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テーマ:日々自然観察(9894)
カテゴリ:昆虫(キジラミ)
先日のトベラキジラミと比べると、体長は約2/3の小さなキジラミである。しかし、腹部の長さと模様は異なるが、翅端までの長さは大体同じだし、頭部、胸部の模様は非常によく似ている。ソックリと言っても良い。・・・と言うことは、これはトベラキジラミの奇形ではないのか?
原画を拡大して比較してみる。撮影する角度がほんの少し違っても随分違って見えるので、比較は非常に難しい。 しかし、幾つかの違いを見付けた。眼の後にある肩の部分、形態学的に何と呼ぶのか分からないが、その部分の構造が互いに異なる。また、本種の前翅前縁(前縁脈)には荒い毛が生えているのに対し、トベラキジラミにはその様なものはない。
・・・と言う訳で、これはトベラキジラミの奇形ではなく、別種の様である。言うまでもないことだが、種類は分からない。ただ、キジラミ亜科(科とする場合もある)であることは、翅脈の走り方から間違いないであろう。 北隆館の図鑑に拠れば、日本には約160種程度のキジラミが棲息しているとのこと。本種は、我が家で見つかったキジラミとしてはトベラキジラミ、「キジラミの1種」に続く第3番目のキジラミである。一寸少な過ぎるが、実は、その他にもう1種いる。ゲッケイジュに寄生しているトガリキジラミの1種で、現在種類を調べているが、まだ良く分からない。何れ、掲載する予定である。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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