もどかしさと、共感と
先週から、ご縁があって、ダウン症、知的障害と、発達障害のお子さん(未就学児)の親子通園デイサービスにて、指導員のお仕事を週に2日担当させていただくことになった。まだまだ、私もダウン症児の母歴は7年弱だが、今、必死に前を向きたいお母さんの半歩前を進んでいるという立場から私にできることがあるはずだという思いで、勤めることに決めた。おもに、2歳から5歳の間のお子さんがやってくる。その、お母さんたちの表情の中に、数年前の自分と重ねてしまうこともある。我が子の障害を、受け入れることのできた人、そうでない人。教育ママならぬ、療育ママになっている人、無関心な人。誰かと、繋がりたい人、離れていたい人。ただ、共通していえるのは、私もそうだったが、皆、わが子の就学問題について、すでに頭を悩ませる日々であるということ。この子は、大人になって、一人で生きていけるのかということ。きっとね、お母ちゃん歴が更新されるごとに、「この子たちにとっての、自立の定義づけ」が劇的に変わるはずだから、私は、これまでも、絶対に、説教めいたことは口にしないようにしている。ただ、母が期待のハードルを上げて、無理やり子どもを飛ばせないように、見守らないといけないなと思っている。あと、本当に必要なのは、子どもたちへの訓練のみならず、親たちに、心の殻をやぶる機会を提供することだと、切実に感じている。笑いでもいいねん。美しいものに触れてもいい。温かい力に、励まされるのもいいし。何かをみて、感じて、響く心を備えていてほしいねん。で、自分は、独りで全てを背負わなくていいねんよ~と、知ってほしいの。私が、私で良かったことの理由には、調べもの好きなのと、フットワークが軽いのと、素晴らしく、ユニークな友人たちが周りにいてくれることがあげられる。これは、ウーを授かる前から変わらないことだが、この要素に、どれだけ助けられたかわからない。私は、自分の好きな仲間が、さらに色々と繋がりあっていくのが大好き。ウーが生まれてからは、さらに、面白いご縁が加わって、楽しくて仕方がない。だから、こうして、出会ったからには、私と知り合ってしまったからには、今後、ずうっと巻き込むわよ(笑)。デイで、保護者と先生という立場だけど、友人の始まりよ。できるかぎり、たくさんの情報を届けられるように、柔らかな気持ちで、過ごしていただけるように、私なりの誠意で向き合っていこう。さて。いきなり、感じたのは、子どもたちの姿勢や身体の不安定さを気にしないお母さんが、けっこういるぞ~ということ。あと、ちゃんとした靴を履かそうぜ~と、気になった。ウーはダウン症だから、筋力のなさは周知の事実で、赤ちゃん時代から、体操や理学療法を受け、今も動作法をやっているが、発達障害のみを持つ子のお母さん、もしかしたら、認知にばかり働きかける訓練しかやってないのかな?と感じる事がある。もちろん、それも大切だけど、私は、去年の自閉症の訓練を受けた時に、勉強会で、自分のボディマップを知らないと、一足飛びに認知にはいけないという話を聴いて、心から納得しているのね。身体で感じたことが、知覚に届き、認知に到達するのだから。ウーも、つま先歩行がメインで、モヤモヤする私だけど、たいしたもので、支援学校では、本当に身体を意識したカリキュラムが多くて、ウーにできる動作が増えてきたし、歩行も少しはマシになってきた。そもそも、姿勢は、健常児だって大切なこと。大人の我々にも。姿勢には、自分の心の持ちようや、怖いことに品性まであらわれてくると、私は思う。こればかりは、小さなうちに、親が意識づけておく方がいい気がする。それに、やはり姿勢のいい人って、単純にカッコいいんだもの。ウーにも、そうあってほしいし。いずれは、ギア姉さん、ブレーキ妹と、ダウン症児のデイを開きたいので(勤務先の先生も承知の上で採用してくださってる)いっぱい、子どもたちから学び、自分も進化し続けたい。勉強することが、まだまだあるというのは、ものすごい幸せ!ウーがいなかったら、私にこんな現状はなかった。今頃、優雅なマダムとして、アドリア海のクルーズなんかしていたはず(笑)。自分の未来予想図ではそうだったの。でも、そうじゃないおかげで、かえって妄想力には磨きがかかり、どこまでが現実やねん!と、謎めいた女にもみられるようになり(笑)、日々楽しいので、申し分ないのであるよ。