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我思う、ゆえに我あり

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yukie_yo

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January 30, 2008
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カテゴリ:時事
昨日ブッシュ最後の一般教書演説があった。日本だと首相の所信表明演説あたりに該当するかしら、それでも重みは全然違う。日本だと首相の所信表明で何を言ったかにあまり注意が払われないし、その内容が翌日の朝刊の一面にのることはまずない、よっぽど突飛なことを言わない限り。

が、一般教書演説は大概翌日の朝刊の一面や社説でいろいろ批判や解説されたりする。海外の研究家なども注目してるし、ご苦労なことにその演説に何回どの国の名前がでたかを数えてどの国に関心がもたれているか、比較しようとする人もいる。このしきたり、意味のあるときもあるけど、必ずある、というほどのものではないので、今回韓国は1回言われたが、日本は一度も言われていない、などといって悲観的になることはない。(ちなみに、韓国がでたのは、FTAがまだ議会を通過していないので、議員に通過の協力よろしくお願い、といった。それがなかったら、でてきもしないところだ。)それでも、日本が出てこなかったことにお腹立ちなら、日本以上に大事に思われているはずのヨーロッパも全然出てきてませんから。

今回の一般教書演説は、ブッシュにとって最後ということもあって、過去7年間の実績を高らかに謳いあげるはずのところだが、実績らしい実績はないので、どういうのかしら?などと穿った見方をしていた(多分ご同様の人は多いはず)。

演説の前半は国内の話、それも経済が中心。しかも、議員に向かって僕のだす、いろんな法案(経済刺激策、金持ち対象のブッシュ減税の恒久化、対韓、コロンビア等のFTA通過通など)してね、民主党の(増税を含むような経済刺激策)は拒否権発動するからっていうお願いなんだか脅しなんだか分からんのが中心。

それにしても、ブッシュに聴衆からの拍手をいっぱいしてもらいたくて書いた?といわんばかりに、うまい表現だなあと感心しちゃうスピーチ原稿である(当然当人は書いちゃいない)。新聞記事によると、拍手の場面が70回ほどあったらしい。

いうことがなくても、あるかのように書く。その最大の特徴は、誰にも反対できないような目的を謳いあげること。この目的を実現するために、かくかくしかじかを僕はやってるんだ、(議会(民主党)よ、反対すんじゃない、と暗にいっている)。そして、その目的までは民主党議員も賛成せざるを得なかろう。

が、ブッシュ政権の問題は、そもそもそれらを目的とおもってないだろ、とつっこみをいれたくなるようなことをしているというのが現実で、その目的からじゃそういう手段をとろうということにならんだろ!というつっこみをするべきでしょう。しかも、一方的なものの見方しかしてない。

例えば、いま米経済の近い将来に不安を感じてる人がいるでしょう、そんな経済を立て直すために、さらに米経済を強くするために、経済刺激策を打ち出します、なので、ご協力よろしく!といっても、だからって今がんがん経済が悪いときに減税をしてそれを何の財源の根拠もなしに恒久化したら、政府、財政破綻するやろっ。しかもかなり赤字なのに。それに、いっときお金を支給してもそれは一時しのぎ以上にはならない。(それでも、党として応じないことになっているにもかかわらず、応じようとしているペロシ下院議長は民主党から猛反発を食らっているようだが)

むしろ、ブッシュ政権で優遇していた金持ちへの減税政策を逆に増税してその代わり中流、貧困層への減税をして歳入歳出のバランスをとるべきところ(そういう意味では一部の国民には増税が発生する)を、問答無用に、増税を含む経済刺激案を大統領のところにもっていけば拒否する、というのは、本当は理にかなっていない。

確かに、経済をよくするためにという目的で、経済刺激策を打ち出し、増税反対、という部分だけつなげれば、聞こえはいい。が、実質は大統領側からの民主党への歩みよりもなければ、その後の経済への影響も、真剣に考えてるとはいいがたい。(一応、歩み寄りの気配は社会福祉面の話だが、これもイマイチ財源は見当たらない。演説の中で唯一財源となりうべきものとして、政府支出のコスト削減はあるが、これも怪しいもんだ。多分、民主党の議員が地元へ還元する各種補助金(所謂賄賂をもらうための道具)をさすように思われる。これとても、共和党のは手を出さないだろうから、民主党からの協力が得られるはずがない)

後半はもちろん、イラク。多少成果が上がっているので、少し米兵を凱旋させようという。しかし、米兵を増派したから多少成果が上がったわけであって、いなくなったらまた元に戻るから、というのが本当のところ。それもまた、どうよ?実際10年くらいしないとイラクは米兵を撤退させられるまでに自立できん、という人たちもいる。

そして、前年同様、米兵の勇気をたたえ、議員の拍手を誘っている。兵隊への尊敬はたとえパフォーマンスであろうとも無条件に示さなければならない、アメリカ国内に浸透している信仰である。

後は、イランの話が一番突っ込みたくなるかな。最初にイラクで米兵を殺している者どもにイランが支援していると言っておきながら、後でアメリカはイランと喧嘩する気はありません(一生懸命喧嘩売ってますから)、イランの伝統や歴史を尊重します(大体、知らんだろうが?)、けれど米兵の脅威には立ち向かいます。だって、アルカイダと何ら関係のない、隣国イラクに勝手に侵攻して来て、めちゃくちゃにしておいて、仕方がないからイランの身内に近い人たちを支援したら、因縁つけてきてるのは、アメリカだろうが?

矛盾と欺瞞に満ちた一小節なので、不快度数100%。

あとは、何だか何もしてないのに、当たり障りのないことをいってるような。スーダン反対。いや、アメリカは国連が何度泣いて頼んでも一兵たりとも派遣もせず、傍観してるだけですから。本当にそう思うんだったら、派遣したら?

貧困撲滅。でも、やりますっていっているのは、民主主義や政府の透明性向上、法をちゃんと政府が守ることを重点に支援します。って、貧困につながっていないが?

もういっぱいありすぎて、つっこむの、疲れます。





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Last updated  January 31, 2008 01:44:53 AM
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