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カテゴリ:時事
さて、昨日の予告通り、今日はクリントン訪朝について。大分水面下で物事は動いていたようですが、ちょっと直近の事実関係を見てみると、
・7月後半辺りから北朝鮮から態度の軟化 開城の外資系工場などで北朝鮮側の労働条件に関する交渉などで軟化が報じられたほか、北朝鮮が6カ国協議など交渉に応じて話し合いが進展した場合用に韓国が予算確保に動いた、という報道が散見。李政権は北朝鮮には慎重な態度を取っている方だから、こうするには、相応の打診が北朝鮮からあったものと推察できる。 ・8月1-2日の米中経済戦略会議 中国がアメリカへの手土産に、北朝鮮との国境の税関で核爆弾に使用可能な物資を一部押収。(1日間のみ)一応、中国は国連安保理の常任理事国として、国連決議に従ったまで、という建前はある。 があったようで、さらに日にちは追えないけれども、その前後で北朝鮮側からアメリカからの使節団を受け入れる際に、この人の中から選んでねリストをオバマ政権は渡された。 最初、オバマ政権の方では囚われの身の二人の記者の所属TV会社の共同創始者である、アル・ゴア元副大統領を考えていたらしいが、北朝鮮に拒否された模様。 以前カーター元大統領が来たので、アル・ゴアじゃ格下げだ、ということらしい。 で、大統領時代、北朝鮮へ行く数歩手前まで行った、クリントンに白羽の矢が当たったらしい。 当然の如く、こういうトップクラスの政治家がいく場合、成果がなければいかないから、事前交渉の中で、記者は返すから、という確約を取り付けた上での話しだろう。 やはり、2003年同様、中国側が北朝鮮に実力行使でつっつかないと、動かない。(2003年のときは、石油パイプラインを3日間とめた) 結構、今回中国がもっとも頭を悩ませたんじゃなかろうか。どうすれば、北朝鮮は動揺するけど政権が崩れるほどじゃないようにするか、で。アメリカは、おいらは北朝鮮から何かいってくるまでほっとくし、北朝鮮は核保有国じゃないし、っていう態度だったし。北朝鮮は、そのうち何かアメリカから言ってきてくれるだろう、くらいにしか思ってなかったし。 中国が動かなくても北朝鮮は話し合いを打診してきたろうけど、もっと動きは緩慢だったろうと思う。 それでも、メンツは大事だから、とりあえずカーターの時と同様、元大統領が来て、二人の記者については謝罪してもらって、メンツが立つようにした。さらに、クリントンがさらなる交渉を望むとアメリカ側の希望を言わせて、じゃ考えてあげよう、という態度が取れるようにした。 ちなみに、北朝鮮は日本と同様、おコメの国。ので、北朝鮮にとって、8月は一番きついと思うんです。収穫直前だから。今回の交渉成立の時期、私の仮説にかなってます。 じゃ、これからどれだけ話は進むんだ? 中国が今回国境で押収したのは核兵器用に使える物資であって、石油とかの生活物資ではないことがポイントだと思うんです。それだけ、核開発に北朝鮮は燃えていると見ていいと思う。 ということは、まだ私の以前書いた、継承前に核保有国になるという念願達成までまともに交渉する気はない、という仮説は未だに生きていることでもある。 ので、あまり進展しそうにないと思う。北朝鮮は六カ国協議には出てくるかもしれないけれど、時間稼ぎ作戦になりそうだ。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
August 6, 2009 02:23:46 PM
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