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我思う、ゆえに我あり

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yukie_yo

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August 29, 2008
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カテゴリ:時事
今日は米民主党大会の最終日。今日のハイライトは何と言ってもオバマの民主党側大統領候補受諾演説である。

あ、昨日のビル・クリントンの演説は、2日目のヒラリーの演説で米軍の最高司令官としての適性について触れていなかったという批判を早速フォローするかのように、元大統領としてオバマは大統領の任務に適切である、最高司令官としても問題ないと太鼓判。

ビルが、ヒラリーはよくがんばったよ、ぼくの自慢だよ、とオバマを持ち上げる前に言っていたのは、とってもよかったと思う。ヒラリーの支持者のためにも、ヒラリーに感謝の気持ちを伝えないと民主党としての統一性が崩れてしまう。

現に、昨日から?共和党はヒラリーの支持者へ無理にオバマに投票しなくてもいいんだよ、マケインに投票してもOKよん、というコマーシャルを流してる。ちょっと胸糞悪い。

バイデンの演説もよかった。アメリカ人は、インターアクティブなのが好き。ちんと人の話を聞くというよりも、一緒になって話したい。なので、マケインは今のアメリカが求めている変革をもたらすことはできないというと、みんなでウー(ブーイング)と反応したり、オバマのスローガン、Yes we canをいえば、聴衆もまたYes we canと返したい。

なので、バイデンの時も聴衆は何かしらバイデンの最後の言葉を復唱したいのに、何となく変に長いので、ばらばらになってちゃんといえなくてちょっとみんな欲求不満っぽい。感覚はカラオケで早口な歌を歌いたくていれてみたが、速すぎて歌えない、そんな欲求不満といえば、分かりやすいかな?

ヒラリーはチェルシーが露払いなら、バイデンは息子だ。家族想いのおじいちゃんという、どこにでもいそうな、(だから親近感がわくような)でも負けて家に帰ったら勝つまで帰ってくんなといわれるような家庭(とりあえず、アメリカ人は強い人間であることが尊敬の対象)で育った、たたき上げ(労働者階級から身を起こした)の、いわゆる、アメリカ人が好きな、立志伝を絵に書いたような人だというイメージを与える。

そして、外交問題に強いと定評のある人なので、そこはオバマの弱点をカバー。そして、それを忌憚なく発揮。この人がマケインの外交政策は間違っているという説明をするときの、説得力がオバマよりもすばらしい。

だが、オバマもバイデンも上院議員で大丈夫なのか?知事経験者を選ばずに?という一抹の不安は、ちょっとあります。

バイデンの演説が終わると、オバマが特別出演で登場。オバマも、最初にヒラリーの演説を褒め上げた。きくところによると、ヒラリーはRocked the house(会場を割れんばかりに盛り上げた)したんだって?ビルもありがとう、バイデンもありがとう。と次々に謝辞を述べた。

こういう、気さくで率直な言い方がいかにもアメリカ人好みだ。きっと、オバマはヒラリーの演説をどう表現しようかと一生懸命考えてたんだろうけど、さらりといって見せるところは、ぴか一だ。

そして、本番、オバマの演説。約1時間ほど演説してた。長いんだけど、飽きさせない。さすがです。ヒラリーほどには感動しませんでしたが。

想像通り、ヒラリー、ビル・クリントン、バイデン、オバマの演説を聴いたけど、誰も日本の話はしないし、中国の話もしない。その点、個人的には安心して聞いていられる。

オバマの話の中心は、自分が大統領になったら、どんな政策を打つか。

けれど、いきなりそんな話にはいかない。自分の生い立ち、自分の価値観を語るところからはじめる。お婆ちゃんから価値観を教わった。他人の立場にたって考えることを教わった。父親がほとんどいなかったから、お母さんが働きながら勉強を見てくれた。

ウォールストリートで働くこともできたけど、シカゴにいって、みんなのために役に立つ仕事をすることにした。みんなの代弁をするときに、一人一人が、子供から大人に育っていく過程でみた、近所の一生懸命働く人を思い出した、母を思い出した、お婆ちゃんを思い出した、と他人事ではないのだ、と強調。

そんなみんなのために大統領として働きたいんだ。

一生懸命働いている善良な人が、ちゃんと老後に十分な年金がもらえるように、子供にちゃんと教育を施せるように、病気になっても十分な保険に入れるように。

教育に投資して競争力を高め、エネルギーを輸入しない社会にし(これは実現可能かが疑問)、イラクから責任を果たした上での撤退をし、国内に雇用を創出する企業に対して税金面で優遇するなど、と謳いあげる。

要は、ブッシュ政権でぼろぼろになったファンダメンタルズを立て直すということ。

これらが、アメリカという国が国民に保障することだ、(いわゆる、アメリカン・ドリームですな)それがブッシュのせいで、みんなにチャンスが等しく与えられないのはおかしい、教育費高騰でみんなに教育が行き渡らないのはおかしい、競争力をつけるような施策を打たないので雇用流出を傍観していたのはおかしい。

だから、アメリカが国民に本来保障していたものを取り戻す。ここで、注意しておきたいのは、チャンスが平等に与えられるべきといっていること。日本社会に蔓延しているような、悪平等ではない。つまり、がんばる人にはがんばりに応じた報酬を、働かないものには何も与えられない。

みんなは、チャンスさえ与えられればちゃんとまじめにしっかり働くことを僕はしってるよ、とみんなの心をくすぐる。

そして、本来の魅力的なアメリカを取り戻して、次の世代へと受け継がせよう。

演説が始まる前はアフリカ系アメリカ人が初めて大統領候補に立つのが歴史的だと語っていたけど、本人が言うわけにも行かないので、そうした発言はなかった。(いえば、何かとレイシストといわれるのがおちだ)

でも、オバマの演説に聞き入っている、黒人の聴衆を何人もCNNは写していた。

かなりばら色に謳ったビジョンだが、素朴だが基本をおさえたように思う。

もちろん、一般の聴衆に向かって話しているのでそんなに技術的な話をしても意味がない。けれど、夢を与えるような演説に仕上がっているように思う。

だが、現実はオバマの演説通りには進まないだろう。オバマが言ったことだけに、集中して考えていられる4年があるとはとても思えない。きっとどこかで何かしら事件は起こるし、オバマが話していない問題は山積だ。

また、今日は一日マケイン陣営からマケインの副大統領候補を発表するのでは、リークするのでは?という憶測が流れていた。オバマの日を邪魔しようという考えだが、どうやら今日一日緘口令はきいたらしい。

さてさて、本当に史上初黒人大統領が誕生するのか?





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Last updated  August 29, 2008 03:47:58 PM
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