よろず屋の猫

ナルの辛辣なセリフが聞けないと寂しーい!!

とか思っちゃう自分もどうかと・・・。


真砂子とジョンが到着、寝ているナルにショックを受ける。
真砂子はナルの中にいる霊を、空虚、無色透明、感情もない、なのに存在感が強いと表現する。
正体がつかめないよう何かが邪魔をしているのかも、とも。

ビデオを見るメンバー達、入り江から登ってくるたくさんの霊、麻衣は夢を思い出し祠の事を彰文に聞いてみる。

次の日、彰文の案内で岬の先端から洞窟を見るメンバー達。
岬には五つの石があり、墓石ではないかと思われる。
海に注連縄がかけてある大きい岩と小さい岩、“雄瘤と雌瘤”には土地の伝説がある。
姫と恋人が誤解から人を殺し、海に身投げしたと言う話は、麻衣の見た夢と一緒。

そこで今度は神社に行く事に。そこには三つの石が。
それは“三六塚”と言う、ここに三つ、本来岬のは六つだったのではないかと彰文は言う。
真砂子はここは不思議な場所だ、ネイティブアメリカンの霊場に似ていると言う。
“魂の通る場所”。

と言う事で次は洞窟に行ってみる、夢で見た階段は危険なので、海岸から行くメンバー達。
洞窟の中の祠の中に祭られている流木は頭と手があるような形で“おこぶ様”、ぼーさんはそれを「えびすか。」と言う。
えびすとは漂流物のこと、昔、日本人は海の向こうに不老不死の国があり、海から来るものは特別な力のある吉兆とした、と説明。
メンバー達は洞窟内にカメラを設置。

靖高が両手首を切って自殺を図る。
「大丈夫。」と言う麻衣の言葉を聞き、「なーんだ。」と克己と和歌子。
靖高は祖父の葬式以来、「家族を殺せ。」と言う声を聞き、夢の中では殺していたと言う。このままではいつか本当に殺してしまうと思い自殺を図った、と。

ナルの回りには式が残してあり、霊がナルに近付いても、ナルから霊が出て行っても分かる、しかし禁呪のせいで霊が出て行くことはあり得ないと言うリンの説明を聞き、ぼーさんは、この家に憑いている霊は一つではないと判断。
ジョンに葉月と靖高の除霊をさせ、綾子に護符を作らせる。

しかし陽子が護符をつけることを拒否。
克己と和歌子も嫌がって逃げ出す。
二人の様子を怪訝に思う麻衣は「おじさんが死んだの知ってる?。」と聞く。
すると二人は喜んだ顔で「やった!。」と、更に「(彰文が)車に乗った?。」と聞く。
車とは何かと問い詰める麻衣の手をすり抜ける克己。
麻衣が綾子に「和歌子ちゃんに護符を持たせて。」と頼むと、克己は「海に飛び込む。」と脅す。
「苦しかったらざまあみろ。」「誰に?。」「みんな。」
克己君じゃない、本当は誰なのと訊ねる麻衣に、本性を現す悪霊。
「ころしてやる。おまえも。この家の連中も。この子供も。」
首を切られるのに比べたら楽、そして同胞の裏切りに比べても。
克己はそう言って崖に向かう。
九字を切ろうとする麻衣にぼーさんの「法力は人に向けてはダメ。」と言う言葉が浮かぶ。
しかし克己は崖への門の鍵に手をかけようとしている。
九字を切る麻衣。
克己と和歌子が悲鳴を上げ、黒い塊が抜け出て消えた。

克己と和歌子の背中にくっきりと九字の跡。
ぼーさんから大目玉をくう麻衣。
「二度と人に向かって九字を切るような状況を作るんじゃない。」

そこに陽子が怒鳴り込んでくる、形相が変わっている。
霊が凶悪化していく。


すごいスピードで進んでいるようだけど、今回はほぼ原作どおり。
麻衣と真砂子のやりとりが抜けちゃってるのがちょっと寂しいけどね。
このエピソードで麻衣と真砂子は結構仲良くなっちゃったりするんだけど、そう言うのは少しずつの積み重ねだから、会話が削られちゃうのは残念。

神社で、岬の塚の一つはなくなったんだろうと言うシーン、綾子が推測を披露して、ぼーさんがたしなめる。
「先走るな、とナル坊なら言うだろうよ。」

寂しい!!。ナルが言うのでなければつまらない!!。

とか思っちゃいましたよ。
ぼーさん、良い人だからね。(←もちろんそれがぼーさんの魅力)
イヤミにもなんにもならないよねー。

ナルがいないので、ぼーさんがメンバーを引っ張っている形になってます。

リンさんと二人で話しているシーンなんかは、うーん、大人の魅力。

余談ですがマンガの八巻の背表紙、九巻の中表紙はリンさんとぼーさんのツーショットイラストです、素敵ですので、本屋で見かけたら、是非覗いて見てください。

“雄瘤・雌瘤”の伝説を聞いて、前夜の夢を思い出す麻衣が、赤くなっちゃって可愛い。
悲劇ではありますが、確かに美味しい夢だよね、私だって見たいわ。
その後の神社の夢はイヤだけど。

今の状態でも充分凶悪!!と思える霊たちですが、この先もっとひどい状態になって行く。
ナルはまだ眠ったまま?。
どうする?、麻衣たち。



原作(マンガ)は八巻と九巻。


今は眠ってますが、夢でも見ているのなら、きっとこんな顔をしているだろう、って感じのナルの表紙。
怒ってます・・・。


文庫本ならこれ