秋の臨床細胞学会が有明で開催される.今回は演題を出していないので参加しないことにする.病院勤めをしていると学会参加を億劫に感じることがある.参加する場合でも,専門医の資格を維持するために仕方なくというという消極的な理由が多い.地方会や地域での勉強会が盛んな今日では,あえて年2回も全国集会を開催する意義があるのだろうかとも思う.病理学会も同様である.主催者の苦労も大変ではないか?代わり映えのしないテーマのシンポジウムや毎回顔ぶれが同じ発表者が続くことになる.一般の発表も症例報告が多数を占めている.細胞学会は教育企画がメインなのでまだ参加の意義はあるが,秋の病理学会は診断病理を専門とする者には敷居が高い.癌学会の二次会のような研究発表が多くて興味は半減である.わざわざ仕事を休んで学会にでかけるよりwebで専門誌を覗くか,USCAPのshort courseで勉強した方が実践のためになる気がする.それでも学会に行くのは旧友や昔お世話になった技師さんと会って愚痴をこぼし合うのが楽しみだからである.たまに会うと嘗て紅顔の美少年や可憐な乙女だった技師さんが随分と老け込んでしまった様子を見て,わが身も知る結果となる.そんな楽しみもあるのだから,せめて学会場には憩いの場と時間をもっとたくさん設けて欲しいと主催者には願うのである.貴重なランチタイムを奪うランチョンセミナーは無駄である.‥‥‥と勝手に思う.
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Last updated
2006.11.08 21:02:13
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