あそびはこどもの仕事やで！：遊び学ブログ

　白い紙に絵や文字を浮かび上がらせる紙物玩具として、「あぶり出し」や「すり絵」を紹介したが、水で絵や文字を浮かび上がらせるものもあった。「水出し」というもので、有名神社などにある「水占い」と同じ原理の駄玩具だ。

　この「水出し」は、「めくりクジ」と同じく、駄菓子などのくじ引き用に使われているが、その水出しだけを玩具としても売っていた。それは、数十枚くらいの小さ目の付箋紙のように、束になっていて、一枚ずつ千切ってくじにしたものだ。

　この手のものは、水に浸けて当たり外れを楽しんだが、水が無いところでは、舌でなめて、唾液で文字を浮かび上がらせたものだ。今思えば、不潔と言うよりも、薬品の害の方が心配なのは、前に紹介した「写し絵」と同じだ。

　水出しには、クジのような物の他に、「あぶり出し」で紹介した物のように、カードサイズで、なぞなぞの答え部分を水で出すものや、絵の一部が印刷されておらず、その部分を水で出すものがあった。さすがに、こちらの方は、唾液で出すには大きすぎるので、水で濡らせてあそんだ。


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