11月19日:帝劇「マリー・アントワネット」
とにかく豪華なキャスト。そしてクンツェ&リーヴァイの本に音楽。となれば、多少なりともミュージカルが好きな人なら見逃せないだろう、てことで、ずいぶん前から楽しみにしてました。同じ時間、大劇場は組総見なのに…。ちなみにたぶん東宝も雪組総見(笑)。見応えあってなかなかよかったと思うんだけどな。確かにキャストが豪華すぎて、この人がもっと見たい!とかはあるかな。ただ、どーしても頭のどこかで「ベルばら」が同時進行していて、「パンがないならお菓子を食べれば…」は出てきたけど、「わたくしがフランスの女王なのですから」とか「行け!フェルゼン」とかいろんな名場面をミックスしてくれたら…とか、最後断頭台は階段を上がってくれた方が…とか思っちゃったり。あと、フェルゼンがマリーに向かって、もっと民衆の意見を聞いて、って意見するところ。あれ、それは確かオスカルが言ってたよな、とか思ったり。・・・だからやっぱり世界史はちゃんと勉強した方がいいんだよ。ぶつぶつ。最初はマルグリット(笹本玲奈ちゃん)側、民衆側の芝居から始まるんだけど、こういうの、やっぱ東宝っぽいなーと思いながら見ていて。場面が貴族側に変わった瞬間、シルクのドレスの貴婦人たちが出てくるんだけど、もうびっくり。口あんぐり。だって、ドレスの裾から足が見えるんだもん。靴ならまだしも(それも見たくないが)足はあり得ないって!!お願いだから、ドレスサバキは美しくお願いしたいよ。カナメさん(涼風真世)の場合は、オーストリアの田舎娘が王家に嫁いで・・・ってことなので、若いし(14歳だっけ)、多少のおてんばっぷり&おバカっぷりはよかったと思ったのだけどね。物足りなかったのは、前半のフェルゼンとマリーに熱々っぷりが全く感じられなかったこと。この二人、愛し合ってたんだなって感じたのは最後の最後だけだった(私には)。みんな井上くんを絶賛するだろうけど、私はモノ足りませんでした。色気がない。きれいすぎるのかも。最後にあそこまでやるんなら、前のシーンでももっと見せて欲しかったけどな。あ、でもその場面のグレーのお衣装、二人とも同じ色、おそらくは同じ素材。ベロアっぽくて重たそうだったけど、そのお衣装はよかったな~。マリーのは下の真っ白なスカートがきれいに見えていてすごくきれいでした。一番ステキだと思ったのはルイ16世の石川さんかな。前半のあまりに煌びやかなマリーになかなか近づいて行けない腰の引けた感じ。後半、国王としての自分を全うしようと生きていくところ。あー、ホントに国王陛下だなーと思って見ました。歴史をよく知らない私は、民衆側からのフランス革命を提示されたように感じたので、「フランス革命は失敗だった」という解釈も後世でされるけど(何かで読んだ)、その意味がわかるなと思って。あれじゃ民衆は自由を求めたと言うよりも単なる暴徒だもんね。しかも、マルグリットが目指していた女性の蜂起が全く違うようにされてしまって、自分が欲しかったのはこんなことじゃない、って困惑しているさまが切なかったな。笹本玲奈ちゃんの声がかなり硬質で、この気の強いマルグリットにはとても合っているのではないかと。それに対して、土居さんのすごく柔らかな、含むような暖かい声がまた救いに聞こえてよかったです。山口さん。言うことないです。この人はこの人だなーと。えーと、もう1回や2回は見てもよいかな♪おまけ。この後、りんりんさんとりんりんさんのお友達で霧矢(大夢)さんファンのスミさんと一緒にキャトルに行きました。ムラでも見たのに、また「パソカレ」を全員チェック。りんりんさんが「スミレさんがかっこいい」を連発(いつものこと)。対抗して?「タニちゃん、かわいー」と連発。スミさんは霧ちゃんのを静かに見ていた。コムちゃんの退団関連グッズの多さにびっくり。ペガちゃんも復活(笑)名場面集のような下敷きのようなコムちゃん、欲しーーっ。Rossoもあるし、アルバトロスもある、パッサージュもあったよーな。いい企画だ!しかし2,500円は高くないか??組み写真(組子一堂、じゃないよ)もバリエーションが増えていた。しばらく東宝に来ない間にいろんなものが増えてる(汗)。宙組の舞台写真も出ていた。よかった、同じヅラだ(おいおい)。カシちゃんのフォトフレームも並んでいた。チョーきれいかった。でも給料日前なので自粛。今週ムラで買おう。うん。てことで、1時間以上もぎゃーぎゃー言いながらキャトルを堪能。やっぱあそこは一人で行くトコロじゃないな・・・。