この4月に新入生を迎えるにあたって
教室の割り振りを提案をしました。
昨年は、メインとなる教室で
入学式もしていて、1年生をその教室に迎えたのですが、
自然と、どの子も自分の居場所を作っていきます。
けれども新しい環境に慣れるのにとても時間の
かかる子たちですので、学年ごとに教室を移すのではなく、
自然とできあがっていく空間の中に自分の居場所を
見つけてもらうことにしました。
それは、自由保育の原理だなとわが子たちのことを思い出しました。
うちの娘ふたりは、保育園と幼稚園と違うところに通いましたが、
長女の体験で、次女の幼稚園も自由保育の園を選びました。
長女が縦割り保育の中で、よい関係を体験しているのを見ていたのです。
人見知りの激しい子かつ友だちを作るのがヘタですので、
自分より年長の子にかわいがってもらうのがよかったのです。
また次女は、人見知りはしない子だと思っていたのですが、
母がいつも共にいたからであって、
幼稚園に行き始めたとたん、人見知りが始まりました。
その次女のお気に入りに場所は、園長先生の部屋でした。
ある子は、鳥小屋の前だったりするのだと話にも聞きました。
学校という集団生活の中では自由が許されない「居場所」ですが、
繊細な子たちには、そうした自分にとって居心地のよいスペースを
確保できるということが、重要なのです。
そのようにして、居場所作りができると
不登校だった子どもたちが、自然と通えるようになります。(伸楽だより第6号)