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テーマ:小説(1360)
カテゴリ:ガーデイアンレポシリーズ
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ガーディアンルポ05短編「クアイアーボーイズ」地球は絶滅の縁にあり。敵「ROW」は、生命体ミサイルを発射。意思を持つ地球の「生物機雷」が人類戦士として。敵とであった彼はいかに ■前書き 地球を侵略する敵ROW星人に対する人類戦士達を「ガーディアン」と呼ぶ。 地球は絶滅の縁にあった。この新生・地球人類の前に立ちふさがったのがROWだった。 彼らは新人類に戦いを挑み、戦闘は果てしなく続くように思われた。 ROWは、一つの作戦を発動する。人類の救世主ME抹殺作戦だ。人類の発生より、人類の救世主MEが誕生するまでの、MEにつらなる人々をROWの攻撃よりガードするため、あらゆる時代へと自ら志願した戦士を派遣した。 この人類戦士達を「ガーディアン」と呼ぶ。 現時点では、敵「ROW」は、はるかかなたから、地球に向け、生命体ミサイルを発射していた。敵「ROW」の生体ミサイルを地球の生存圏から守るために、意思を持つ「生体機雷」が設置された。彼らは、[クアイアーボーイズ]と呼ばれた。その短い一生の物語。 ガーディアンルポ05「クアイアーボーイズ」 作 飛鳥京香(C)飛鳥京香・山田企画事務所 http://www.yamada-kikaku.com/ ■「7人の友情」というふざけたネーミングの「生物機雷」設置船のブースターの炎が、地球に向かって降っていった。 これで、俺 M113-012の定位置も決まりだ。 「生物体機雷」設置船の中からアリスママが、俺たちに向かって手を降るのが、内視できた。 俺の今回の仲間は240名だ。効率の良い数らしい。 「7人の友情」の地球から上昇中も、「聖歌」は俺たちの聴覚に聞こえていた。 俺たちの仲間の「聖歌」は耳に残り、心を揺さぶる。 ようやくおち着いた俺は、視覚装置であたりを見渡す。 周りはすべて闇。 背後には地球光。 他の仲間との通信接触は禁じられている。 全くの孤独。 自分から言葉を発することもできない。 敵「ROW」に察知されるからだ。 敵「ROW」と遭遇するまで、眠るこことも休むこともない、 無限の沈黙が続く。 「生物体機雷」設置船「7人の友情」から投げ出された時から、この宇空間から外れることは許されない。 意識が継ぎれることなく、宇宙の監視が続く。敵RMが飛ばせる生体ミサイルを防ぐまて。 僕たちは[クアイアーボーイズ]と呼ばれた。 地球を守るために選ばれた意識。 僕達の死ぬ瞬間、泣き声ともつかぬ「音」を発する。 その音は地球のどこでも聞こえた。人類は、それで俺達の存在と死ぬ瞬間を知る。 その音は、ある種の聖歌を思わせるらしい。その聖歌隊、つまりクアイアーボーイズと 俺たち「生物体機雷」は呼ばれた。 敵「ROW」もはるかかなたから、生命体ミサイルを発射する。 それに対抗すべく地球連邦軍が考えだしたのが、クアイアーボーイズだ。 そのROWミサイルをいち早く発見し、処理するのが俺たち、クアイアーボーイズに与えられた任務だった。 生体ミサイルは思考能力をもつ。 役割?。 それは生命体ミサイルに対抗して、彼らを地球圏内に突入までに処理すること。 いわば相打ちだ。 俺たちクアイアーボーイズは、地球人類の科学が生み出したバイオノイド。 地球人の細胞から生み出された生物機械。 俺たちの意識の奥には、君たちが失敗すれば、アリスママをはじめ「親」が死ぬという刷り込みがされている。 親を叔うために自分が犠牲にならなくてはという動機づけだ。 『僕達がいるのは地球を守るためではない。地球人を守るためでもない。 そう、アリスーママ、俺たちはあなたを守るために、この宇宙という大いなる暗渠にいるのだ』 アリスーママ、つまり私の生命の源、顔を覚えている! 俺M113-012は、飛来してくる生体ミサイルをついに認知する。 自分の終わりの時がやっと来たのだ。 何の恐れもなかった。 あるいは、死ぬことは安らぎかも知れないと想った。 この孤独にくらべれば。 再び、周りを見る。 仲間のクアイアーボーイズの亡きがらが、1セット240人の仲間。 240人の仲間が周りに浮遊している。 失敗すれば、自動的に監視ステーションが不良品として俺たちの生命抹殺を行う。 俺は待ち構えている。 が、俺は一瞬、この敵「ROW」の生命体ミサイルに近しいものを覚えていた。 彼らも思考能力をもっている。 「ROW」の生命体ミサイルも、はるか遠い星から雅味を目掛けてくる。 ただ破壊のために。母星に帰れることなどなく、 地球を攻撃し、成功した_ところ分栄光があるわけではない。 ただ死が待っているだけだ。 彼らにとっても死は甘美な瞬間かもしれない。 接触。 なま暖かいものが感じられる。 何かの意識が、俺の意識に呼び掛けてくる。 「まさか、君もそうなのか」 俺より、先に、相手の意識が割り込んできた。 ああ、俺の同じ生命体がここにいたのだ。 ROWのミサイルも生体ミサイルだ。生きている思想をもつミサイルなのだ。 俺の意識が消え去るまで意識で語ろう。 お互いに短い問の生命だ。 俺は言う 「なあに、短い間だ、俺と君が、燃え尽きるまで俺の話を聞いてくれ」 敵「ROW」の生体ミサイルが答える。 「ああ、私も、この地球への長い航海の中で安らぎが欲しからた。語ってくれるか。この私のために地球の話を、、」 俺達は、相手を滅ばすために、抱き合いながら、地球の引力圈へと落ちで行く。 俺の語りは「高速度コミュニケーション」で、俺と彼の問で行われる。 そうか。 俺はきづく。 聖歌は、、、 このコミュニケーションの瞬間に発する データ交換の音だったのだ。 そして、 ひとつの聖歌は、、やがて終わる。 (ガーディアンルポ05短編「クアイアーボーイズ」完) 作 飛鳥京香(C)飛鳥京香・山田企画事務所 http://www.yamada-kikaku.com/ #ガーディアンレポ お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2021.09.14 15:08:41
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