メコン川クルーズでのジャングル探検気分
メコン川の源流はチベット高原で、中国雲南省を流れ、その後、ミャンマー・ラオス国境線、タイ・ラオス国境線、カンボジアを通じて、ベトナムに抜ける大河だそうである。総延長4,023kmの典型的な国際河川あるメコン川で、ジャングル探検気分を味わうと言う旅行案内書の文言には正直なところ、対岸が見えないような広大な川の中でジャングル気分…?当初、そんな違和感があった。出掛けて見て、そんな疑問も納得!なるほど、手漕ぎの小さな船でのクルージングにはジャングル探検気分の雰囲気がちょっとだけ味わえる。メコン川観光船の基地(港)から中型船に乗り、数十分のところにある大きな島に上陸。この島を流れる川でジャングルクルーズを体験。どうやら、島の中に鬱蒼と茂る森をジャングルに見立てて、ジャングルクルーズとして観光化を計ったようである。川は曲がりくねって狭い。この中を、ボートが3~4人の乗客を乗せて前後二人の船頭がちょこんと座り、器用な手つきの櫂さばきで、数十分かけてのクルージングとなる次第。クルージングは中型船が待つ場所へのワンウェイ運行で、帰りは空で、ジャングルクルージング出発場所まで戻っていた。確かにジャングルクルージングの雰囲気はある。しかし、途中ですれ違う折り返しのボートの船頭がやたらと"チップ!" "チップ!"と手を出してくるのには、折角のジャングルクルーズも現実に引き戻され、幻滅!