テーマ:鉄道(21859)
カテゴリ:テツネタ
この夏は、落語で名古屋へ、大阪へと行ったために青春18きっぷが余ってしまいました。
上越新幹線を使えば日帰りのできる「SLばんえつ物語」号に乗ってくることにしました。 とはいえ、「青春…」は普通列車しか乗れません。そこで「えきねっと」の「早得」で新幹線を使いました(大幅割引なのでさすがにMAXの2階は取れませんでしたが)。それでも十分元が取れます。 コースは 藤沢(東海道線)東京(上越新幹線)新潟(SLばんえつ物語号)会津若松(快速会津ライナー)郡山(水郡線)水戸(常磐線)上野‐新橋(東海道線)藤沢 です。郡山からは東北線経由、水郡線経由、磐越東線経由と3つのルートが取れますが、 この「…ばんえつ…」は復活蒸機の中では日本で最長距離を走ります。 ただ車両は12系改造車。これはいいのですが、「オリエント急行」を意識しすぎた塗装はちょっとなぁと思います。 車内のサービスはJR九州の「SL人吉」に、車両面は旧客使用の「大井川鐡道」に一日の長があるようです。 今日は蒸気機関車に敬意を表して着物にパナマ帽で出かけました。
さて大清水トンネル通過中にふと各線の運転状況に目をやると『信越本線は磐越西線での大雨の影響により新津~新潟でダイヤが乱れています』などと流しているではありませぬか! びっくりして車掌さんに問い合わせるもこちらにはウヤ(運休)の知らせは来ていないとのこと。「なにかありましたら放送でお知らせしますよ」と言ってくれました。 で、MAXとき303号は何事もなかったかのように新潟に到着です。 ドキドキしながら連絡通路を歩いていると真下にもうばんえつ物語号が入線していました。新幹線にいちばん近いホームです。とりあえずホッとして、発車まで50分もあるのにいぶん早くから入線しているのだなぁと思い、とりあえず荷物を置きに自分の座席へ。 まず、時間はあるし機関車から順に後ろまで列車の全容を眺めてこようと思う。 機関車の前では新潟支社のサービスで運転台に入れてもらって記念撮影をしているらしい。ボクは着物が心配だし運転台はお子が多いので遠慮して先頭で写真を1枚…とおもったら頼んだJRの方がもう1枚撮ってくれました。
後ろまで歩いていくと今度はなぜかEF81がくっついてます。 どうやら新津からの回送は電機牽引のようですね。 来たのがあまりに早すぎたためか、同席の相客はまだ来ていない。列車に乗るためならばつぎの「とき305」号でも十分間に合うのですが、前述のようにこれから乗る汽車と機関車をじっくり眺めておきたかったので早めに到着した次第。 「とき305」号が到着したころあいでお客さんが乗ってきた。 ボクの向かいはテッちゃん夫婦(どうも奥さんの方がテツ分高いようだ)、隣は通路を挟んだ家族連れのひとり、お婆さんです。
さて、定刻に発車しました。4号車の展望車兼イベントカーでは紙工作教室を行っているようです。 売店で「ばんえつ物語号」のポストカードと切手を買い、自席でおとなしくしている。 走りっぷりはといえば、信越本線も磐越西線も線路がいいのかはたまた12系客車が効いているのか、あまりSLらしくもなく快適です。走りは九州の「SL人吉」のほうがらしいです。まぁ昭和の本線用機関車と大正生まれの老兵を比べるのも意味ないことなのかも。今度はボクの大好きな貨物機「D51」に乗ってみたいなぁ。 途中、津南で10分以上の大停車。 何をやっているかと機関車のそばに寄ってみると。給水とテンダーの石炭均し。日本最長といっても200Km程度の運転区間、そんなことをしなくても運転はできるのでしょうが、ここはサービスですね。 地元の人がホームで地場物を売っています。中に郵便局もSLの切手シートを売りに来ていて。さっき買った切手は普通のものだったので、ここで買いなおします。この列車は新潟寄りの最後部にレトロな丸い郵便ポストが設置してあり、専用の消印を捺してくれるそうで、自分宛と何人かにお送りしました。 しばらく行くと車掌さんから「ここでトンネル区間はお終いです」との案内があり(つまり会津の盆地に入ったわけ)、向かいの鉄子(仮名)さんと相談して窓を開けました。 煤煙が匂ってくるかなぁとも思いましたが、そうでもなかったです。けれど、高原の涼しい風が入ってきました。 そうこうするうちにもう喜多方。お客さんがだいぶ降ります。終点会津若松まではあと少し。名残惜しいなぁ。 会津若松に定時で到着。 「ばんえつ物語号」のホームは機関車撮影でものすごい混雑していますが、線路を挟んで反対側はガラガラ。 線路を1本挟んだこのアングルが実はホームから編成写真を撮るときのベストポジション!しっかり撮影してきましたよ(コンデジですが…)
これで今日のメインイベントは終わり。冒頭にも記したように常磐線水戸を目指します。 差のための第一ランナーは磐越西線快速「会津ライナー」。お盆でもあるし指定席を確保しておきたかったのですが「ばんえつ物語号」を購入した時にはすでに売り切れ。時々ネットでチェックして3日前くらいにキャンセルが出ましたので購入しておきました。 会津若松と車内では頻りに、「後2(?)両は指定席」と放送していましたが会津若松を出るときは座席一杯くらいの乗車率。 さほどでもないジャン! と思ったのですが、いつの間にかうとうとして郡山直前に目覚めてみれば通路にまで人が立っている。ってことは自由席は相当混んでいるのですね。指定券取れてよかった(^^)v ちなみに車両はJRと地元のタイアップ企画「極上の会津」のマスコット赤べこの「赤べえ」電車。これは時々特急「あいづ」として上野駅まで乗り入れてきます
さてここからは水郡線で水戸へ出ます。 水郡線はなかなか営業成績がいいのか割合新型車両が投入されています。 ワタシが見た限りではキハ110系はもうすでになく、キハ120系が主役で走ってました。この車両はクロスシートもついているのでしっかりそこに座りました。
のどかな田園地帯を走りつつ暗くなったころようやく水戸に到着。 水戸からは常磐線、東海道線とグリーン車を乗り継いで家路につきました。 疲れが出たのか常磐線ではぐっすり眠ってしまいました(^^; お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
お久しぶりです(^^)
SLに着物姿・・・なんか大正時代のようで、非常に素敵ですね(^^)v 私もずいぶん前に新潟-津南間に乗車しました! 客車の色が、クリーム&ブルーのツートンカラーではなく、クリーム&茶色だったように記憶しています。 確かJR東日本では、C61を復活させるとか・・・ 楽しみですね\(^o^)/ (2010年09月26日 21時47分59秒)
充実した旅行だねー!!着物でSLとは本当に大正時代みたいでいい感じですね♪
(2010年09月28日 19時55分35秒)
>がんちゃんさん
いつものごとく亀レスですみません。 津南までご乗車になったのですね。私など端から端まで乗らないと気が済まないたちなのでうらやましいです。でもお遍路で途中駅での下車という楽しみも少しは分かりましたよ。 車体カラーですが、そのとおり、以前はクリームに茶でした。個人的には旧塗装の方が気に入っていたのですがね。今のは昔の横須賀線みたいで… いちおうSLに敬意を表してパナマに着物で出かけました。ただ切符は大きすぎて往時のように帽子のリボンに挟み込むってことはできませんでしたが そうそう、東はC61というマイナーな機関車の修復をしているようです。 おそらくはカマを空焚きしてしまったD51の代替の意味もあったのでしょうね。 いつの間にか稼働できる台数はC58も含めて日本一になってしまったのじゃないでしょうか?しかも定番C11が入ってないのがすごい >ふじたにさん コメントありがとうです! 励みになりますので、気が向いたら一言書いてってくださいネ ちょっと大正ロマンを狙ってみました。 それなら旧型客車使用の大井川の方がふさわしかったかもしれません。 大井川は絵になるところ(鉄ちゃんは『お立ち台』って言うんですよ)が多いので、そのうち撮影に行かねばと思ってます。 (2010年09月30日 22時14分52秒)
こんばんは、ご無沙汰です!!
水郡線、私も数年前に乗車しましたが何とも長閑な路線でした。格別見所があるわけでもないんですが、なんか日本の原風景的な田園地帯をひた走る感じで、すごく心が癒されたのを覚えています。 あ~、雄作さんの記事を読んでいたら、旅に出たくなってきました。(^。^) (2010年10月02日 21時52分44秒)
さるえもんさん
>こんばんは、ご無沙汰です!! こちらこそ<m(__)m> >水郡線、私も数年前に乗車しましたが何とも長閑な路線でした。格別見所があるわけでもないんですが、なんか日本の原風景的な田園地帯をひた走る感じで、すごく心が癒されたのを覚えています。 そうそう(゚ー゚)(。_。)、絶景があるわけでもないけどいい感じ。私たちの世代くらい(^^;までの日本の原風景ですよね。 それに車両がオールロングでないのがローカル情緒を増幅させますねぇ ----- (2010年10月03日 10時32分49秒) |
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