668859 ランダム
 HOME | DIARY | PROFILE 【フォローする】 【ログイン】

我思う、ゆえに我あり

我思う、ゆえに我あり

【毎日開催】
15記事にいいね!で1ポイント
10秒滞在
いいね! --/--
おめでとうございます!
ミッションを達成しました。
※「ポイントを獲得する」ボタンを押すと広告が表示されます。
x

PR

Freepage List

Profile

yukie_yo

yukie_yo

Category

Calendar

June 22, 2009
XML
カテゴリ:時事
ここのところ、アメリカのメディアを独占しているニュースは、イランの選挙後の混乱と国民皆保険制度導入の是非である。

オバマにとって、このイラン大統領選結果は最悪だ。現職にも反対派にも味方できず、何にも圧力はかけません、という以外にいいようがなく、民主主義の番人くらいに自認しているアメリカにとって、これほど歯切れの悪いことはない。現に野党・共和党はまさにそこを突いている。マケインなんかが、急先鋒だ。

実に、マケイン、かなり忘れられた存在感の持ち主。ちょっと前までは共和党をどう立て直す?という議論にはほとんどでてこないし、逆にチェイニー元副大統領とローブ元ブッシュ大統領選対がしゃしゃり出て、ブッシュ時代を擁護していた。一時、チェイニーがパウエル元国務長官を、共和党員とは思わない、と発言するなど、波紋を広げている。で、共和党の人たちが、党のイメージが悪くなる一方なので、早くチェイニーなんかは降ろせ、と心配してた。

どちらかというと、イラン対策はお手上げというか、休戦状態。けれど、国務省のイラン政策担当がホワイトハウスの方に移る予定という話もでているので、どっちが大統領になってもいいように、策を練っているものと考えられる。

で、今日はそんな話をしたいのではなくて、アメリカの国民皆保険の話。普段はアメリカの国内政治については、日本や国際情勢に影響がなければ、あまり関心はないのだが、(アメリカ国民じゃないし)オバマが国民皆保険制度導入にかかると推定している数字が、気になった。

日本だと、基本的に国民保険があって、会社などの提携している保険組合などの条件がよければ、そちらに入ってもいいし、という選択肢があるようになっている。

が、アメリカの場合、この国民保険に相当するものがない。民間の仕事を奪うし、政府の仕事がふえちゃうし、大きな政府反対を掲げる共和党がいるし。が、その一方で、民間の提供している保険が高すぎて入っていない人々が低所得層に多く100万単位でいる。

低所得層といえば、マックとか安いけど栄養概念ゼロな食事が自然多くなるし、(また、そういうのがこの国では安い食事である。健康志向のものは、基本的に高い)大概子供は多いし、栄養が偏っている子供は病気になりがちだし、保険がないと、医療費はべらぼうに高いし。という悪循環に陥りやすい。

で、そういう人たちに愛の手を、という意味で国民皆保険制度導入をオバマ政権は訴えている。

が、反対派は、その分税金が高くなるんでしょ?とか、誰がその費用を出すわけ?とか、心配している。事実を歪曲せんばかりにいう人たちなどは、民間の保険会社を締め出す気だ、くらいに非難する。もちろん、こういうことを言う人のほとんどは、きっと裕福で民間の保険に入っているような人たち。一方、今日のNYタイムス紙では、70%が国民皆保険を支持、という記事を載せている。

で、今回オバマが予算として要求しているのが、約6000億ドル。この数字、どこかで見たぞ、と思った。

そう、イラク戦費。もちろん、スティグリッツみたいな極論を言う人は脇におくにしても、今現在イラク戦費は約6800億ドルと計算する人がいる。

要は、この国民皆保険制度、一回分の戦争をするくらいの費用なのだ。

以前から当ブログで、アメリカの失業率が高くなりすぎると、政府支出を大幅に増大させ、失業率を下げようとする、その政府支出の名目の筆頭は戦争である、ということを書いたはず。

で、オバマはイラク、アフガンで戦費を使っているにせよ、それでも失業率は非常に危険な9%に届こうという勢いなので、もしかしてまた戦争する?と疑っていたのだが、オバマ政権は戦争はさすがにブッシュの二の舞すぎてできない、と判断したのだろう。

その代わり、国民皆保険制度という、戦争に匹敵する一大プロジェクトを引っ張り出してきた、と思う。

もちろん、財源の問題があるから、議会でどこまで削られるか分からないが、今までの景気刺激策とあわせて、戦争一回分の景気刺激策を打つつもりなのではないだろうか。

そう考えると、第二次朝鮮戦争の可能性は低い?(朝鮮戦争は、北朝鮮が韓国に攻めてきたものであるが、その前にアチソン国務長官(当時)がアメリカが防衛するといった、アチソンラインに朝鮮戦争が入っていなかったことを、アメリカの隙だと思って金日成が攻めたので、挑発したのは、アメリカ側という見方もできなくもない。そもそも、太平洋戦争だって、アメリカがハル・ノートなどで日本を挑発したのだから、あながち無謀な推測ではないはず。)





お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう

Last updated  June 22, 2009 02:28:34 PM
コメント(0) | コメントを書く
[時事] カテゴリの最新記事



© Rakuten Group, Inc.