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2008.12.25
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カテゴリ:昆虫(その他)


 前回、ニシキハギに妙な虫がくっ付いていたと書いたが、今日はその「変な虫」を紹介することにしよう。

 まァ、本当のことを言えば、別に変な虫ではない。カイガラムシの1種である。カイガラムシの種類については、詳しい文献も手元にないし、Internetで調べても必要な情報が得られないが、タマカイガラムシの1種(タマカイガラムシ科)であろうと思われる。

 よく分からないのだが、Internetで調べると、ヒラタタマカイガラムシと言うのに似ている。しかし、この虫の学名で外国のサイトを検索すると、かなり違った像が沢山出て来るし、日本では主として温室で発生するとのことなので、ヒラタタマカイガラムシではないらしい。


タマカイガラムシの1種1
ハギの幹に付いていたカイガラムシ

妙にスベスベしており、渋い色合いをしている

(2008/12/22)



 タマカイガラムシなど何処にでも居て、普通は面白くもない虫である。しかし、このカイガラムシ、妙にスベスベしており、色も鼈甲色を濃くしたような感じで、何故か妙に好感が持てる。しかも、その幼虫か、或いは、成虫になったばかりなのか分からないが、妙に色の薄いのもすぐ隣に居て、これもまた中々味のある色合いである(下)。

タマカイガラムシの1種2
色が薄く、洒落た模様をしている

幼虫か未成熟成虫と思われる

(2008/12/22)



 しかしこの他に、普通のカイガラムシ的な形をした個体も居る(下)。これが本当の成虫で、上のはまだ幼虫なのかも知れない。写真は出来るだけ拡大してあるので分かり難いが、上の2個体は体長4mm弱、下の個体は5mm強で、大きさがかなり異なる。また、上の写真の個体からは横から白黒マダラの触角の様なものが出ている。これは一体なんであろうか。

タマカイガラムシの1種3
普通のカイガラムシ的な個体

(2008/12/24)



 本当は、まァ、カイガラムシと言うのはよく分からない虫である、と言って逃げてしまう積もりであった。しかし、それでは余りに無責任であろう。カイガラムシをひっぺ返して見れば何か分かるかも知れない。

 そこで、細かい仕事用の+3度の強老眼鏡をかけ、シャーレとピンセットを持ってカイガラムシを剥がしに行った。

タマカイガラムシの1種4
2番目と同じ様な個体を剥がしてみたところ

未だ生きている(2008/12/25)



 色の薄い個体は柔らかく、綺麗に剥がすことが出来た。裏面を見ると上の写真の様である。触角の様なものは全然見当たらない。どうやら、虫とは関係ないものであったらしい。

 この虫、幼虫なのか未成熟の成虫なのか、よく分からないが、少なくともまだ生きている虫である。

 一方、色の濃い方は殻が固く、少し力を入れるとパリッと剥がれ、同時に細かい粉状のものが多量にこぼれ落ちて来た。粉状と言っても小麦粉の様な感じではなく、ある程度の大きさがあり、しかもその大きさは一定している様に感じられた。


タマカイガラムシの卵
色の濃い個体を剥がしたもの.卵が一杯詰まっていた

大半はこぼれ落ちてしまったが、まだこの程度残っている

(2008/12/25)



 これはカイガラムシの卵に違いない。早速等倍接写をしてみると、上の写真の通り、正しく卵であった。ウメに付くタマカタカイガラムシの丸い殻と同じで、中の虫はもう死んでおり殻の中は卵で満たされていたのである。

 一番目の写真のすべすべした虫も同じで、殻の中からは卵が出て来た。少し小型であったが、もう務めを果たした成虫であったのだ。

タマカイガラムシの卵2
カイガラムシの卵.美味しそうに見える

ピクセル等倍(2008/12/25)



 タマカイガラムシの殻の中には卵がギッシリ詰まっている、と言う話は色々な所に書かれている。しかし、実際の卵の写真と言うのは、余り見た記憶がない。そこで、卵のピクセル等倍写真を掲げておいた。

 超接写をすれば、もっと詳細な構造(例えば卵表面の模様)が見えるかも知れない。しかし、もう後1週間で新年、余りWeblogに時間をかける訳にも行かない。ここらで御勘弁願いたい。







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最終更新日  2008.12.25 12:08:15
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