668791 ランダム
 HOME | DIARY | PROFILE 【フォローする】 【ログイン】

我思う、ゆえに我あり

我思う、ゆえに我あり

【毎日開催】
15記事にいいね!で1ポイント
10秒滞在
いいね! --/--
おめでとうございます!
ミッションを達成しました。
※「ポイントを獲得する」ボタンを押すと広告が表示されます。
x

PR

Freepage List

Profile

yukie_yo

yukie_yo

Category

Calendar

April 19, 2008
XML
カテゴリ:時事
今週は国家元首が三人もワシントンに来ている。それぞれ違うところに行っているが、まず一番目を引くのがローマ法王。教会でミサしたり、パレードしたりとそのつど大通りは交通止めにあいますが、おととい興味本位でうちのオフィスの前を通ったので、法王を乗せた車を見てきました。あっという間に通り過ぎたので、顔の識別は不可能ですが、法王庁の旗らしきものをはためかせている車2台、その他おつきの牧師さん?たちを乗せたバスや荷物を載せたバスが続いて何台か走っていきました。

残りの二人はあまり目立たないけれど、一人はイギリス首相ブラウン。この人の訪米の目的は次期大統領に会うことなので、マケイン、ヒラリー、オバマの3人にホワイトハウスに行く前にあってきた、ということで話題になった。

イギリスにこんな仕打ちをされるとは、ブッシュも見下されたものである。

さて、そんなブッシュを見捨てないのが、韓国大統領。ビジネスマン出身だけあって、最初の訪問地はNY。NY株式市場の開始のベルを鳴らして、バン・キムン国連総長とランチして、韓国人ビジネスマンたちと会合。その後、満を持してワシントンに飛ぶ。

何がハイライトかというと、今晩のキャンプ・デービッドデビューなのです。これは本人のデビューではなく、韓国大統領初の待遇なのである。キャンプ・デービッドは大統領の別荘なので、そうそう仲良くないと招いてもらえない。これ以上というと、テキサスのブッシュ大統領の私邸しかない。(小泉は何度か呼ばれたはず)

そして、前任者のノムヒョンがあまりに不評だったせいもあって、この大統領は選挙運動から対米関係を修復することを謳って当選した人だから、関係者をほっとさせている。そういう事情もあってのことだろう。

まあ、これは別に個人的にブッシュが好きだからということよりも、国と国としてどれだけ仲がいいかを誇示するためのパフォーマンスである。

さて、今回の李明博大統領の目的はブッシュによろしくね、といいにいくことであるが、米韓関係で一番のどに突き刺さっている案件はKORUS、米韓FTAの批准である。どちらも批准していないが、今朝FTAで本来もめていなかったけど、巻き込まれちゃった、牛肉輸入を全面再開すると発表。

さすが、ブルドーザーというあだ名がついているだけあって、できんだろう、と思われていた牛肉案件があっさり片付いた。が、肉以上にアメリカが戦々恐々としているのが、車。米議会は肉だけじゃだめなのよ、と早速水を差した。日本勢に蹂躙されているビッグスリー的には、韓国の現代、起亜(日本じゃつぶれたけど、アメリカ、韓国じゃまだ生きてる)にまで乗り込まれたら、死んじゃう、というところだろう。

けれど、韓国的には、せっかくひとつ譲歩して好意を示したのに、アメリカは付け上がるのかよ、という印象をもった。

さらにもうひとつ、アメリカにいる間に韓国大統領は、北朝鮮に対し、恒久的なリエゾン機関を設けようという提案をした。ちなみに、これは前々からアメリカが韓国にやりなよ、と薦めてやらずにいたのを、アメリカにいるときに言い出したのは、やはりアメリカへの配慮だろう。

とはいえ、時は先週クリス・ヒルと北朝鮮のキン・デグアンがシンガポールで会合をして、ようやくシリア問題を片付けて後は北朝鮮がすべての核施設、核プログラムを申告する了解を取り付けたばかり。

(シリアについては、米朝間で秘密文書を作成して、アメリカがシリアとの係わり合いについて知っていることを文書に起こして、北朝鮮はそれを読んだとサインをする。別に合っているとか、間違っているとか北朝鮮は言わない。これで、一応アメリカ政府的にはシリアの係わり合いについて抗議した形ができ、かつ北朝鮮的には別にアメリカの難癖を認めたわけではない、なのでうそつきではない、という言い訳が立つ。ということで、決着したとの情報あり。)

多分、六カ国協議といいながら、結局米朝だけか、韓国は入れてもらえないわけ?と思うか、どうせ、ブッシュ政権はレイムダック(政権末期のため足元をみんなに見られて弱体化)してるし、次の政権がどういう態度に出るかを待てばいいと北朝鮮は思っているから、ここはクリス・ヒルのお手並み拝見、と突き放して傍観しているか。

でも、微妙に前者の思いがにじみ出ていないわけではないと思う。

というわけで、最初っからばら色ではない米韓関係なのでした。。。





お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう

Last updated  April 19, 2008 03:00:21 PM
コメント(0) | コメントを書く
[時事] カテゴリの最新記事



© Rakuten Group, Inc.