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我思う、ゆえに我あり

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yukie_yo

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April 3, 2008
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カテゴリ:時事
ここしばらく時事ネタを書かなかったので、まとめて。

1)北朝鮮動向
3月半ばまでは北朝鮮は六カ国協議の続行を望んでいる、(まあ、とめているのはアメリカ)という話があちこちで聞かれていたが、今月に入ってから北朝鮮はもうブッシュ政権と取引するつもりはない、という話がでてきている。

それがまことしやかに流れている理由には、北朝鮮が李明博韓国大統領を非難したこと、そして北朝鮮のいつものプロパガンダではあるが、米帝に敵対する文言が入っていることがある。まあ、この手のプロパガンダは冷戦時代からのものだから、はいはい、と流して読むべきものだが。

が、真の理由は、ジュネーブでがんばっていたヒルからの、北朝鮮側の態度に対する報告だろう。

で、この北朝鮮の心変わりをどう読むかと周りを見れば、もうオバマに期待してるのでは?(昨年夏のTV討論でオバマが一人だけ、無条件に任期1年目以内に金正日に会うといったから。)あるいは、オバマなら煙にまけると踏んだから?アメリカ的には、時を経ること約40年前、フルシチョフとケネディがサミット会談したが、そのときに若造のイメージが強かったか、その翌年にキューバ危機が発生したという記憶がよみがえるらしい。

もちろん、これは、突っ込ませてもらえば、キューバ危機は別にソ連が先に仕掛けたわけじゃない。アメリカがソ連の喉元のトルコに核兵器を秘密裏に配置した仕返しで、キューバに同様に配置しようとしただけの話である。で、ケネディは秘密のままにトルコから核兵器を取っ払う代わりに、公にして全面対立姿勢を打ち出し、危機を演出した。そして、静かにトルコから核兵器を引き上げ、公にはソ連をののしり、ソ連は核兵器を持ち帰った。

まあ、北朝鮮にすれば、いつ変節してもおかしくはない状況であることだけは確かだ。バンコデデルタ銀行騒動も、元はといえばアメリカが今まで黙認してたくせに、交渉の最中に突然摘発して金と引き換えにより有利な条件を引き出そうとし、北朝鮮が技術的にヨンビョン核施設を年末までに全面停止するのは難しいと知りながら要求して、期日を過ぎたといっては非難する。その一方で、交換条件のテロ支援国家指定リストからの削除は、シリアの核施設関与の疑いで立ち往生。

これじゃ、アメリカ側の誠意なんてものは平壌からみたら、かけらもみえやしない。そのため、北朝鮮側はアメリカの対応の遅延に応じて核施設の停止状況を遅らせると発表。

付き合うのもばからしい。ちなみに、ロシアはブッシュ政権下の六カ国協議に見切りをつけて、担当者を何にも知らない人に代えちゃったらしい。ま、共通認識ということでしょう。

もちろん、ブッシュ側にしても、やりたくてやっているわけではなかろう。シリアとの関与は、イスラエルの安保に直結する。アメリカは核非拡散、イスラエルは国家安全保障のという大義名分があるだけに、北朝鮮にきっちり落とし前をつけてもらわねばならんと思ってる。少なくても、アメリカに大量に住んでいるユダヤ人の票を失いかねないような動きは一切できない。ましてや、今年は選挙の年なのだ。ユダヤ人は政治に関心が高く、政党への寄付金を投じる可能性、金額は他の民族よりも高いのだ。

というわけで、選挙を終わらせない限りは、シリアの件を流すか何かしらの外交用語ウルトラD技(相反する国の主張を同じ文書に協調的に書く至難な技)を駆使するかで解決できない。

ということで、一時期心配された、日米間の北朝鮮政策での齟齬はしばらくお預け。

2)中国とチベットと台湾とインド
台湾総統選挙が無事終わり、58%の投票率という過去最高の支援を受けて馬大統領が当選。リアリストらしく、ひとつの中国、と中国とは仲良くする方向で、やっぱり経済が最優先事項である。まあ、いまどき経済を考えたら、中国とそうそうけんかできやしない、日本も含めて。

一時期は、チベット騒動が台湾に飛び火するかと危惧されたが、台湾人は冷静に対応したようだ。そりゃ、台湾、中華民国という名前は維持したい。が、その名前で国連に加盟することが非現実的というのはみんな知ってる。中国と商売しないわけにはいかない。

できるだけ、現状維持で、決断は引き伸ばし作戦だ。そして、大陸の方も積極的に台湾をとりに行く姿勢は示したことはない。

みんなが現実的に、かつ中国からの圧迫を肌でひしひしと感じないほどである限りにおいては、その精神であるほうが、国際社会的にはありがたい。

が、そういう贅沢な状況にいない人々がいる。そう、チベット人だ。チベットなんて、もともと中国固有の土地じゃないくせに、共産党政権でチベットまでも手中に収めた。そのため、漢民族を大量投入して、漢化政策を図っている。人権保護なんて観点はないから、チベット独立運動は当然却下。びしばし弾圧。

まったくもって、劣勢な状態にいるのがチベット人。けれど、ひとつだけ切り札がある。ダライ・ラマだ。チベット仏教の法王である存在は現在インドに亡命して、インドは1万人くらい?のチベット人を受け入れている。さすが、仏教発祥の地のゆかりというべきか。

さらに、ダライラマはノーベル平和賞までもらって、欧米には受けがいい。人権保護は、彼らにとり、日本人の想像を絶するくらいの心地よい響き。米下院議長のナンシー・ペロシもインドにいって、わざわざダライラマに会いに行っている。さすが、サンフランシスコのチャイナタウンを選挙区にもつお人は違います。

が、肝心のインドはちょっと複雑な心境になりつつある。インドは、中国と和解して、地続きであることをいいことに、貿易を盛んにしようともくろんでいる。鉄道、高速道路の話で以前書いたとおり、中国とネットワークで結ばれようとしている。

インドも、中国とためをはれるだけの人口を抱えているので、彼らを養わねばならない。そのためには、商売商売。政治的に好き嫌いで商売の相手を選んでられない。

そのうち、お断りされるかもね。ま、そしたらダライラマはアメリカかヨーロッパのどこかが引き受けてくれよう。

が、チベットの人たちはどうなる?非暴力精神が通じるような相手ではない。この間は、ダライラマをナチス呼ばわりした。が、非常にこれは、中国の信頼を落とす。たとえて言えば、従軍慰安婦決議案問題で、日本人グループによる、ワシントンポスト紙の意見広告。これ一発で日本は米議会を敵に回した。

もちろん、今この瞬間は面子にかけても態度は軟化できまい。が、少なくても拘束までで殺人までしないこと。これくらいはできるはずだ。

今、中国のモラル、民度が問われている。





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Last updated  April 3, 2008 03:36:06 PM
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