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我思う、ゆえに我あり

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yukie_yo

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August 19, 2008
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カテゴリ:時事
今日は久々にセミナーのテーマで。ちょうどオリンピックの初日を狙った、ロシア軍のグルジア侵攻。で、共和党系のシンクタンクなので、いかにロシアが悪くて、いかにグルジアがひ弱でアメリカやヨーロッパの支援を必要としているか、を熱く語っていた。グルジアの駐米大使を呼び、さらにはグルジアの大臣(外務、首相?)と音声でつないで、現状を語らせる。

そりゃ、グルジアを助けてといいますわな。もちろん、聴衆の中にはウクライナ人など東欧系の人も詰め掛けている。

そういえば、聴衆は拍手喝さいであります。

が、超白ける私。

別にグルジアの無辜の人々に同情がないわけではない。ある日突然ロシア軍がやってこられて、殺されたら大変だ。

が、胡散臭い。アメリカが裏で仕掛けてる。

通常、グルジアのような大国に陸続きの国は近所の大国の動向に対して超敏感である。そうそう滅多にロシアに軍を送らせてしまうようなへまはしない。

だが、グルジアは、自ら置かれた地政学的な立場をあまり考えずに、アメリカのミサイル防衛システムの一部を建設するのを許したり、ロシアを経由しない、アゼルバイジャンからトルコ(BTC)までのパイプラインの通過を許可するなど、ロシアを刺激することばかりしている。

なぜそうしたの?と考えれば、当然アメリカがグルジアにけしかけた。しかもその痕跡は濃厚だ。色の革命の一環のバラ革命でシヴァルナゼ(ソ連時代外相を勤めるなど元ソ連政権高官だ)を政権から引き摺り下ろし、親米政権を作り上げている。

ちなみにいえば、民主化運動でアメリカに都合の悪い現政権が引き摺り下ろされる場合が時々見られるが、まずアメリカが関与していると考えても差し支えないだろう。色の革命全般そうだ。例えば、もともと親米だったウズベキスタンに色の革命をしかけ、失敗したらウズベキスタンは反米に切り替わっている。ロシアも中国も色の革命に驚いて上海協力機構をより結束させる形にもっていった。などからも分かる。

他にも、パキスタンのムシャラフ大統領もきっとそう。なぜなら、ムシャラフは弾劾される直前にアフガンに爆弾をしかけ、アフガンの特定勢力を攻撃したところ、米兵をも殺害し、アメリカから犯人はパキスタンだ、やめろと強く言われる、という報道があった。あまりに、タイミング、よすぎません?アメリカの傀儡にならなくなった瞬間に首になるってことだよ。

もっといえば、民主化運動とかやろうと思ったら、お金がかかる、非暴力でない限り、武器もいる。こういうのって、民主化したいと思っている極々少数の人々の手にどうやって渡る?どこからか調達してこないとできないの。となると、アメリカくらいしか犯人はいないでしょ?

推理小説的にいえば、犯人は後で一番利益を得た人。そうすると、大概アメリカ。

だから、グルジアがアメリカに支援を求めるのは当然だ。お前がそそのかしたから、ロシアがきちゃったじゃん、落とし前つけやがれ、くらいの勢いです。

そして、ロシアはちょうどいいやとばかり、グルジアのBTCというロシアの利益(まあ、プーチンという話もあるが)を損ねるようなパイプラインは攻撃してしまえ、また軍を進め、欧米の反応を見せ付けている。どうだ、ロシアが軍を進めても、助けにくるのか、お前の守護神、アメリカとEUは?そして、この踏み絵にEU、アメリカはあまり効果的に対処したとは思えない。一週間たっても援助はこない。人道支援程度だ。

注目されているウクライナは、未だアメリカよりの対応をしている。ロシアを助ける行為はしていない。一方、逆の方向に動いているのはトルコだ。米軍がグルジアに入るのに、またトルコの基地を使うことを拒否している。

だが、こうして見ていると、ある事件とダブって見える。キューバ危機。キューバ危機は、ソ連のフルシチョフがキューバに核を持ち込もうとして、アメリカが海上封鎖をして、一瞬即発のところまでいって、危機回避した。

ということになっているが、もう少し前の話からはじめないとフルシチョフの行動は理解できない。アメリカがソ連の目と鼻の先のトルコにひそやかに核を置いた。だから、フルシチョフもひそやかにキューバに核を置こうとした。

だから、もちろん、危機回避ではあったけれど、アメリカがトルコから核を取り除くからお前も手を引け、といえばそれまでのこと。裏交渉でそう決まると、問題は解決。ただ単に、ケネディ大統領はソ連を超悪者扱いにしてさんざん悪態をついて事なきを得た幕引きをした。

今回のグルジアも先にアメリカがミサイル防衛システム導入をいったから、ことは起きた。だから、フランスのようにお金で解決しようとしても、それだけではうまくいかず、ポーランドがミサイル防衛システム導入に合意したから、その話をおじゃんにしてからでないとことは進むまい。だが、それをゲイツ国防長官は合意するか?

それ次第でグルジアは解決するような気がする。





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Last updated  August 19, 2008 03:20:12 PM
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