300464 ランダム
 ホーム | 日記 | プロフィール 【フォローする】 【ログイン】

夢工房 『浩』~☆”

夢工房 『浩』~☆”

【毎日開催】
15記事にいいね!で1ポイント
10秒滞在
いいね! --/--
おめでとうございます!
ミッションを達成しました。
※「ポイントを獲得する」ボタンを押すと広告が表示されます。
x

PR

カレンダー

お気に入りブログ

スコアよりも? New! dekoponさん

生成する日々/安田… 内藤みかさん

お久しぶりっこ♪ 志津ママさん

美しい和紙でお洒落… lincl-ideさん
■Lifenaviの幸せの法… lifenaviさん
不良中年倶楽部 不良中年倶楽部さん
遙かなる悠久の古典… 美歩鈴さん
ぴよのおうちへよう… ぴよ0156さん
父ちゃん第二の人生… 父ちゃん第二の人生だよ!さん

日記/記事の投稿

バックナンバー

2024年06月
2024年05月
2024年04月
2024年03月
2024年02月

プロフィール

夢工房 『浩』

夢工房 『浩』

カテゴリ

フリーページ

宝の地図の作り方


ジム・ドノバンの宝の地図


ジム・ドノヴァン


般若心経


生きて死ぬ智慧 柳澤桂子


新聞について


各社新聞


使い勝ってよくすんべぇ~ww


こっから富士山のライブ映像が見れるぞ!


富士山の写真でバーナーを作っちゃおう!


小説のページ


チルドレンズプラネット


サイ(超能力学級) 1


サイ(超能力学級) 2


サイ(超能力学級) 3


サイ(超能力学級) 4


一行詩、三行詩、自由詩


<風・アゲーンスト>


<シュールな雪だるまさんへ>


<砂浜にて  トコ7さんと合作>


こちらはパロディむかしばなし


つるの恩返し


桃太郎のその後


浦島伝説


おおきなかぶ


つるの恩返しv2


傘地蔵


一本の藁


三匹のこぶた


シンデレラ


赤ずきんちゃん気をつけて


桃太郎伝説;その後のその後


心理学瓦版


ジョハリの窓  


100匹目の猿


心理学用語辞典


追想(自分史の材料)


雪の日


ある海で


城山の見える町


悪友溜まり場の下宿(S県W市中学時代)


父の事、母の事


大失敗!(S県W市の保育園)


クリスマスの思い出


初恋


成人の日の思い出(18歳未満閲覧禁止)


高校の思い出。部活は・・・


初めての映画


test


超ひも理論


喜びの種を蒔こう


愛の手渡し


ヒント


お経


弥勒菩薩様


観音菩薩様


阿弥陀如来様


四弘誓願


お気に入りのスポット


セロリ畑


竹採公園


富士見水族館


いただきもの


マリリンさんからいただきました


トコ7さんからいただきました


ふ~さんからいただきました。


黒帽子さんから頂きました


ぴよさんから頂きました


大村父ちゃんから頂きました


hatupaさんより頂きました


akieさんから頂きました


杏樹☆さんから頂きました


ゆうあい工房ママさんから頂きました


俳人山頭火


愚を守る(俳人山頭火遺稿)


よい句はよい人からのみ生まれる。


碁中庵漫談筆


メモ


脳に関するリンク


『宇宙の存在に癒される生き方』


メモ


バナー一覧


好きな言葉







.



画像倉庫


.


/


/




英語・中国語・韓国語


平和の祈り


ベクターホームページ


一にデッサン二にデッサンの部屋



2005年04月21日
XML
カテゴリ:ショートショート


銀河鉄道に乗って各駅停車の旅。

きらめく星座を眺めながら、

僕は麦酒をすすっている。

向かいの席にある星の人が座る。

さっきの駅で乗り込んだんだ。

「おや、あなたは地球からお見えですね」

その人は流暢な日本語で語りかけた。

「お分かりですか?」

「ええ、体内に口から栄養を取り入れてますね、」

「えっ、まぁ…」

僕はずるずるとストローを鳴らして吸っていたのが、

エチケットに触ったかと思い恐縮していた。

「私たちはちがうのですよ。」

「はぁ、」

見たところ普通の人型生物に変わりはない、

ただ春先だと言うのに長く黒いコートを

羽織ってはいるが。

やおらその人はボストンバッグを取り出すと、

カギを空けてカバンを開けた。

ぷーんと草の匂いがした。

中には黒々とした土が入っている。

「あなた方地球では私たちは動かないものと、

思われてるようですが、」

と言いながら、長く黒いコートを窓際にかけた。

そして僕らが靴を脱ぐようにその人も脱いで、

やや茶褐色いろの足を床に置いたボストンバッグに入れる。

「ふー、一息ついたー。」

目が点になっている僕に気を使ってか、

話を続けてくれた。

「いや、これが私たちの栄養吸収の方法なんです、

あ、すいません、たまにこのバッグから糸ミミズや

他の虫たちが出てくることがありますが、

ちゃんと巣に帰らせますからご心配御無用です。

そう、あなた方の地球の話もよく伺っていますよ、

精神感応という手段でいろんな情報が日夜飛び込んできます。

私たちがこうやって根から栄養を取るように、

あなた方は口から栄養を取っていて、

それを胃で消化させていますね。

私たちはすでに土の中で虫やバクテリアが作ってくれた栄養を、

そのまま水と一緒に吸い上げるだけなんです。

あなた方の胃に当たる部分が土と言ったところですね、

ですがあなた方はその土とも上手にやっていないようですね。」

「そうですか、結局、私たちも虫やバクテリアも同じ生物と

いうことなんですね、だから虫も住めないような土壌では

かえっていい作物が出来ない。

農薬は我々人間も害しましたが、土にもいいことはなかったのですね。」

「だんだん、わかってきましたね。

人間が作ったモノ以外、世の中に無駄なものは何一つないのですよ。」

僕は飲みかけの麦酒を飲むのをすっかり忘れていた。

「あの、よろしかったら、どうですか?」

そう聞かれたのは僕だった。

「靴を脱いではだしの足を土に乗せてみてはいかがですか?」

言われるまま、靴と靴下を脱いでボストンバッグの空いてる土に

両足を置いた。

「ふわーっとして、いい気持ちですね。」

「そうでしょう?

この土は最高品ですww。

あなた方のようにいろんな食べ物を食べなくても、

この土一つで事足りるのですよ、水分もほどほどでしたらねww」

僕はこの植物人間型人類の方が、

かえって進化してるんじゃないかと

思い始めていた。

銀河鉄道の汽笛が鳴った。

(終わり)













お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう

最終更新日  2005年04月21日 09時02分28秒
[ショートショート] カテゴリの最新記事



© Rakuten Group, Inc.