俺の隠れ家

家にひきこもることが苦痛な人とそうでない人がいる。家にひきこもることに才能が必要なら俺はその才能を授かっている。

食料さえあればTVやパソコンさえあれば家から出なくとも何日も暮らせる。

今まで不登校になったことはない。

勉強なんかしたくない、就職なんかしたくない、早く人生をまっとうして死にたい。幼稚園の時からそう思ってる俺は、いつも過度にプレッシャーをかけて頑張るか、何もかも放棄して怠けるのどちらか一方。適当なプレッシャーに勝っていくからこそ人は成長していくってもんやのに、こんな調子やから成長せーへん一方。

幼稚園の時に一番困ったことは「自分の好きに書いていいよ」という先生の言葉。

「自分の好きに」が自分でわからない奴の身にもなってくれ。心でそう思いながら、周りを見渡してた。泣きながら。

あれから何十年たった今、俺は自分の好きにできる。

就職しようがしようまいが、何になろうかすらも。

でも俺にはわからない。自分の好きなことも何をしたいのかも。

ぼけっとひきこもってたら、いつのまにか自分の好きな人を傷つけてた。

ひきこもりは誰も傷つけない。そんなことなかった。

明日は久しぶりに朝起きてみよう。

外に出てみよう。