|
テーマ:気になったニュース(30422)
カテゴリ:時事
G20が終わったと思ったら、週末に早速北朝鮮が飛翔体を飛ばしました。週末くらい休ませてほしいのに。
そういえば、去年12月ごろに六カ国協議とその行方を大胆予測と題して以下、書いてました。 「ありがちなパターンその1は、オバマ政権の行動パターンを北朝鮮が分からないので、まず駄々をこねて会議を止めようとする。これに対し、これを口実にオバマ「経済立て直し」政権は、北朝鮮どころじゃないって、というわけで、北朝鮮を放置(無視)。そこで、北朝鮮はもう一度アメリカの関心を買おうと何かろくでもないことをしでかす。(ミサイルテストとか)共和党、大喜びでオバマ政権を非難するも、この場合日韓中のいくつかはアメリカ側につくだろうから、北朝鮮は検証をある程度容認する方向でちょっと前進。」 とりあえず、オバマ、北朝鮮無視→北朝鮮、ろくでもないことをしでかす(まさに、ミサイルテスト!)、というところまでは現実になりました。 今後はいかん? なぜここまで予測がつく?といえば、北朝鮮核問題の構造をみれば、想像が簡単につく。 基本的に、北朝鮮が求めているものは、身の安全保障と経済援助。前者はアメリカ、後者は日本中心とした近隣諸国から得られるものと、想定されている(六カ国協議にでている国はみんな共有しているだろう)。 で、死なない程度に身の安全保障が第一である。95年の大飢饉のときのように真剣にやばかったら、経済援助が前に出るけど。 というわけで、本来ならばアメリカと差しで話をつけたいが、六カ国協議という形も受け入れている。 アメリカは、本気で北朝鮮を攻めてくるか?といわれれば、その可能性は皆無に近い。アメリカ的には、別に攻めても何の得にもならん。91年の湾岸戦争のように、一方的に北朝鮮が韓国に攻め入らない限り、ない。 が、法律上、朝鮮戦争は終結していない。53年に合意したのは、「停戦」協定であり、平和条約ではない。 さらに、ブッシュ政権の時代に勝手に悪の枢軸に入れられ、同じく悪の枢軸とレッテルを貼られたイラクが侵攻されれば、北朝鮮的には、アメリカが北朝鮮を攻めてくる危険性はゼロ、といいがたいものがある。 ので、北朝鮮的には、アメリカと話したいのだが、このアメリカも一筋縄にはいかない。 アメリカに言わせれば、別にどーでもいい国。イラク戦争や経済危機、アフガン、などなど、山のように、優先順位の高いアジェンダが、いつでも何だかんだとある。 ので、北朝鮮が何もしなかったら、かまってられない。 そうしているうちに、北朝鮮は気づくことがある。 アメリカは、何かことを起こせば、注目する。(個人的にこれを、イベントドリブン、と呼んでいます。この解説はまた後日) 注目すれば、ミーティングをセットアップして、何かしら取引できる。ここでいう取引とは、何かしらの経済援助と引き換えに、核施設の査察受け入れ、とかちょっとだけ妥協する。 アメリカ側にすれば、何かことが起きたときにちゃんと手を打った証拠に何かしら成果を誇示しないといけないし、北朝鮮にすれば、完全に満足はできないけれど、とりあえず政権維持に必要な物資が手に入るということで妥協する。 こんなせせこましいことをしてないで、問題の本題に入れば?といいたいところだが、そうは問屋が卸さない。 なぜ? それは、互いが互いをだますから、互いを信じられないんです。 ここでも何度となく書いてますが、まっとうに互いの約束を守らない。 アメリカの場合は、北朝鮮を侮っているところが根本的にあるのと、ころころ担当者が大統領以下変わるので、たとえブッシュがOKといっても、次のオバマがOKといってくれる保障はない。未来の大統領を縛れるのは、条約、くらいなもの。(まあ、これも後で破棄される可能性もあるけどさ。けれど、面倒には違いない) なので、虎の子の核を手放してね、といっても、そうはたやすくできない。 さらに、北朝鮮の場合、厄介なのは、こちらもアメリカや日本の技術を侮っていること。なので、約束違反してもばれないぜ、へへへ、と勝手に思ってる。実際には、何度もばれてるんですが。先進国の技術を自分とこと同じに思うなよ。 イランとかパキスタンとかと核関連で取引してたり、麻薬を売ってたり、核開発を止めてるといってるのに裏でこっそりやっているとか。人工衛星でみたり、PSIで査察すれば、ばれるんです。 似たようなことを日本にもやっていて、北朝鮮から死んだと主張した拉致被害者の遺骨を日本に送りつけても、調べてみると、5000度の高温で二度も焼いているから、DNAなんかないじゃん。けれど、そういう小細工をしたということを調べられない、と思っているから日本側も苦労する。 そういうことをするから、アメリカ(や日本)側に、北朝鮮は信用ならん、という言いたがる人々を喜ばせ、米朝(日朝)関係を改善したいと思う人々を苦しめる。 ので、構造的に、話がとんとん拍子に、ということはありえず。 アメリカが、何かほかの事に気を取られると、北朝鮮はきっと何か悪さをする。 ということを、簡単に推測できるのであります。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
April 6, 2009 07:58:10 AM
コメント(0) | コメントを書く
[時事] カテゴリの最新記事
|