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2004年10月29日
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うさわの『電車男』、読みましたというよりも、
「電車男」の書き込みだけを眺めました・・・が正しいのかな。

しかも、ネット上の電車男を読まずに、
先に本の方を買ったんですね。

ずーーっとスクロールして読むのはつらいかなぁと思ったから。

でも、今、ネットの方を見にいってみたら、本よりも
情報量が多いんですね。ふたりの基本スペックとか
2ちゃんねるの文化についてのこととか。

ネット上にこの情報はあるうちは、ネットでの読書が
苦痛でなければ、本を買わなくてもよいのかも!?

でも、本だとネット上で情報が消えた後でも、自分がちゃんと
買った本を持っていれば、あぁ、あのときあんなものが
流行ったなぁなんて思い出すのにはいいかもね。

あ、あと、ネットにあって本にないものもあるけど、
本にあってネットにないものをあったよね。

それを楽しむのもいいかも☆

気になっていたのは、著者と著作権が
どうなっているのかでした。

「中野独身」(なかのひとり)

「「インターネット掲示板に集う独身の人たち」という意味の
架空の名前」だそうです。本にはそれしか書いていません。

でも、これってそれだけではなくて、二重の意味を
持たせていますよね。

「なかのひとり」って「中の一人」とも読めます。

つまり、「電車男」個人ことを指してもいる。

うまいなぁと思いましたよ。

著作権の取り方もうまいです。

出版権は、2ちゃんねるの許諾により新潮社が
保有しているんですね。

ネット上の匿名共有リソースで、
一次著作者の特定や証明が難しいために、
著作隣接権者である2ちゃんねるに許諾を得るという
形をとったということでした。

興味を持った方は、本の奥付を見てみてくださいね☆
(って、こんなところを喜んで見ちゃうのは、
図書館屋とれびう屋くらいかしら!?)

それから、もっと興味があったのは、
「電車男」は、なぜ名乗ったか!?
でした。

名乗るったって、本名ではなく、ハンドルネームだし、

ブログ&ソーシャル・ネット・ワーキングで
名前を出して自己表現をしているというところと比較すると、
まだまだ匿名自己表現なんだろうけど、

でも、2ねんねるですからね。

ほとんど「名無しさん」の世界ですよね。

「男達が後ろから撃たれるスレ 衛生兵を呼べ」は、
基本的に独身男の集うところだったようなので、
かぎりなく「Mr.名無しさん」ばかりだったわけです。

おそらく、「電車男」も、ずっと「Mr.名無しさん」だった
ことでしょう。ずっと「ロムってばかり」だった男が
「裏ぐった」。(独身男の集うところですから、こういう
表現になったんでしょうね。)そして、自分のストーリーを
語ろうとして、語り始めは、投稿の続きということで、
投稿ナンバー「731」を入れていくわけですが、
それがそのうち、「731こと電車男」と名乗るように
なるわけです。そして、そのうち「電車男」になるわけです。
みんなも「電車」とか呼んでいますね。

便宜上もあったのでしょうが、その答えは、
内藤みかさんの10月29日の日記で見つけました。

「おねがい」のところです。

自分のストーリーを語るときの「電車男」も、
「ストーリーテラー」になっていた。
「自分の物語」を語りたかったと思います。

だから、「名前」が必要だったんだなぁと。

なんか、うまく言えないのですが、つながった気がしました。

それから、「これはリアルなのか? ネタなのか?」の答えも
同じ日のみかさんの日記に答えがある気がしました。

20パラグラフ目に、『ラブリンク』のことを、
フィクションですよと書いてあるくだりの次です。

すごく納得だったので、引用させていただきます。

「もちろん、部分的に私が体験した「感情」は
入っていることもあります。どんな創作者も
そうだとは思いますが、100%のフィクションと
いうのはありえない。そう思います。」

ここからは、私の持論ですが、文章にする場合、
「100%のフィクション」がありえないのと同じように、
「100%のリアル」を書き込むこともできないと
思っています。

同じリアルを体験した人たちでも、書くことがちがう。

同じセミナーに出て、感想が同じことはありえません。
それは、見方も、感じ方、考え方もちがうからです。

つまり、100%のリアルも、100%のネタもありえない。

ということだと思います。

どこかに、かならず、自分が入ります。

だからこそ、人は、名乗りたいのではないでしょうか!?

表現したものは、
「私の血をわけ肉をさいて作りこんだ、大切な分身」
(みかさんの10月29日の日記の「おねがい」より引用)
だから。

あ、あれ!?

これって、『電車男』のれびうだったはず!

「表現することとはなんだろう日記」になってしまいましたね。

かといって、私には、2ちゃんねる文化について評する力も
ないしなぁ。

電車男をネット上で整理している方(ログ編集の中の人さん)が
みんなが読んで分かるようにすでにちゃんと
整理してくれていると思うんですよね。

というわけで、このあたりでしめましょう。

電車男って、頭の中にある編集前の物語みたいですよね。

ひとりひとりが「自分の物語」を見つめなおしてみると意外と
おもしろいことがイッパイつまっているのかもしれません。

電車男

書誌データ:中野独人『電車男』東京,新潮社,2004.10,364p.(1300円(税別))

****

みかさんのココログの電車男の感想を見てきました。

トラックバックも結構あって、他にも電車男について書いている人はイッパイいるみたいです。

そこの書き込みを読んで、はじめて知った事実!

本のカバーをはずすと2ちゃん語の用語集があるんですね。

気づかなかった。

おもしろいですね~☆





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最終更新日  2004年10月30日 11時45分43秒
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