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ゆきよきの言語学・夏目漱石・日本史

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2012年06月11日
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カテゴリ:小説
 森村誠一『凶学の巣』(中公文庫)を読んだ。

 本書のタイトルは、荒廃しきった中学校を舞台に演じられた様々な事件を表現したものだと思われる。廊下をバイクが走り、職員会議にペンキが缶ごと投げ入れられる。尋常ではない雰囲気の中、ついに殺人事件が発生するのである。

 当初は、別件で護送中の番長が逃走中に発生した事件だけに、この番長が疑われる。この番長の容疑が晴れると、次は気の弱いいじめられっ子に容疑がかけられるが、この生徒も真犯人ではない。

 真犯人は、驚くべき人物であるが、ページを繰って確認してみると、たしかにその人物がとった行動なり発した言葉には、いろいろなヒントがちりばめられている。14年前の事件とも絡んで、一気に事件は解決へとすすんでいくのである。

 本書には「凶学の巣」とは別に、「官僚は落日を見て」という短編も収められている。こちらも最後まで一波乱ある展開であるし、国家公務員の生態を生々しく描写している点もおもしろかった。





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最終更新日  2012年06月11日 17時18分01秒
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ガラスの玉は、本物の真珠をきどるとき、はじめてニセモノとなる。

政治の分野であろうと学問の分野であろうと、革命的な仕事にたずさわる人たちは道のないところを進んでいく。時にはほこりだらけや泥だらけの野原を横切り、あるいは沼地や密林をとおりぬけていく。あやまった方向へ行きかけて仲間に注意されることもあれば、つまずいて倒れたために傷をこしらえることもあろう。これらは大なり小なり、誰もがさけられないことである。真の革命家はそれをすこしも恐れなかった。われわれも恐れてはならない。ほこりだらけになったり、靴をよごしたり、傷を受けたりすることをいやがる者は、道に志すのをやめるがよい。

孤独を恐れ孤独を拒否してはならない。名誉ある孤独、誇るべき孤独のなかでたたかうとき、そこに訪れてくる味方との間にこそ、もっとも深くもっともかたいむすびつきと協力が生まれるであろう。また、一時の孤独をもおそれず、孤独の苦しみに耐える力を与えてくれるものは、自分のとらえたものが深い真実でありこの真実が万人のために奉仕するという確信であり、さらにこの真実を受けとって自分の正しさを理解し自分の味方になってくれる人間がかならずあらわれるにちがいないという確信である。

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