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我思う、ゆえに我あり

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yukie_yo

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April 10, 2010
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カテゴリ:時事
以前書いたが、オバマ政権が、米中間を悪化させる三種の神器(ダライ・ラマ会見、台湾への先進武器売却許可、通貨切り上げ要求)が出てきたので、米中関係はちょっと冷えていた。

しかし、日米間の貿易問題で関係悪化の留め男が当時の国防長官なら、米中間は財務長官だ。

(中間)選挙の年でもあるので、米議会は、スケープゴートを探している。(ヘルスケア法案を通過させた後、議員たちに脅迫通告がゲリラ的に投げられているので、余計そうだろうけど)さらに、失業率が未だに10%近いので、中国製品が雇用を奪う、といわれると、議員としては、動かざるをえない。

ので、米議会は燃えている。かてて加えて、この議論は以前日本とやった話。アメリカ的には、日本が譲歩した、という記憶がしっかり残っているので、二匹目のドジョウ狙いでもある。

こういう状態で、中国製品がアメリカの雇用を奪っているのではなく、アメリカ企業が中国に進出して、中国人を安い人件費という名の下に搾取し、本国に送っているわけで、どちらかといえば、中国に進出しているアメリカ企業に何とかしろ、というのが筋である、アメリカの消費者は、安い中国製品を享受しているではないか、アメリカに残っているアメリカ企業に、もっと競争力をもつ製品、サービスを作ってみやがれ、といっても、聞く耳は持たない。選挙の年に、アメリカ企業の機嫌を損ねるようなことがいえるわけがない。リーマン・ショック後の金融業界への規制でさえ、最近はごにょごにょだ。

で、オバマ政権(行政府)は、板ばさみにあう。といっても、半分は自業自得なんだが。ダライ・ラマにあったり、台湾へ武器売却許可を出したりしたのは、オバマ政権側なんだから。

議会が選挙のためにあがいているのに、それに水を差すわけにもいかない。けど、これ以上中国を刺激すると、真剣にやばい。中国を核サミットに呼べず、イラン制裁を国連安保理で通過させられないどころか、中国が誰よりも持っている、米財務省証券を売り飛ばされたら、たまったものではない。ただでさえ、二つ戦争をしているこの瞬間に、金づるはきるわけには行かない。

と、判断したんだろう。ガイトナーがオバマをきっと説得したろう。

で、米議会は、行政府に色んなレポートを要求する権利があって、4月15日までに、通貨操作による、不当な貿易慣習のある国についてレポートせよ、という要求が財務省にあって、そのレポートに中国を明記するか否かが焦点となっていたのだが、このレポート提出そのものを7月までに延期することにした。このレポートをだせば、ただでさえ燃えている米議会に油を注ぐようなもの。対中国制裁措置法案を出されたら、たまったものではない。なので、油そのものをお蔵入りにした。

これで、とりあえず、さらなる米中関係の悪化を予防できた。

で、これをオバマが胡主席に電話で伝えて、1時間の電話会談となった。で、その代償として、胡が核サミットに参加する、という話になった。(以前、この報道があった時点で、鳩山に注目はもうない、と書いたのは、こうした背景からである。事実、その後鳩山とのサミット会談はないとの報道がでた)

中国も、メンツが大事な国である。

ガイアツに負けたというのは、非常に不名誉である。もし負けたりなんかしたら、弱腰だ、しっかりやれー、と突き上げにあうのは必定。

なので、米議会がきゃんきゃんいうから、人民元切り上げに応じた、などとは口が裂けてもいえない。

さらに、中国は、アメリカという国を理解するに当たり、日米関係をものすごく研究している国でもある。日本がなし崩し的にアメリカに譲歩に譲歩を重ねた結果、例えばプラザ合意の後、日本経済がどうなったか、を勉強している。そして、中国経済もまた、バブル経済でもある。このバブルをはじけさせたら、日本のように失われた10年、20年となっては、中国共産党政権はもたない。毎年、8%経済成長しないとやっていけない、と自ら思っている政権なのだ。

しかし、アメリカを正面切って対立したくはない。今のところ。

で、ここで、ものは相談だが、となる。

きっとここで裏取引はなされたろう。中国は多少人民元切り上げに協力しよう。けど、ガイアツに見えないようにしないといけないので、名指し非難だけはやめてくれろ。

ガイトナーの方から、中国名指し非難のレポートを出さない、というジェスチャーを示し、中国が「自国経済過熱を懸念し、自発的に」人民元切り上げを行う準備をした、と発表。

で、ガイトナーが訪中する。ここでの会談で、いくら切り上げするか、話し合っているはず。中国:このくらい?
ガイトナー:いやー、それだと議会が収まらない。
中国:うーん、じゃちょっと色をつけて、これくらい?
ガイトナー:もう一声。
中国:えー、胡主席が核サミットに出てあげるんだよ。
ガイトナー:それでもさー。
中国:まだ、議会は民主党優勢なんだろ、何とか収めろよ。
ガイトナー:いやー、失業率が下がらないから、選挙負けそうなんだよ、中間選挙で何とかやり過ごしたら、借りは返すからさ。
中国:どうやって?
ガイトナー:そうねえ、何かしてほしいことはある?
中国:そうさねえ。(内心舌なめずり)とりあえず、日米間のミサイル防衛なんか、やめてほしいんだけど。じゃなかったら、沖縄の米軍基地を撤去してよ。
ガイトナー:いやー、それは。。。
中国:借りは返すっていったじゃん。じゃ、核サミットに行ってあげないよ。
ガイトナー:ちょっと待って。じゃあ、XXでどうだい?

なんて、会話しているはず。まあ、どこでどう妥協するか。目が離せないです。





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Last updated  April 10, 2010 02:52:26 PM
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