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yukie_yo

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September 22, 2008
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カテゴリ:時事
ここのところ世間をにぎわせている、米金融危機。

ファニー、フレディー、AIGと、リーマンとの間に明暗が分かれた。前者は米政府が資金注入をすることになり、共和党政権ではまずありえない展開となった。

共和党はそもそも、可能な限り政府の民間への干渉反対を標榜する政党であり、こうした民間への政府資金注入は反対する。実際共和党からブッシュへの批判の声がでてきている。

暴露話好きのワシントン・ポスト紙によると、ブッシュは当然嫌っていたが、ポールソン財務長官、バーナンキFRB(アメリカの日銀に相当)総裁とFRBのNY支局長の3人によるトロイカにより、ことがどんどん進められている模様。ブッシュも、これ以上経済が落ち込めば大統領選でマケインが苦戦するとの読みからしぶしぶ承諾したものと思われる。(実際、リーマンが破綻した報道あった日の世論調査だとオバマへ票が大きく流れた。)

もちろん、経済危機にあたり、オバマもマケインも日々声明を出している。が、まあ事ここにいたっては、マーケットの不安をとりあえず押さえて、早いとこ資金注入をせざるを得ない。そのため、両陣営の声明にあまり差が見られず、オバマがイマイチ経済危機という絶好の追い風をうまく使えないというジレンマに陥っている。

ただし、オバマの方が無理やり差をつけようとしてかは分からないが、ブッシュ政権の決断に賛同しているが、モラルハザード問題や、介入する権限をポールソンに付与するのかについて注意を喚起している。

確かに、この注意書きは適切だ。ワシントンポストも、専門家のコメントとして、上記のトロイカが勝手にリーマンはつぶしても市場は持ちこたえると判断したり、AIGはまずいと判断したりと、判断基準がはっきりしていないのが、よくないと批判している。

一方、面白かったのが、昨日あたりに出ていたワシントン・ポストの記事。この金融危機について日中で対応が違うと書いている。

日本は比較的冷静に受け止めて(あくまで比較的)、協調姿勢で事に当たろうとしているのに対し、中国は財務担当の副総理がワシントンにすっ飛んできて、ポールソンなど担当者と話し合いに来た。

無理もない。去年中国投資公司というSWF(日本語では政府系ファンドと訳すが、あまりしっくりはしないな)が買った米金融機関の株が軒並み値下がっている。ちょっと調べてみると、去年だけで、ブラックストーンを10%(30億ドル)とモルガンスタンレーを9.9%(50億ドル)を買っている。Citicは、07年10月にベアスターンズを6%取得したが、今年3月で破綻し、ブラックストーンもどんどん値を下げている。同じく中国SWFの中国開発銀行が英国のバークレーズを3.1%取得しているが、こちらも買ったときから1/3くらいに値下がってる。

SWFは戦略的資産ポートフォリオ構築を目指していると言われているが、多少の値下がりはまだしもつぶれちゃうのは、非常に困る。すでに、ブラックストーンで痛い目にあっているので、他の資産までだめなの?というのが怖くなったのだろう。

以前、実は中国につぶす予定の金融機関の株を売りつけたんじゃないのか?という妄想を書いた。SWFには情報公開の義務がないので、新聞報道だけでしか知りえないが、損をしているのは、あきらかに中国で、親米の中東系のSWFは危機がささやかれていないものを買っている。一番さかんに買っているのが、アラブ首長国連邦だが、シティーグループ、カーライル(プライベート・エクイティ)、HSBCなどの株を買っている。

同じく親米に数えられるシンガポールのSWFも、スタンダード・チャータード、バークレーズ、メリルリンチ、シティーグループ、UBSの一部を買っている。

もちろん、この時期軒並み株は下がっているものの、経営破たんのうわさがでるような企業ではない。何となく、胡散臭さを感じませんか?しかも、破綻する半年前に買わせている。

話はそれたが、日中比較に戻ってみれば、日本も相当お金を突っ込んでいるわけだから、中国並みにあせって何か手を打とうという気になってもいいのだけれど、何で日本はあー、仕方がないという気持ちにすでになってるんだろう?

ちょっとそこのふんばりの有無が心配。





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Last updated  September 22, 2008 03:47:28 PM
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