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テーマ:プラハ(チェコ)歳時記(247)
カテゴリ:「チェコ」ネタ
プラハからブルノへ向かう高速道路を、車は軽快に走って行く。
春の陽光を浴びて、黄色い菜の花畑と緑の草原とのコントラストが美しい。 イフラヴァを過ぎたところで、高速を降り、国道353号線を走る。 チェコ共和国中央部の田園風景が続く。 小さな村を、いくつか通り過ぎて、ジュジャール・ナド・サーザヴォウの街に入る。 この街には、ゼレナー・ホラと呼ばれるところがある。 「緑の山」という意味だ。 悲劇の聖人ヤン・ネポムツキーが祀られた、一風変わった教会が建っている。 ゼレナー・ホラに近づくに連れて、雲行きがおかしくなる。 空が、にわかに、暗くなり出す。 「たたりじゃ~! ゼレナー・ホラのたたりじゃ~!」 的雰囲気を醸し出してくる。 ここで、ヤン・ネポムツキーについて話そう。 僧侶であった彼は、ボヘミア王妃から、ある秘密を打ち明けられた。 それを聞いた王ヴァーツラフ4世は、内容を教えるように要求した。 拷問を受けても、秘密を漏らさないネポムツキーは、袋に入れられ、カレル橋からヴルタヴァ川に放り込まれてしまう。 すると、5つの星が浮かび上がり、ヴルタヴァ川の上できらめいたという伝説がある。 今、カレル橋の欄干には、5つの星を付けた聖ネポムツキー像が立っている。 へぇ~、へぇ~、へぇ~。 「タモリじゃ~! トリビアなタモリじゃ~!」 ゼレナー・ホラの駐車場に車を停め、教会へ向かって歩く。 名前の通り、緑に包まれた森の道をしばらく進み、教会の敷地内に入る。 周りをお墓で囲まれた教会が、妙なオーラを放っている。 開け放たれた入口から、中を覗き込むと、一人の青年が座っている。 何かの本を読んでいた青年が、僕の存在に気付いて顔を上げる。 青年に向かって、僕は恐る恐る尋ねてみる。 「中へ入っていいんですか?」 「プロシーム(どうぞ)」 その時、僕の中で、戦慄が走った! 「タダ見じゃ~! ゼレナー・ホラをタダ見じゃ~!」 祭壇には、もちろん、聖ネポムツキーが祀られている。 内部を修理中のため、工事現場のような足場で一杯になっている。 ネポムツキーも、窮屈そうだ。 青年の前に、絵葉書が何種類か置かれている。 ふと、一枚の絵葉書が目にとまる。 それは、ゼレナー・ホラの鳥瞰写真だった。 そのあまりに美しい造形に、息を呑む! 「ラブリィじゃ~! ゼレナー・ホラはラブリィじゃ~!」 青年は、にこやかな笑顔で、絵葉書に、記念スタンプを押してくれる。 「デクイ(ありがとう)」 絵葉書をカバンにしまって、教会を出る。 春の日差しが戻っている。 ゼレナー・ホラの緑がまぶしい。 ゼレナー・ホラのHP(英語/チェコ語/ドイツ語) ジュジャール・ナド・サーザヴォウZdar nad SazavouのHP(英語/チェコ語) ---ジョギング日誌--- 昨夜の豪勢なディナーのおかげで、元気満々です。 フルマラソンの疲れはありません。 本日の走行距離:7km 今月の走行距離:155km お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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