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ゆきよきの言語学・夏目漱石・日本史

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2012年06月22日
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カテゴリ:小説
 皆さんは邪馬台国をご存じだろうか。「ご存じ」というのは、ただ単に3世紀ごろに中国の魏と交渉があった国で、九州説と畿内説が論争していて、その国の女王は卑弥呼である、という一般的な知識のことではなく、実際どこに存在していたか「ご存じ」ですか、という意味である。

 私は知っている。それは九州大分の宇佐一体に君臨した国である。こう断言できるのは、高木彬光『邪馬台国の秘密』(角川文庫)を読んだからだ。

 この小説は、邪馬台国論争にかかる論文を、小説形式で書きあげた、書き切った作品である。従来の説とは、大きく二つの点で一線を画する。

 一つ目は、魏の使節が上陸した場所である。一般的には(九州説も畿内説も)、秀吉の朝鮮討伐で有名な名護屋があった東松浦半島のどこかということになっているが、この小説の主人公神津恭介は自然地理学上の歴史的考察をふまえて、全く異なる地点を上陸の地としている。

 もう一つは、道程についての魏志倭人伝の記載である「○餘里」を「誤差」ととらえる誤差論をもって考察している点である。

 あまり詳しく書きすぎると興が覚めてしまうので、是非味読していただいて、私の今の実感を追体験していただきたいと思う。当時の「社会の心」に二重化して、難攻不落の城壁を突破する神津の推理のキレを、是非堪能していただきたいと思う。





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最終更新日  2012年06月22日 22時18分46秒
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ガラスの玉は、本物の真珠をきどるとき、はじめてニセモノとなる。

政治の分野であろうと学問の分野であろうと、革命的な仕事にたずさわる人たちは道のないところを進んでいく。時にはほこりだらけや泥だらけの野原を横切り、あるいは沼地や密林をとおりぬけていく。あやまった方向へ行きかけて仲間に注意されることもあれば、つまずいて倒れたために傷をこしらえることもあろう。これらは大なり小なり、誰もがさけられないことである。真の革命家はそれをすこしも恐れなかった。われわれも恐れてはならない。ほこりだらけになったり、靴をよごしたり、傷を受けたりすることをいやがる者は、道に志すのをやめるがよい。

孤独を恐れ孤独を拒否してはならない。名誉ある孤独、誇るべき孤独のなかでたたかうとき、そこに訪れてくる味方との間にこそ、もっとも深くもっともかたいむすびつきと協力が生まれるであろう。また、一時の孤独をもおそれず、孤独の苦しみに耐える力を与えてくれるものは、自分のとらえたものが深い真実でありこの真実が万人のために奉仕するという確信であり、さらにこの真実を受けとって自分の正しさを理解し自分の味方になってくれる人間がかならずあらわれるにちがいないという確信である。

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