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病理検査の玉手箱

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2006.10.28
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カテゴリ:日誌
第53回日本臨床検査医学会学術集会(弘前)の抄録集が届きました.会員になってかれこれ5年になりますが,一度も参加したことはありません.病理医の中にはかなりの方が検査医の資格をもっていますので,私も試験を受けて専門医にと思った時期がありました.今はそのような情熱は薄れています.病理医が2名いればどちらかが検査医として臨床検査部の統括責任者として機能することもできるのでしょうが,一人では病理検査科の専任医師で手一杯です.
 そもそも検査医の資格をもっていても臨床化学や生理検査,輸血部門まで実務に精通したり,検査技師の人事や処遇にまで介入できる人はどの程度いるのでしょう?もちろん検査医としてreversed CPCなどを積極的に行っていらっしゃる先生を知っていますので,絶対無理ということではありませんが‥‥.病理医にとって必須の資格ともいえる病理専門医,細胞診専門医を維持するだけで現実は精一杯です.このうえ臨床検査医学会まで出席して点数を稼がねばならぬことは負担が大きすぎると思うのです.
 病院勤めをしていると専門医でなくても実際には精度管理委員会を主催したり,臨床化学や血液検査のアドバイザーとなったり,微生物の遺伝子検査(PCR)をしたりと実務ではかなりの仕事をしています.Reversed CPCもやれといわれれば引き受けます.いまだに医学生のための雑誌「junior」(日本医事新報社)を定期購読しreversed CPCのコーナーを毎回勉強しています.要は名より実を大切にしたいと思うのです.医師も検査技師も学会が創設した専門資格の獲得に躍起になっていますが,資格を得ても給与や処遇に反映されるわけでもなくあくまでも努力目標に過ぎません.学会によっては参加者や運営資金を得るための口実となっているものもありそうです.
 この週末は細胞検査士の1次試験が実施されます.当院の技師も受験するので頑張ってこいよと激励しました.それにしても臨床検査技師の資格試験はどれも難関です.試験問題をみても重箱の隅をつつくような問題や,解答をひとつにしぼり難いような奇問が出題されます.細胞検査士の試験は1度で合格するのは奇跡に近いといわれた時期もありました.輸血や血液,微生物の専門試験も同じような状況のようです.これにくらべると専門医の試験は楽なものです.正確には楽なものでした‥‥今年の病理専門医の合格率の低さをみるまでは.細胞診の専門医試験にも総論各論の
マルチョイ試験が導入されるようで,若手には負担が増えて気の毒に感じます.検査技師に負けないように病理医も勉強せいということでしょうか?





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Last updated  2006.10.28 09:42:20
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