『販売機会』(チャンス)を見逃すな!?
今日は発送も多くないので、のんびり山田ホルモンセンターに出勤する。店の清掃と店出しを一通り終えたところ、山田ホルモンの女将の声が聞こえた。「ハラミ2kgくらいあるね?」地元のお客様から電話での注文があったようだ。「2kgくらいならあると思うけど…」しばらくして、「やっぱり、ハラミ3kgくらいあるね。」と女将。「ま~3kg位はあると思うけど…」と洗物をしながら私が答えた。「本当にあるんね。」と女将が冷蔵庫を確かめると、3kg位は十分ある。女将は受話器を取ると、「ハラミ3kg準備が出来ますよ…」と応えていた。一通り洗物を終えて、さ~ハラミの準備に取り掛かろうとした時、また電話がなった。例のハラミ3kgのお客様だ。女将は私に、「ハラミ5kgあるね。」と。いったい何kgほしいのか。2kgから3kg、今度は5kgといった具合にどんどんkg数が伸びてくる。最終的には5kg欲しいのだそうだ。在庫自体は5kg程あるのだが、山田ホルモンで使う分、MEET MEATSで使う分、直営の焼肉店「にしもと」で使う分を考えると、3kg程が限度かなと思っていた。女将も山田ホルモンで使えるハラミの限度、3kgだけを売ろうと考えた。私はとりあえず社長に電話をし、ハラミを使っていいのかを聞くと、「冷蔵庫に保管しとっても売れな意味がなかろうも。ある分全部使いなさい。」と気風(きっぷ)のいい答えが返って来た。お客様にすぐに電話をかけ直し、「5kg準備できます。」と伝えた。数時間後お客様は、「よかったわ。実は数量が少し多いので他の店に2,3kg頼もうとしたんだけど、ここで5kgできるって言うから全部こっちに頼んだの。一歩違いでその店から5kg準備できるって電話があったけど、もう遅いわよね~」私は少しドキッとした。もし2,3kgしか準備ができませんと答えていたら、逆に他の店から注文を取られていたのだ。売れる時に売らなければ、在庫はたまるばかり。販売機会を見誤っていたら、冷蔵庫から5kgのハラミが消えるのは1週間後くらいだっただろうか。販売機会(チャンス)を見逃すな!!