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yukie_yo

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October 15, 2009
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カテゴリ:時事
さて、今日は久しぶりに時事ネタを。旅行中の写真はおいおい整理してアップします。

旅行中に、起きたニュースでびっくりしたことといえば、オバマのノーベル平和賞受賞。

このニュースで大概なんで?と思ったことだろう。本人も驚いたものらしい。

とりあえず、まだ就任して1年もたってないし、これといった業績が未だないのに?

が、ノーベル賞選定委員会は、別に盲目的なオバマファンだからあげたわけではない。それなりに理由があるはずだ。

で、まずはノーベル賞選定委員会の言い分をそのサイトで確認してみると、外交に力をいれ、特に核廃絶に向けての努力に対して、とある。

そう、特にこれといった業績が列挙されているわけではない。

で、ノーベル賞選定委員会から直接話を聞いているであろう、オバマ本人の演説の全文を読むと、自分が何かしたからもらったとは思わない、と素直に告白した上で、ノーベル賞は何かしらの大義を推進している人たちのために加勢する形で与えられることがあるので、自分が推進している核廃絶の動きをもっと活気付けるためにくれたのだろう、といっている。

ここまではノーベル賞選定委員会とオバマのいうことは一致している。面白いのは、オバマは、核廃絶以外にもイスラエル・パレスチナの平和的解決を自分の推進していることとして挙げている。

こうして並べてみると、核廃絶にしろ、パレスチナ問題にしろ、オバマが何もこれといった業績を残しているわけではなく、ヨーロッパからのオバマへのエール、と解することが出来る。

じゃ、ヨーロッパがなぜ「今」オバマにエールを送らねばならないか?このタイミングを考える必要がある。なぜって、オバマは最低向こう約3年間大統領をやってられる。(弾劾を受けねば、だが)ので、オバマが何かを成し遂げてから、あげたっていいわけだ。

のに、まだ何も業績のない段階であげている。なぜ?

核廃絶にエールを送りたいから?それは核爆弾を廃絶すれば、核兵器を補うために莫大な通常兵器を各国が発注することになり、即ち弾薬を扱うノーベル社(ノーベル賞の賞金の資金源)の利益に直結するから?

それもありそうだな。。。が、それだけか?今というタイミングを説明するにはちょっと物足りない。

ヨーロッパは、本当に核を廃絶したいのか?ヨーロッパの最大の敵(或いは、警戒対象)といえば、ロシアだ。ロシアが核軍縮をしてくれる分には歓迎してくれるだろう。が、それだけなら、STARTIやSTARTIIなど過去の米ソ間の(核)軍縮においても、米ソ両国の首脳にノーベル平和賞をあげてなきゃ、おかしい。むしろ、そっちの方が画期的だったはずだ。
一応、ゴルバチョフはもらっているけど、レーガンはもらってない。

じゃ、ノーベル賞選定委員会の言葉を素直に取らない方がいいということか?とすれば、何がオバマへのメッセージ?

今年の夏くらいからオバマの人気度はだんだん下がって、今50%前後だ。苦戦しているのは、社会保険制度改正、最近浮上したばかりの、アフガン増派問題、それから米経済不況。

きっとヨーロッパもアメリカの社会保険制度にはそれほど興味を示さないだろうけれど、アフガンになら興味を示すはずだ。なぜなら、ISAFでヨーロッパ勢も軍隊を派遣しているけれど、ヨーロッパ自身の経済も悪いから、アフガンに軍隊を増派するのは、アメリカ同様、難しい。いい加減、時間がかかりすぎている。

ヨーロッパの本音的には、アフガンにアメリカ「だけ」が増派して、アフガン問題を解決し、速やかにアフガンから無責任のそしりを受けずに撤退したい、ということではなかろうか?

つまり、もうヨーロッパにアフガン増派を求めてくれるな、ということではないだろうか?

それと、アメリカの経済は未だに悪いままだ。未だに失業率は9%台と高い。これでは、来年の中間選挙に響く。ので、オバマとしては、さらなる景気刺激策を打たねばならない。が、アメリカの景気刺激策の筆頭といえば、戦争だ。火種は、世界を見渡せば、そこら中に転がっている。戦争の口実など、困りゃしない。

もし、今までオバマが言ってきたように、クリーンエネルギーなどの分野で景気回復を狙うという策がこのままずっと想定してたような結果を生み出さない場合、伝統的な景気刺激策にオバマが手を出さないという保証はどこにもない。ましてや、オバマは若くて、再選への意欲を公言しているのだ。

が、いまやアメリカ単独で戦争などやりはしない。必ず、同盟国に応分の責任分担を求めてくる。これまた、ヨーロッパにとっては無用の出費だ。アフガンでさえごめんと言っているのに、さらに新しい戦争などされてはたまったもんじゃない。

だから、敢えてオバマにノーベル「平和」賞を与えることで、戦争をするな、とけん制したのではないだろうか?

かなりヨーロッパ流の皮肉であるが。。。





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Last updated  October 15, 2009 01:53:14 PM
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