カテゴリ:書評
巷で、「さおだけ屋はなぜ潰れないのか?」と言う書が売れまくっているそうだ。そのあたりの理由を私なりの想像を書いていく事とする。
この書が売れる最大の理由は、「さおだけ屋はなぜ潰れないのか?」と言うそのタイトルにあると思われる。私も、この書が出版されて直ぐに図書館で借りたのも、そのタイトルに惹かれての事だ。 ただ、ざっと目を通し始めたが、すぐに面白味を感じなくなり読破はしていない。よって、この本の内容については、ほとんど覚えていないので、これから展開する私論は、その点を考慮されておつき合いをお願いする。 さて、そのタイトルはなぜ魅力的なのだろうか。そうなる背景として、この本にも書いていたと思うが、「さおだけ」少なくとも字義通りの竹製の物干し竿の使用頻度が極めて少なくなったという事情がある。 そうした事情が世に知れ渡っている状況下で、今なお時折「さおだけ屋」さんが街を回って営業をしている現実と、その回ってくる頻度が極めて少ないにも関わらず、タイトルのように「潰れないのか?」が不思議と思われる事とが揃って多くの人に思い当たるフシがあるからだ。 次に、「さおだけ屋はなぜ潰れないのか?」の論点や論法が、タイトルに惹かれて読んだ多くの人に「なるほど」「そうなのか」と思わせるだけの水準に達していたからだろう。さらに、タイトルの身近さと本の内容との間のある種のギャップが、その事を増幅させている。 以上が私の勝手な推測だが、前に触れたように私は途中で投げ出したのだが、それは「さおだけ屋はなぜ潰れないのか?」の会計学的論点が、この本の中、少なくとも「さおだけ屋」の例の中だけでは論理的に矛盾は無いし、おそらく会計学的な見方は間違いがないと思われるが、現実の世界では「さおだけ屋」は潰れない事は、そんなには多くはないと単純に感じたからだ。 もちろん、この感想は私だけのごく私的なもので、この本の一般的な価値を述べているものではないし、会計学に興味をもたせるには十分な本である事は間違いがないだろう。ただ、この本の論点も数多ある論点の一つに過ぎない事も忘れてはいけない事だと思っている。 エッセイは、次のページでいろいろ掲載しています。 遊邑エッセイ お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2006.01.20 20:05:54
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