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テーマ:日々自然観察(9879)
カテゴリ:昆虫(甲虫)
肉眼で見た感じは、第1回目のチャタテムシに似ており、直径2mm位の霞んだ玉の様に見えた。これもまた、左手で掬って捕まえた。やはり手で直接捕まえるのは虫体を傷つける様で、触角の片側が無くなっている。しかし、この程度に小さい虫を、径36cmの汚れたネットで採ると、大きな網の中の何処に虫が居るのか分からなくなり、ボヤボヤしている間に逃げられてしまうことが多い。それで、ついつい手で掬ってしまうのである。 触角は片一方になってしまったが、まだチャンと生きていて、逃げ出しそうな雰囲気であった。そこでコールド・スプレーを掛けたのだが、やや掛け過ぎだったらしく、始めは動いていたが、やがて動かなくなってしまった。どうもコールド・スプレーの使い方がまだ分かっていない様である。虫君には気の毒なことをしてしまった。
始めは左手にくっ付いたままのを撮ったのだが、まだ早朝で頭がシッカリしていないせいか、中々焦点が合わない。年を取ると、こうだから困る。そこで、白い紙を持って来てその上に虫を置いて撮影した。左手が空けば、テーブルの上にその肘を乗せてカメラを固定出来るので、焦点合わせがずっと楽になる。
ハネカクシ科は鞘翅目(甲虫)に属すが、腹部の大半が鞘翅からはみ出していているし、細長いし、余り甲虫とは思えない変な虫である。大きさは1.0mm~20mmとかなりの幅があり、九州大学の日本産昆虫目録では1023種、しかし、実際にはその2倍近くが棲息しているらしい。 保育社の甲虫図鑑には、その内の363種が載っている。図鑑の性質上、余り小さい虫は載って居らず、2mmに満たない種類はほんの数種だけである。その中ではチビニセユミセミゾハネカクシ(Carpelimus exiguus、体長1.5~1.8mm)が一番似ているが、斑紋も無く特徴に乏しいので、そうだと決めつけることは出来ない。亜科への検索表も手元に無いので、此処では単に「ハネカクシの1種」としておく。
楽天ブログでは、一つの記事に複数のカテゴリーを指定することが出来ない(ココログやウェブリブログでは可能)のは困ったものである。当Weblogは昆虫の分類学的なグループ名をカテゴリーとしているので、「庭を漂う微小な羽虫」などと言うカテゴリーは作れない。其処で、以下の様な索引を付けておくことにした。 「庭を漂う微小な羽虫」の記事索引: 1.ウスイロチャタテ科の1種(Ectopsocus sp.)?:チャタテムシ科 2.ヒラタアブラムシ亜科の1種(有翅形) :アブラムシ科 3.デオケシキスイ亜科の1種 :ケシキスイ科 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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