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カテゴリ:時事
オバマの演説の翌日、マケインはオバマ旋風を消すべく、副大統領候補を発表。
しかも、ダークホースだ。その名は、ペイリン・アラスカ知事。 おかげで、キャスターたちも誰だ?誰だ?という話でもちきり。 通常、副大統領候補は、大統領候補の弱みを補う性質をもつ。例えば、オバマは定石通りに、自分が最も弱い外交・軍事領域を補ってくれる、バイデンを選定。この人は、上院外交委員会議長を長年勤めてきた人なので、海外のリーダーとも付き合いが長いことで有名である。 が、ペイリンの場合、補ってくれる実質はない。全然ワシントンなんて知らない。パスポートも去年ようやくアラスカの州兵がクウェートにいったというので初めてとったらしい。なので、外交なんてまず知らない。軍も分からない。 ま、そこはマケインが強い?といわれている部分なので、かぶる必要はないが、じゃ経済に強いのか?といわれると、別に最有力候補の一人といわれていたミット・ロムニーのように州財政を立て直した実績がある、というわけでもない。 が、マケインがもともと一匹狼と言われていただけに、共和党員が好みそうな、コンサバな考え方(中絶反対などなど)をするので、その部分でマケインに?をつけているアメリカ人を取り込みたい考えだ。それに、特別裕福でもない。バイデン同様労働者階級出身であることが、裕福なマケインが取り込みにくい階級の人たちの心をゲットできようかと計算している。(最近のインタビューでマケインは、いくつ家を持っているの?ときかれて答えられなかった。一体、いくつ持ってるんだろうね?こういう境遇の人たちはアメリカじゃほんの一握りだから、大概ひくよね。そういう意味で、億万長者であることが知れ渡っているロムニーははずされたという人もいる) それに、女性であることがキーポイントなのだろう。ヒラリーが好きでオバマに入れるのをためらっている女性票を掬おうと思っているとしか思えない。女性だったら、誰でもいいに違いないと思っている、さもしい心根が透けて見える。 尤も、本人もそれはわきまえているようで、ヒラリーは女性としてあそこまでがんばってくれた。だけど、副大統領に自分がなって「ガラスの天井」をぶち抜こう、と本気でヒラリーファンを引き抜く気だ。 さらに、ダークホースなので、そもそもマケインがペイリンにあったのなんか発表前に一回くらいという。もともと親交があったとか、よく知っていて気心があうとか、そういう話ではない。 いわば、選挙までのマスコットという感じ。当選後のことなんかきっと考えていまい。というより、何もしてくれるな、ということか。通常副大統領なんてほとんど影が薄いのに、今のチェイニーがものすごくでしゃばってる。こういう弊害がないように、ということなのか。 だが副大統領は、大統領が死亡するなど何かあったときに大統領になる重責を担っている人である。ましてや高齢のマケイン。もし任期中に死んだら、ペイリンが大統領になるわけで、何にも経験のない人を副大統領候補にしていいの?という疑問が当然わく。 もっといえば、通常、大統領が二期済ましてしまえば、大概次の候補は副大統領が強いというのが通例だ。ロムニーなど力のある(票を取れる)人を副大統領に据える方が党のことを考えれば筋というもの。 マケイン、副大統領候補については、はずしたと思います。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
August 31, 2008 12:28:20 PM
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