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我思う、ゆえに我あり

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yukie_yo

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May 13, 2008
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カテゴリ:時事
今日は昨日に引き続き雨ときどき曇り。珍しく寒い。なのに、雨の中がんばって泳ぎに行くも、プールはボイラーが動かないため、冷水。キャーぺんぎん

あきらめて、サウナに5分?ほど寝て体を温めて帰ってきたのでした。

雨のせいでセミナーもサボり、家で粛々と仕事です。おかげで超はかどる。なので、普段は深夜まで働いているのが、7時ごろには終了して、昨日の読みかけの後藤新平を読んでました。

けれど、いい加減日中首脳会談の話もしないと、ネタの新鮮さがなくなってしまうということで、後藤新平は明日以降戻るとして、今日は胡主席の訪日について。

さて、日本のメディアを見ている限り、パンダと愛ちゃんと卓球ばっかりで、肝心な話が全然見えません。さらに、5日もいたというのに、NYタイムスとワシントン・ポスト紙は最後の日に総括的な記事をひとつ書いた程度で、まして小泉時代に冷却した日中関係だが、胡の訪日で改善の方向へなんて書いてある。その前に、安倍首相がワシントンに来る前に訪中したとか、福田首相も訪中したことはすっかり忘れてる。兆しはずっと前にあるけれど、まったく無視したような書きぶり。これまた頼りなし。

困ったな、という感はありますが、外務省の日中共同声明はあまりにぼやけて書いてある。まだ胡主席の日程を見たほうがよほどまし。

何が一番知りたいか?胡が何を求めて日本に来たかです。もちろん、国同士の社交的な礼儀上、一方の国家元首が外国にいけば、ホスト側の元首も返礼でゲストの出身国へ訪問するもの。それに、去年から予定されていただけに、なぜこのタイミング?という質問の答えも重なり合うところでもある。

今回のサミット会談のキーワードは、戦略的互恵関係。これは安倍首相が訪中したときから使っている言葉。

さて、外務省はどこの国でもキャッチーな新語を作るのが得意。でも、その中身はあいまい。さらに、ほとんど説明されることはない。むしろ、器を作ったから、あとでみんなですきなことを盛り込んでね、という半ば無責任さが漂う。真剣に国民に説明しようという意思は、まあないのだろう。

が、今回の戦略的互恵関係、あきらかに中国人が作ったものををそのまま同じ漢字文化であることをいいことに、そのまま日本側が使っている。さて、この中国、アメリカ人が自分たちよりも戦略的じゃんと舌を巻くほどの戦略家が国家運営している。

なので、この言葉を読み解く必要があると思う。素直に読めば、大局を見据えて、小さいことにこだわらず相互利益を生む関係を作っていこうということになる。

ニュースが騒いでいるような東シナ海ガス田とかの個別案件については、大御所・胡主席のご出馬を願う必要はない。外相レベルで話してくれろというところだろう。東シナ海については、あまりに事務レベルで折り合いがつかないからいい加減トップ会談で大筋の道筋をつけた形だが。まあ中国側が中間線よりも中国側を共同開発にあてたところをみると、ある程度折れたようだ。別名、日本へのおみやげといったところか。

エネルギーも然りだが、もっともっと大局的なところをじっくり話したかったのではなかろうか?それは、胡主席が福田首相以外にも首相経験者たち、財界首脳たちとも合っているところからして、日本は今後どういう方向に向かっていくのか、見据えたいと思ってきたことだろう。

その実、今の日本の政局は先が読めない。洞爺湖後と言われている総選挙で自民党や民主党はどうなっちゃうわけ?分裂するのか、はたまた自民党の続投で終わるのか?

そして、その際に日米関係はどうなるのか?というのも興味をそそるだろう。民主党が海自のインド洋沖派遣、思いやり予算に悪影響を与えたが、これはこれから吹き荒れるかもしれない政変にあおりをくらう日米関係の不気味な予兆なのか?

もちろん、中国としては日本との関係は重視していく姿勢には変わらないし、日本もまた然り。けれど、アメリカという不確定要素が入ると、中国に言わせればいざというときに日本はアメリカ側についていく可能性が「ある」(今まで高いで終わるのが、本当は今後どうなるの?というところは知りたかろう)ので、信用できない。

突き詰めて言えば、日本は中国に多大の投資をし、経済は中国なしに生きていけないほどだが、どこまで中国と仲良くなる気なわけ?アメリカの意に逆らってまでも仲良くする気はあるのか、口で入っているけれど、腹は決まっているのか?それとも迷っているのか、何なんだ?

この問いの答えを他者を介さずに知りたいのではなかろうか?

そして、その答えを日本はちゃんと持っているのだろうか?非常に怪しい。。。(ちなみに、その問いは私が運営中のディスカッショングループでも議論中。)

なぜ?といわれれば、今のアメリカ帝国の体たらくをみればわかる。

アメリカ帝国は非常に弱体化しているように見えるから。イラクでの大失態に加えて、アメリカ経済は悪化し、ドルはその価値を下げている。持ち直すとかいっているけれど、日独でアメリカを甘やかしに甘やかしたせいで、アメリカ人はもはや消費する以外になすすべを知らず、貯蓄もなく、売れる産業といえば軍需産業(飛行機とかね)のみ。これとても、国費でべらぼうな金を流しているから競争力があって当たり前なのだが、その他の産業が振るわない以上、資金源の国費がどこまで持つか。いわゆるファンダメンタルズが弱ってる。

さらに、アメリカの第一の盟友、西ヨーロッパをみても、イギリスは無条件にアメリカに寄り添うことはできず、(ブレアさん、お気の毒でした)ドイツはアフガンに派兵を増やしてくれるほどの忠誠を示さない。フランスはサルコジになってから好意を示してきてるけど、もともとフランスはとーくとーく位置した友好国ですから。

さあ、斜陽の(ように見える)アメリカを唯一の頼りにしている、日本さん。どうです、ここらが潮時ってもんじゃありませんかい?日中が手を携えていけば、怖いものなしですがな。まずはアメリカのいない、東アジアの安全保障について話しません?

という会話が、共同声明から透けて見えるんです。

して、日本側はいかに答えたのだろう???





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Last updated  May 13, 2008 03:48:51 PM
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