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テーマ:気になったニュース(30411)
カテゴリ:時事
昨日DCに戻ってきました。
おととい、強行軍で温泉に一緒にいった母。空港まで見送ってくれたのですが、昨日歩くのに調子がいいんだとか。ちょっとだけしか入らなかったのに、温泉ってきくんですねえ。健康体だと肌がちょっとすべすべになったとか、そういうレベルでしか分からないですが。 さて、戻ってみると、あったかい。桜は今が満開。そのうち写真をアップしようと思います。 で、あまりにここのところまじめに書いていないので、今日こそは、と思ったのですが、すでに午前2時。なぜって、今日起きたのが、午後の2:30。昨日12時前後にバタンキューだったので、14時間くらい寝てたんですね。おかげで、今日という一日が短い。 で、以前4/2のG20についての期待と課題、日本政府の取り組みを含め書いてほしいと頼まれていたものをここに掲載しておきます。渡米直前に書いたので、本当に簡単ですが。 G20金融サミットへの期待と課題 ・世界不況に対し、G20が一致団結して事に当るパフォーマンスにはとりあえずなる (ので、この点は他の成果がなくても各政府は誇るはず) ・議題の中心は、1.現在の経済危機の迅速な収束、2.今回の経済危機の再発を防止するため意味が込められた、金融規制強化、3.さらに長期的な視野にたって、IMF、ドル基軸体制などの国際金融システムそのものの見直し、であるが、 1.については景気刺激策について具体案は既に出尽くした感があるので、この点については、G20が集まって真剣に議論しているというメッセージ以上のことは厳しいであろう、 2.については、各国の意見があまりまとまっていない上、アメリカがオバマ政権に変わったばかりであり、(ガイトナー財務長官が早々に決まったものの、No.2、3以下ついては最近指名があったばかり。かつ、オバマ政権はアメリカ国内の景気刺激策を纏め上げるのに、ほぼ全力投球したであろうため、)十分な検討がされているか、微妙。 さらに、根源的には、政治と金融界があまりに密接に関係している以上、泥棒が泥棒を取り締まる感は否みようもなく、ヘッジファンドなど規制対象をもつ一部欧米勢が本腰を入れて規制強化になるとはあまり考えられない。(下手をすれば、あまり関係のない部分の規制を強化することでお茶を濁すかも?) ありがちなパターンとしては、金融規制がないために被害者となっている新興国等から会議上突き上げられて、先進国から新興国や途上国への支援等と引き換えに、抜本的な改革(規制強化)先送りで手打ちがされる(この場合、これが最大の成果とされる可能性大。)か、実質決裂。 3.については、本来3が2の前に議論されるべきだが、とてもではないが、日数が足りないだろうし、十分な議論が事前にあると思わせるような報道(リークや気球観測含む)もあまり聞かれず、どこかにきれいな青図があるわけでもなく、3の議論はもっと無理。もし裏であったとしても、発表されないだろう。 とはいえ、この手の議論がなされるということは、大事であり、サミット間だけでなく、世界でもっと広く議論があってしかるべき。 日本政府の取り組み 未だに3の姿について、議論が十分になされていない、コンセンサスがない、ということは、日本がつんぼ桟敷で結果だけをきかされる立場にいまだいないということでもある。なので、日本がこうした議論に関与を深めることは大事。 もちろん、ドルに代替可能な通貨は存在しないが、ドルのみに頼れる状態でもない。ニクソンショックの再来がないように、情報収集は怠らないだけに留まらず、日本に少しでも有利になるように、知恵を出し尽くし、売り込むことも大事。その場合、オールジャパン体制で、所属団体に関係なく有識者をフル活用すべき。 上記の体制をいかに迅速に作り上げ(公式、非公式問わず)、どれだけ日本に有利な形に誘導できるかが、日本政府の喫緊の課題であるし、なすべきことは限りなく多い。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
April 1, 2009 03:06:35 PM
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