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あそびはこどもの仕事やで!:遊び学ブログ

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2014.10.21
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カテゴリ:あそび一般

 【太平洋戦争前後に教員らが学校での出来事などをつづった「学校日誌にたどる 昭和の記録・戦災の記憶」展が18日、仙台市青葉区の宮城学院女子大で始まった。人間文化学科の大平聡教授(古代史)とゼミ生たちが宮城県内を中心に調査、収集した約150枚を展示した。地域史を知る貴重な記述が多く、学生らは今後も研究を続ける。(中略)藤田尋常高等小学校(角田市)の37~38年の日誌からは「パッタ遊び(メンコ)」「方形避球(ドッジボール)」など子どもたちの遊びが読み取れた。具体的な内容が分からない「弁慶遊び」は今後、情報を集める。】(【】内は記事から一部引用、Google ニュース/河北新報:2014/10/17)

 上に引用した記事の後半の短い一節には、「パッタ遊び」、「方形避球」、「弁慶遊び」の3つのあそびが紹介されているが、この短い一節から、あそびが地域や時間を越えて伝わる(伝播・伝承)の特徴が読み取れる。

 その一つが、あそびの伝播・伝承は、主にあそぶことで伝わると言うことだ。特に、通信手段が今ほど発達していない昔は、あそびは、ほぼあそぶことで伝わったと考えていい。

 その実例が、記事にある「メンコ」の呼び名に見られる。メンコの呼称は、記事の角田市では「バッタ」となっているが、私の住む大阪では「ベッタン」だった。メンコそのものや、メンコを使ったあそびの呼称は、どうでもよく、そのあそびさえ面白ければ、地域や時間を越えて、あそび伝えられるのだ。

 あそぶことを通じて伝わるからこそ、地域や時代によってあそびの呼称に、地域差や年代差が生まれるのだ。だから、記事の「弁慶遊び」のように、時代を超えて伝承されなかったあそびでも、その呼称は、記録として残り易いが、あそび方そのものは忘れ去られるのだ。

 また、あそびがあそぶことを通じて伝わることにより、その地域内では、そのあそびを実際にあそんだり見聞きする機会を増やし、そのあそびやあそびかたは周知のこととなる。当然、あそび方をわざわざ文章や絵を書いたり印刷したりして伝える必要も無かった。

 もちろん、全く文字や絵として残らないわけではないが、あそび方を詳細に書いて伝えることは稀で、だからこそ呼称やあそび方の概要は、時代を経て残り得ても、「弁慶遊び」のように、そのあそびを完全に復元できないことがほとんどなのだ。
(その2に続く)


「こどものあそび(遊び方)」は、次のページでいろいろ紹介しています。

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最終更新日  2014.10.21 16:48:33
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