世界のごはんとアリーナ＆スタジアムグルメ生活

数日間が空きましたが、遠征そば話の続きです。名古屋駅のきしめん＆Jリーグ観戦後、名古屋発17時過ぎの高速バスに乗り、着いたのは富山駅前。時刻は20時半すぎ。おなかが空いています。

　　　

途中で何か食べずにおなかを空けておいたのは富山で駅そばをいただくためでした。新幹線開業に合わせたリニューアルですっかり立派になったJR富山駅1Fに夜でも燦然と輝く「立山そば　源」さん、「ますのすし本舗　源」さんの駅そば店だそうです。

富山駅（JR）は以前はホームに駅そばがあったように思いますが、現在は改札外のここのみ。今回は高速バスで来たので助かりました。お店の明るさに吸い寄せられるように向かって行くと、大きなリュックを背負った旅行客のグループが次々に入っていきます。やはり富山に来たら食べたくなりますもんね、おそば。

閉店は21時。もうすぐ閉店なので天ぷら類はもうないだろうな…と思ってはいましたが、やはり主たるトッピングはほぼ売り切れ。

　　　

でもこちらで食べたいと思っていた名物メニューは売切れる種類のものではないので大丈夫╭( ・ㅂ・)و ̑̑ ｸﾞｯ !お店の方に食券を渡し、壁に向かうカウンター椅子席に座って待ちます。麺は茹で麺のようですが、先客が多かったので注文してから少し待ちました。

厨房は比較的若い女性お２人で回しています。きびきび動いていて見ていて気持ちがいい。

　　　

２～３分ほどで「とろろ昆布そば（４００円）」のできあがり！

　　　

「立山」と書かれたかまぼこが目を引きます

　　　

そしてたっぷりのとろろ昆布╭( ・ㅂ・)و ̑̑ ｸﾞｯ !

　　　

北陸の方は昆布大好きですよね。お魚の昆布じめや昆布巻き、昆布を使ったかまぼこなど、北陸へ行くと美味しそうな食べ物がいろいろあって、ついついいろいろ試してみたくなります。それもそのはず、富山県は昆布の消費量が全国一だそうで、それも全国平均の約２倍、消費「額」で言うと約３倍にのぼるそうです。つまり、高級な昆布や高価な昆布食品を好んで消費しているということですね。すごいなあ～。

北前船の影響はもちろんのこと、「真宗王国」と言われる北陸ならではの食文化も昆布の消費を後押ししたと考えられているそうで、確かに北陸って精進料理が盛んなイメージがありますよね。

というわけで、待ちに待った富山のおそば。麺はさすがに色の濃い香りもあるそばらしい麺。ちょっとだけ平たくて、舌触りが滑らかです。

　　　

つゆはとても澄んだ、関西のうどんつゆのような色。もちろん！昆布だしです╭( ・ㅂ・)و ̑̑ ｸﾞｯ !かつおをはじめとした魚系の香りはほぼ感じません。この種のつゆ、うどんには最適だと思いますが、関東の濃いつゆに慣れた舌にはいささか物足りなく感じてしまう。でも富山の方にはこれがスタンダードなんだろうなあ～。

　　　

そこでこれです。とろろ昆布をおそばに絡めて食べる╭( ・ㅂ・)و ̑̑ ｸﾞｯ !

　　　

あ～ら不思議、やや薄いと感じていたつゆの昆布と削った昆布の旨味と香りが重なって美味しさ倍増ヽ(　　´　　∇　　｀　　)ノ ﾜｰｲ

いやーこれ美味しいですよ！すごくいい。初めての美味しさです。

と言ってもその昔、私の実家（秋田）にはとろろ昆布が常備されており、主に両親と祖母がお味噌汁に入れて食べていましたが、子供時代の私はあまり好きではありませんでした。あの舌触りがちょっと苦手だったんですよね。実家の味噌汁はとても薄味でだしも煮干しだったので、とろろ昆布で旨味を加えるのは合理的だったはずですが、当時は「あまり嬉しくない食べ物」のひとつでした。その後も、昆布自体は好きですが、とろろ昆布を進んで買ったことはあまりなかったかも知れません。

がっ！昆布だしのつゆ＆麺に絡めるとこんなに美味しいものだとはo(ﾟﾛﾟo)

という、私にとってはけっこう大きな驚きでした。予想以上に美味しかった。大変満足してつゆまでほとんど完飲。翌日富山でとろろ昆布を買い求めたのは言うまでもありません。

多くの旅行客の方は「白えび天ぷらそば」を狙っていたようですが、私はとろろ昆布そばを食べられて大満足。翌朝も早くからお客さんで混み合っていた同店、１日でどれぐらいの量の昆布が消費されていくのでしょう。

「駅そば」としてはちょっと綺麗すぎるお店ではありますが、味は昔ながらのままじゃないかな？また富山に来たら寄りたいお店の１つです。ごちそうさまでした！

・実食日：2016年10月1日（土）20時40分頃
・立地：JR富山駅1F構内（改札外）
・席タイプ：壁向きカウンター椅子席＋入口近くにテーブル席もあったような
・清潔感、広さ：★★★★☆4.0（とても新しくて綺麗です。ある意味「駅そば」っぽくない感じもするぐらい）
・お店の方の雰囲気：★★★☆☆3.5（きびきびしていて気持ちがよいです）
・メニューの魅力：★★★☆☆3.5（「昆布だしの澄んだつゆにおそば」という組み合わせ自体が独特ではありますが、とろろ昆布そばはやっぱり美味しい）
・女性でも入りやすい度：★★★★4.0（この外観なので女性客もふつうに多いですよ）
・リピートしたい度：★★★☆☆4.0（今度は空いた曜日・時間帯にも行ってみたい）

立山そば JR富山駅構内店 （そば（蕎麦） / 富山駅、電鉄富山駅、電鉄富山駅・エスタ前駅）

ええと、私は奥の席に座れたのでよかったのですが「酔っ払ったおっちゃんのグループ」がシメの１杯とばかりに入ってしまい、お店は場違いにうるさかったです（笑）でも、そういうお客さんは、特に夜には珍しくないんだろうなという気はします。それぐらい、夜の富山駅前で目につきやすい明るさなので。

最初口にした時「つゆが薄いなあ」と思うと同時に「どこかで似た味のを食べたような」と思って「どこだっけ？？」としばし考えたのですが、おそらく「阪神そば」のつゆに近い味だったのでは、と思っています。あそこのつゆもうどんに合わせるべきつゆだなあと、おそばを食べて少し物足りない感じを抱いたので。今ならもっと美味しく感じると思うので、また行きたいなあ(○´∀｀)ﾉ

それにしても北陸の昆布文化、改めてスーパーやコンビニをその観点でチェックするとなかなかにすごかった。昆布コーナーの商品ラインナップがものすごく充実している上に（その棚のあたりを通ると何か買わなきゃいけない気になってくるレベル）

とろろ昆布をまぶしたおにぎりが「白」と「黒」両方当たり前にあるΣ(￣口￣*)

　　　

パンまでもw(ﾟoﾟ*)wｵｵｰ

　　　

　　　

そして駅そばと同系列「ますのすし本舗　源」さんのおにぎり屋さんが富山駅1Fにあって、翌日こちらで黒こんぶおにぎりを買いました。昆布はもちろん、お米自体が美味しかったです。さすが北陸。

　　　

　　　

富山は1泊し、翌日午後バスケットを観終わると西へ移動…したのですが、富山でもう1軒回っています。駅そば探訪の次回はちょっと面白い立地のお店。お楽しみにー(○´∀｀)ﾉ