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カテゴリ:できのよくない思い込みレポート
もう一人はちょうどコチラ向きにすわっていますから、全てがはっきりと見えています。 彼女らは向かい合って碁を打っていたわけです。 彼女の方のその時の服装はというと、白い薄物の肌着の重ねの上に紫色の小袿みたいなものをひっかけてはいるですけれども、紅い袴の腰紐のぎりぎりのところまで胸もあらわにした本当にだらしない様子です。 (まあこっそりのぞいているオマエに言われたくない・・そうは言うかも知れませんが) ・・・こんなこと書かれていません。 女性のファッションは面倒くさいです。 面倒くさいからファッションです。 はだかんぼうのまず肌着をつけます。単衣ひとえです。 次がパンツ直接着ます。これが袴はかま。 その上に袿うちぎをどんどん重ねていきます。 でもこれは実は時代が下って室町時代のころに定着したものです。 お雛様の三人官女みたいなスタイルはこの室町時代を基本にしています。 源氏物語の頃は はだかんぼうの身体にまず袴はかまを着けます。このころ袴は完全に下着です。 十二単の重ねの下に緋の袴が見えていますが、ちょっと前つっぱった男子がズボンを腰より下に下げてパンツを誇らしげに見せびらかして歩いていた・・あれと同じで「そんなもの」だからみな平気だったわけです。 室町あたりから下着だった袴を着物の上にはくようになって礼式の袴として再登場されます。 以後洋服が定着するまでこの国に下着の概念はありません。 このシーンで軒端の荻が小袿をはおっているのは、継母である空蝉に対する礼儀です。 敬意を表しているのです。 胸が見えてしまっているのは、まあ、あまり大したことではないのです。 暑かったわけですから。 説明っぽい下品な文章をごめんなさい。 写真は明け方の我が家に騒動を巻き起こした・・彼です。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2008年07月09日 01時35分37秒
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