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2005年05月24日
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カテゴリ:「チェコ」ネタ
プラハからブルノへ向かう高速道路を、車は軽快に走って行く。
春の陽光を浴びて、黄色い菜の花畑と緑の草原とのコントラストが美しい。
イフラヴァを過ぎたところで、高速を降り、国道353号線を走る。
チェコ共和国中央部の田園風景が続く。
小さな村を、いくつか通り過ぎて、ジュジャール・ナド・サーザヴォウの街に入る。

この街には、ゼレナー・ホラと呼ばれるところがある。
「緑の山」という意味だ。
悲劇の聖人ヤン・ネポムツキーが祀られた、一風変わった教会が建っている。

ゼレナー・ホラに近づくに連れて、雲行きがおかしくなる。
空が、にわかに、暗くなり出す。
「たたりじゃ~! ゼレナー・ホラのたたりじゃ~!」
的雰囲気を醸し出してくる。






ここで、ヤン・ネポムツキーについて話そう。
僧侶であった彼は、ボヘミア王妃から、ある秘密を打ち明けられた。
それを聞いた王ヴァーツラフ4世は、内容を教えるように要求した。
拷問を受けても、秘密を漏らさないネポムツキーは、袋に入れられ、カレル橋からヴルタヴァ川に放り込まれてしまう。
すると、5つの星が浮かび上がり、ヴルタヴァ川の上できらめいたという伝説がある。
今、カレル橋の欄干には、5つの星を付けた聖ネポムツキー像が立っている。

へぇ~、へぇ~、へぇ~。
「タモリじゃ~! トリビアなタモリじゃ~!」

ゼレナー・ホラの駐車場に車を停め、教会へ向かって歩く。
名前の通り、緑に包まれた森の道をしばらく進み、教会の敷地内に入る。
周りをお墓で囲まれた教会が、妙なオーラを放っている。






開け放たれた入口から、中を覗き込むと、一人の青年が座っている。
何かの本を読んでいた青年が、僕の存在に気付いて顔を上げる。
青年に向かって、僕は恐る恐る尋ねてみる。
「中へ入っていいんですか?」
「プロシーム(どうぞ)」
その時、僕の中で、戦慄が走った!
「タダ見じゃ~! ゼレナー・ホラをタダ見じゃ~!」

祭壇には、もちろん、聖ネポムツキーが祀られている。
内部を修理中のため、工事現場のような足場で一杯になっている。
ネポムツキーも、窮屈そうだ。






青年の前に、絵葉書が何種類か置かれている。
ふと、一枚の絵葉書が目にとまる。
それは、ゼレナー・ホラの鳥瞰写真だった。
そのあまりに美しい造形に、息を呑む!
「ラブリィじゃ~! ゼレナー・ホラはラブリィじゃ~!」

青年は、にこやかな笑顔で、絵葉書に、記念スタンプを押してくれる。
「デクイ(ありがとう)」
絵葉書をカバンにしまって、教会を出る。
春の日差しが戻っている。
ゼレナー・ホラの緑がまぶしい。


ゼレナー・ホラのHP(英語/チェコ語/ドイツ語)
ジュジャール・ナド・サーザヴォウZdar nad SazavouのHP(英語/チェコ語)


---ジョギング日誌---
昨夜の豪勢なディナーのおかげで、元気満々です。
フルマラソンの疲れはありません。

本日の走行距離:7km
今月の走行距離:155km







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最終更新日  2005年05月26日 00時55分20秒
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