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2005年02月17日
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カテゴリ:ショートショート


空のイアホーンをつけて

走るとき

それは見えないものが見えるとき

閉ざされた心が開く時

見えないものに触れたとき



空のイアホーンをつけて

走った

それは耳にあてた貝殻になった

波の音が聞こえた

風の音が聞こえた

心臓の鼓動が鳴り響いた



空のイアホーンをつけて

走った

あふれ出る何かが

沸いてきた

キラキラ輝くものが

降ってきた




~☆~☆~☆~☆~☆~☆~☆~☆~☆~☆~☆~☆~☆~☆~☆~☆~☆~☆~☆~☆~☆~☆~☆~☆~☆~☆~☆~☆~☆~☆~☆~☆~





『天使さん、悪魔さん』

            登場人物   香苗
                   香苗天使
                   香苗悪魔

学校からの帰り

舞台上手から香苗登場

ランドセルを背負っている

『香苗』あ~どうしよう。
    
    ちーちゃんとけんかしちゃった。

(自分に言い聞かすようにひとり言を始める)
 
    ちーちゃんなんて嫌いだ!
    
    だってしょうがないじゃん、
    
    ちーちゃんが悪いんだから

(突然舞台下手からスポットを浴びて登場の天使)

『天使』そうかなー

(香苗、気がつかず周りを見る)

『香苗』(空耳かな?という風に)
    
    だって、いつも一緒にいるのに
    
    今日は麻衣子といたんだよ。
    
    私は麻衣子が嫌い。
    
    だっていつもクラスの真ん中で
    
    人気者で皆、麻衣子がそうしようって
    
    言ったことは皆そうしてしまう。
    
    私とちーちゃんはそんなグループからは
    
    外れていたわ。

(舞台上手に悪魔登場)

『悪魔』そうだ、ちーちゃんが悪い。

(香苗、気味が悪そうに周りを見る。

思い切って客席に向かって訊ねる。)

『香苗』ねぇ!誰かそこにいるの?

(天使と悪魔、香苗の近くに寄る)

『天使・悪魔』ここにいるわ。

(香苗、びっくりする)

『香苗』あなたたち、だ、誰なの?

『天使・悪魔』私はあなたよ。

『香苗』? とうとうおかしくなってしまったかも…

『天使』ちがうわ!
    
    香苗の心が外にでてしまったの!

『香苗』私の心?

(香苗、頭に手をあててうずくまる。

頭に手をあてて二人の話を聞く)

『悪魔』そう!ちーちゃんが悪いって言ったよね。

『天使』でも、

    どこかでちーちゃんを許したい気持ちもある。

『悪魔』それもこれも麻衣子が悪い。
    
    なんでもかんでも仕切ろうとする。
    
    いつもクラスの真ん中にいて人気者。
    
    そんな麻衣子が香苗は大嫌い。

『天使』そんなことはないの。
    
    人は人なの。
    
    他人と自分を比べることはないの。

『悪魔』麻衣子は成績もクラスで上位。
    
    香苗とちーちゃんは真ん中よりちょいした。
    
    二人はいつも仲良しだった。
    
    なのに、急にちーちゃんは麻衣子のグループに
    
    入りだす。
    
    許せないわ!
    
    私とちーちゃんの間も裂いて、
    
    私にちーちゃんを嫌いにさせて、
    
    それよりもそんなちーちゃんが

(急に話を止める天使)

『天使』ちょっと待って!
    
    どうしてあなたは人を恨むことしか考えないの?
    
    どうしてひとにやさしくできないの?
  
    どうしてひがむの?
    
    麻衣子だって一生懸命努力したから

    成績もあがったのよ。
    
    そしていつも明るいから友達も増えるの。
    
    ちーちゃんだって

    たまには麻衣子と話をしたかっただけかも
    
    しれないのよ。

『悪魔』じゃ、ずばり言うわよ!
    
    あなた、天使さんって言ったわね。
    
    みんなあなたのようにきれいな心でいたら、
    
    なんでこんな世の中になるの?
    
    いじめがあるの?
    
    こわい事件があるの?
    
    なんで大人たちは戦争をするの?
    
    なんで地球がよごれるの?
    
    それもこれも
    
    人にはきれいな心なんてないからよ!
    
    だから天使なんか、いないのよ!

(黙る天使、うずくまる)

『天使』・・・

(やっと事態が飲み込めた様子の香苗、立ち上がる)

(勝ち誇っている悪魔)

『香苗』けんかはやめて!

    おねがい!

(悪魔、その言葉に怯む)

『香苗』私の心の中でそんな、けんかが起きているなんて

    しらなかった。

    心が張り裂けた時、

    そのいたみって

    心が裂ける痛さだった。

    そして二人に分かれるんだわ。

    私はちょっと寂しくなっただけなの、きっと。

    そして、友達のちーちゃんを

    私は自分のものだと想っていたの、

    自分の思い通りに出来ると想っていたの。

    ちーちゃんにはちーちゃんの生き方があるわ。

    ちーちゃん、ごめんなさい。

    また、私の友達でいてください。

    そして麻衣子さん、

    あなたを羨んだ気持ちが

    ねたみに変わってしまった。
    
    人と人は比べてはいけないのに、

    比べてしまった。
 
    ごめんなさい、麻衣子さん。

    本当は私も仲間に入りかったの。

(悪魔、頭を抱えて小さくなる)

(天使、だんだんに立って笑顔になる)

『香苗』私の天使さん、

『天使』え?なに?

『香苗』ありがとう。

『天使』う、うん、こちらこそありがとう。

(二人、見詰め合って抱き合う)

(香苗、悪魔の手を取り立ち上がらせて、)

『香苗』私の悪魔さん、

『悪魔』え?なに?(邪険気味に言う)

『香苗』ありがとう。(抱いてあげる)

『悪魔』え?!

(悪魔頭を手でぽりぽり、表情が明るくなる。)

(3人で手を取りあい、見詰め合いながら

楽しく輪を描くように回る)

『香苗』私の心

    張り裂けてごめんなさい。
    
    でももうだいじょうぶ
    
    みんな
    
    ありがとう

(天使と悪魔、それぞれの方向に退場)

(暗転)おしまい



 





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最終更新日  2005年11月27日 09時55分32秒
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