が取れない状態になっていることがわかる。 肝心の指揮者も連絡が取れず、妻にも嘘を言っているという。 ヴァンス局長は海軍長官からの命令で、金曜のコンサートまでに事件を解決するようにマクギーにいう。 娘のフェイスと会ったスローンは、家族の既往歴について記入を求められただけだった。 ということは、フェイスが深刻な病気なのか気になるところだが、ダッキーは頼まれたことをまずやりなさいと話す。 ハンナは秘密結社については聞いたことがないというが、昨夜指揮者から連絡があり、ヨーロッパツアーが実現しそうだと言われたという。 さらに、ハンナに特別な計画があるらしい。 電話番号から指揮者の居場所が判明し、NICSが現場に向かうと、バンドのメンバーは国のために命を落とした隊員を追悼するセレモニーを行っていた。 これは年に一度、選ばれたメンバーによって伝統的に行われているもので、真珠湾攻撃で全滅した音楽隊を追悼したときから80年続いているという。 その後、連絡が取れなくなったりしていた隊員の事情が判明し、指揮者も愛人がいて妻を騙していたことがわかる。 ケイシーは全隊員の楽器を調べ、ケースが本来の重さより重くなっているのを突き止める。 おそらく、国境を超えて楽器や機材を運ぶときに密輸品を忍ばせているのではないか。 トーレスは機材係のヒューゴが楽器ケースの底にロジウムのメッキをしているのを発見する。 ロジウムは金よりも高価な貴金属で、バンド全体で50キロのロジウムを密輸していた。 もし、南米からヨーロッパにバンドの担当が変わると、美味しい裏稼業ができなくなり、そのためにハンナを殺そうとしたのだった。 アンカー楽団のコンサートにNCISが招待され、ギブスも戻ってくる。 エミリーは大丈夫で、スローンもフェイスから「ありがとう」という返事が来たという。 私は中学生の時にクラリネットを吹いていたので、リードの3.5が「硬い」というのはすごくツボにハマるネタでした。 硬い方が吹くのは難しいが、良い音がする。 ちなみに、みんな大切な楽器は自分で持ちますから、いくらなんでも5キロも重いのは気がつくと思いますよ。 楽器のケースを本来の目的以外に使用するというのは、ロックのバンドでそういう話はありそうですが、最近、密輸品以外にも使用方法がありましたので、ニヤリとしてしまいます。 軍隊にバンドはつきものですよね。 儀礼や式典で演奏する皆さん、制服がかっこいい。 軍人として訓練をきちんとこなした上で、音楽で国に奉仕するという、独特な立場ですね。 ところで、ギブスがフォーネルの娘を気にしているストーリーは、一体何なのでしょう。 本当は独立のストーリーとして扱うはずだったのが、言及するだけで済ませるつもりでしょうか。 エミリーもフォーネルも出てこないのが残念ですね。 ギブスがバッジも携帯も財布も置いていなくなった、というのを「ジヴァの件?」「それはないだろう」と決めつけるのはやっぱり変ですよね。 スローンの娘は顔を出しましたが、こちらは親子の関係を取り上げるのかな。 ハッピーエンドに持っていくのじゃないかと思っています。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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