『日本文化主義』尋牛亭日常の箴言

　「北斗の拳」という漫画あってアニメも人気となった。毅然とした態度に好感をもたれ読者や視聴者が悪者を倒した其の正義感にスッキリしたからだった。

　小生がどう考えても今の民主党ではじり貧になっていくのだろう。理由はいろいろあるが、政党として未熟でまるで学校のクラブ活動である。支持母体創り存在価値がなくなっている事が第一に挙げらることができる。

　民主党よお前はもう死んでいる

　民主党改革創生本部（本部長・海江田万里代表）は３１日、先の衆院選の落選者からヒアリングを開始した。同本部は聞き取り結果を２月２４日の党大会で発表する党再生に向けた一次報告に反映させる考え。だが、出席者からは批判や不満が続出し、党再建の難しさを改めてうかがわせた。

　「皆様の経験の中に党再生のカギがあるのではないかと思っています」？ここにもリーダーシップのない発想や与党とし政権奪還に向けた意欲も政治理念も感じられず魅力がない。裸の王様状態の認識もない。

　現実は落選のショックは隠しようがなく、そのヒアリングという会合では「民主党はバラバラで、相変わらず決めたことも守らない。有権者の信頼を失った」などと党への批判が噴出。マイクを渡されるとそれぞれが「まるで個人演説会のように」（出席者）次々と不満をぶちまけて帰ったと云う。

　驚いたことに弁当も出ないで、党としてせっかく出席した元衆議院議員に冷た過ぎたという感覚もない。反省を総括という内ゲバ学生のような党の体質が払拭できなければ党の存続も危ういというのは小生ぢけだろうか。

　今後の党のあり方については「ぬくもりのある党というイメージ戦略を進めてほしい」との建設的な提言？もあったが、少数で、大半が不満と批判だった。自民党の小泉進次郎青年局長を引き合いに「民主党もスター議員を育てるべきだ」と他党をうらやむかのような意見も出されたことについてなどは最悪である。

　当然のことだが、政治は政策である。日本維新の会とみんなの党が連携を深め、民主党が置き去りにされていることを苦々しく思っている出席者も多く、多くの国民有権者もそう思っているのだろう。ただ具体的な動きはないそれがいけない。

　「野党による政界再編のリーダーシップを民主党がとるべきだ」との発言もあったようだが、そんな意見を言う者は既に一度与党となり政権担当した民主党にいるべき立場でなく、逆に離党した方が有権者にはすっきりして分かりやすい。

　国家国民のために、国益を第一に具体的な政策を実行できることができる政党として再出発というのが、党名はともかく生き残ることができる党勢復活に向けた唯一、現実的である。党名に拘っていても難しい。それほどダメージが大きかったことを認識すべきである。

　それができなければ、多くの国民が心の中で本当におもっていること・・・。共産党や公明党、社民党、のように税金の無駄使いの存在しなくてもいい党に成り下がるのだろう。つまり比例があってなんとか議員がいて、いわゆる抵抗野党として反対だけしている政党になり下がってしまうのである。民主党が社会党のように消滅していく過程が想像できるのである。

　ヒアリングは午前９時半から約２時間にもおよび、海江田氏は一人一人に声をかけ、絆を確認したというがそんな甘いものでなく、まだまだ左派は離党しないと、予算委員会で政治家として能力と見識あることをアピールしていた。与野党も認めた参議院議員で健全な政治家の櫻井氏や植松氏などが離党せざる負えなくなるだろう。そんな現状認識が足りないというのが小生の見る民主党である。

　民主党の海江田万里代表はテレビ東京番組に出演して、地方分権や政治改革の政策協議を足掛かりに日本維新の会やみんなの党との共闘関係を築きたいとの考えを示したが、げんそんな。「地方分権や、国会の旧態依然としたやり方を変えようというのは共通点だ。そこから入って選挙協力（の協議）になる」と指摘した。

　小沢一郎氏が新代表となった党との協力については「野党全体の共闘関係の中で位置付けられる」と述べていた。それもばかばかしく可笑しい。党勢回復はそんな簡単なものではない。衆院選惨敗から都内の料理屋に民主党の前原誠司国家戦略担当相のグループ議員６人が集まった。「衆院選の慰労会」との名目で前原氏が声を掛けた会合では、代表選が話題になったという。

　「代表選をやればまた党内でごたごたやっているように思われる」？そんな次元の低い問題ではないのだ。

　「候補者を１人に収（しゅう）斂（れん）させて、衆院選の総括？を丁寧にやっていけばいい」（革新用語のような青い決まり文句、総括と云うようではだめで、普通に反省でしょう。本当にそういう感覚がないと多くの国民有権者に支持されない）

　候補者一本化を求める声に前原氏は「そういうのもいいよね」と理解を示した。前原氏のグループにはやはり代表選への出馬が取り沙汰される細野豪志政調会長のグループと掛け持ちしている議員がいる。それこそ離党してやり直さなければ無理らのである。

　衆院選惨敗の結果、衆院は５７人に激減している。代表選に勝つには８８人を擁する参院の支持が欠かせない。そんな次元でも無いのだが、さらに、いまだに輿石東が仕切ろうとする参議院「奥の院」でもあるという認識も甘く、輿石氏は党消滅の象徴というのが現実的認識の核心である。新しい国家国民のためにある政党として、支持母体創りから初めて新たな健全な能力を持った人材募集を急がねば党再生どころか消滅する日も近い。

　民主党は幹部たちが政治的純化し、抵抗野党としての存在などなく、すでに自爆テロで消滅している。存在感を示していくためにはもう一度党を解党してこれからの存亡に向けた新しい党で、再出発するシナリオを真剣に創ることしか残っていない。保守系が無理に革新系と一緒にいたり労働組合頼みの票読みでは、現在の民主党に残っている若い才能ある政治家たちの政治などできはしない。