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June 27, 2009
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諏訪監督はとても変わった制作方法をされている方です。
ほんとに最後のシーンまで一体話がどこへ行くんだかよくわからないのです。

それはその独特の制作方法から来ているのだとわかりました。
まず台本がほとんどないのです。あらすじだけ。

俳優さんたちがその役の中でその状況をどう感じ
それをどんな言葉で表現するか、それを引き出していく
現場での即興的なことがらの積み重ねでつくられていきます。

監督曰く、「撮影は一筆書き、物語は順送りで一度撮ったシーンを
後になって都合が悪くなったからと言ってさかのぼって撮り直しはしない」



カンヌ国際映画祭の国際批評家連盟賞を受賞した『M/OTHER』の
メイキングビデオを見たのですが、初期の打ち合わせでの
監督と主演の三浦友和さんとのピリピリしたすごい緊張感が伝わってきました。

三浦さんはそういう新しい表現に挑戦したいと思っていたからこそ
この出演を引き受けたものの、まったくやったことがない手法なので
すごく不安だったのです。台本ないんですからね。

なので三浦さん自身が台本を書いてきたり、スゴく準備をして来られたのですが、
長いリハーサルの間に、共演者の渡辺真起子さんの
「私はここにいる、ここにいる私を見て!」という言葉で目覚めたそうです。

「いくら台本を書いて準備をしてもそれは自分だけのことで相手を見ていないんだ
見ていないからダメなんだ」と気付いたのだとか。

演出というのは監督の指示もあるけど、役者同士の関係性の部分が非常に大きいそうです。
監督は、「見ている」ということが大事で、役者は監督に見られているということが
信頼感へつながっていい演技を引き出すことになるのだそうです。
誰に見られていても良いというのではなく、
やはり監督がずっと見てくれているというのが大事なのです。
「どういう存在の人か」ということが大事なのです。


「不完全な二人」という作品は、監督以外役者もスタッフも全てフランス人という
まったくのフランス映画です。
その際はあらすじどころかラストを決めずに開始されました。
ラストを決めてしまうと、それから逆算してそれが目的になってしまうので
それがイヤだったそうです。
台本には「ラストはみんなで考えましょうね」と書いてあったとか。

離婚寸前の倦怠期の夫婦の会話でほとんどが構成されているこの作品で
妻の役の女優さんは、サルコジ大統領夫人のお姉さんです。

外国の女優さんらしく
感情表現が豊かで放っておくと演技が過剰になる(高笑いしたりとか)
女優は、女であることで自分を証明して自己を解放している人、
でも役柄は抑圧されて怒りを溜め込んでいる女。

なのでそういう時には「その役の女性は普通の人ですよ」とだけ
アドバイスしたりするのだとか。
そうして作っていく中でラストは彼女が思いついたシーンを採用されました。


撮影をどんどん即興形式で進めていくスタイルなので、編集が非常に重要です。
来年公開の最新作「ユキとニナ」ではこれまでよりもっと実験的、
設定だけがあって、あらすじさえないところから、
フランス人と共同監督という形で
全て作っていったらどうだろうかという試みです。

フランスでの撮影はあまり問題なく進んだそうですが、
編集が大変だそうです。
編集作業を日本で行い、できた分からデータをフランスの監督に送って
skypeで怒鳴りあいの喧嘩になるのだとか。


『2/デュオ』というデビュー作品は同棲中のカップルの会話で成り立っているのですが、
実は撮影時は3人の三角関係というシチュエーションでずっと撮ったのだそうです。
でも作品にはもう一人の男というのがまったく出て来ないのです。
編集の際に作品に必要ないと思って全てカットしたのだとか。。!
(俳優さんはショックだったでしょうね!)


つづく





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最終更新日  June 28, 2009 11:35:30 AM
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