ＷＯＷＯＷで映画三昧

「アキハバラ＠ＤＥＥＰ」
(2006年・日)出演：成宮寛貴、山田優

【あらすじ】
新たな若者文化が次々と誕生する電脳都市アキハバラ。
ここで偶然出会ったページ、アキラ、ボックス、タイコ、イズムの若者５人。
社会からドロップアウトした彼らは、一緒に小さなベンチャー会社“アキハバラ＠ＤＥＥＰ”を設立する。
そして革命的な検索エンジン“クルーク”を開発、ＩＴ業界を騒然とさせた。
しかし彼らが不眠不休で開発した“クルーク”は、莫大な資本をバックに専横を極める巨大ＩＴ企業デジタル・キャピタル社に狙われてしまう。

【感想】
まあ、それなりに楽しんだかなぁ。

どもってマトモに会話が成り立たない為にチャットで会話するリーダーのページ（元ハッカー）
幼少の頃、父親に虐待を受けていたアキラ（メイドカフェのウェイトレスにして裏興業の総合格闘家）
女性恐怖症で異様なほどの潔癖症のボックス（ｗｅｂ、グラフィックデザイナー）
光過敏性てんかんをもつタイコ（メカニック）、色素欠乏症のイズム（プログラマー）

精神や体を病んだ5人がベンチャー企業を起業し、それを飲み込もうとする大手企業に一泡吹かせるって話。
展開的にはまあ、ベタなものですが、これが結構爽快。

石田衣良の原作では大学・法学部卒ながら10年も引き篭りしてたダルマっていう人物もあわせ6人がメンバーだそうですけど、映画には出てきませんねぇ。
深夜枠でドラマ化もされてるようです。漫画にもなってるんですね。そっちのほうも一見したいなと思ったりして。

秋葉のオタク達なのに、あれほどの美男美女で構成されるのは、どうかとｗ
秋葉や、オタクにスポットを当ててるだけに、小物が効いててｗ
あしたのジョーの矢吹丈、メタルギアのスネーク、鉄人28号に、ガメラに、ザクに、仮面ライダーに・・・
イズムは連邦のノーマルスーツ着てるしｗ
ページのノートパソコンには「ZEONIC～」の文字とジオンのマーク、そして！赤！シャアですか！通常の3倍ですね！ｗ
なんて、感じで大いに楽しめます。
デジタル・キャピタル社の侵入時に鳴る警報が、ホワイトベース内で鳴り渡る警報そのもの！
思わず吹き出しました！やってくれるね～とｗ

そしてアキラ絡みの格闘シーン。山田優だからねぇ、手足長いし、絵になるわぁ。
寺島しのぶ演じる柔術使いのボディガードとの対決も熱い！
一度負け、腕を脱臼させられた後に、ラストにまた立ちはだかり、再戦リベンジか！？と超テンション上がったのに・・・。
もう、「あの人の部下じゃないから」とあっさり道を明渡すのはちょっと拍子抜けかなぁ。
やりあって倒して欲しかった気もする。

石田衣良だけに、金属バット出てきて、ぼこぼこリンチとか、骨折とか痛いシーンでてくるけど。
でも、青春のムズ痒い感覚がいいんだなぁ。
仲間の暖かさとか、人生辛い事多いけど、懸命に生きていこう的な。

うんうん、さほど期待してなかった分、充分楽しかった。