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2009.10.14
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 最近掲載する記事は写真の枚数が多く、文章の量もそれに略比例しないとバランスが悪くなるので、どうも原稿を書くのがシンドクなる。其処で今日は写真1枚の虫で楽をすることにした。写真が1枚しかないのは、言うまでもないが、直ぐに逃げられてしまったからである。

 体長2mm強、翅端まで約2.5mmの小さなハエで、庭を浮遊していた。従って、これは「庭を漂う微小な羽虫」のその6でもある。



キモグリバエの1種


キモグリバエの1種.Thaumatomyia notataに似ている

(写真クリックで拡大表示)

(2009/10/12)

 この手の小さいハエの同定は生態写真からは難しいことが多い。しかし、脛節端付近の背側に剛毛が無く、一見して単眼三角域が大きいので、キモグリバエ(Chloropidae)の1種であるのは間違いない。しかし、それ以上は、現在「一寸のハエにも五分の大和魂」が故障中なので、私一人の力ではどうにもならない。

 それでも「Chloropidae」で画像検索すると、Thaumatomyia notataと言うこれにそっくりなキモグリバエが見つかった。しかし、類似種の情報が全く欠けているので、一見似ているからと言ってそう簡単にThaumatomyia属の1種と決める付ける訳には行かない。

 キモグリバエ科は、九州大学の目録では150種、東京都本土部昆虫目録では39種記録されており、また、Thaumatomyia属は前者で3種、後者には2種載っている。

 「木潜蠅」と言うと、木の穿孔虫の様な印象を与えるが、幼虫が木や皮を食べるのは一部に過ぎず、その食性は双翅目昆虫らしく、非常に広範囲に亘る。単子葉植物の茎や花穂を食べるものがよく知られており(ムギキモグリバエ、イネキモグリバエ等)、中には虫えいを作るものもあるそうだが、他に、腐植質、キノコ、腐肉、鳥の巣(に寄生?)、蜘蛛やバッタの卵、ネアブラムシ等を食べるものもある。前述のThaumatomyia属はネアブラムシを捕食する。

 尚、別のWeblogで「キタモンヒゲブトキモグリバエ」と「ヒゲブトキモグリバエ?」を紹介しているので、関心のある向きは参照されたい。







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最終更新日  2009.10.14 17:53:56
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