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テーマ:試写会で観た映画の感想(679)
カテゴリ:映画鑑賞録
激重な公式サイト
映像的、演出とかは堤監督の過去の作品「恋愛寫眞」の映像から伝わる空気感が好きな人には受け入れられるかと、劇中の季節はどちらも同じ冬ですしね。 えっと、かなり個人的には泣けました。で、 以下、すんげぇ、くせぇ事言っているので、石を投げたくなりそうな人はスルーで。 「仲間と一緒に何かをやり遂げる」その過程で生じる達成感、一体感、共有している喜び、「今、何か分かんないけど、すげー楽しいよ!」と言う、そんな何気ない「普通」が「最高の幸せ」と感じる、そう言うのを見せられると、彼らが町中のあちこちに包帯を巻く、それだけのシーン、抑揚のない所で、何故か涙が止まらない… ベタだけど、偽善的だけど、でも、こういうのを信じる心を僅かでも持っているなら、この「包帯クラブ」に共感できると思う。 切ない音楽がまた煽り、更に涙が。 この映像感覚にこの寂しい音楽はある意味卑怯、泣けと言わんばかりだ。 過去、確かに友達だった、凄く楽しかったあの時、でも、いつしか、歯車が狂い、結果、意図的に疎遠になり、軽蔑し、敬遠したり、徹底的にそのことから逃げ続けたり、結果、「包帯クラブ」を主催する彼らが一番包帯を巻きたい場所を確実に巻いていく過程が非常に重く、リアリティがある故、観ている観客の胸に突き刺さる。 過去の映像を意図的にノイジーにした8mmフィルムで撮影しているのも上手いなぁと感じたり。 後半、思い詰めたテンポの自殺を止めるべく、みんなが必死になる、あれだけ「包帯クラブ」を見下していた彼女なのに、みんなあらゆる手段を講じ、最終的にディノが精一杯の行動力でそれを阻止する。 しかし、そのディノにも誰にも言えない、心の傷を抱えていた、最後にそれをワラと一緒に対峙し、区切りをつける。 ディノは自分の身体を傷つけて傷つけて、そのことによって、自分なりの贖罪をしていた。 あの事件から。 一見、と言うか、かなり奇異な行動をするディノだが、この映画で一番好感度が高いんじゃないかな? 包帯クラブのみんなをぐいぐい引っ張る重要な役だし。 しかしこのディノ役、柳楽優弥、あの「誰も知らない」の主人公だった彼だと思うと、随分成長したなぁ、と。 身長も伸びたしね。 上半期に観た「きみにしか聞こえない」が個人的邦画ベストな出来でしたが、うぬぬ、「包帯クラブ」もかなり良作で、どちらも甲乙付けがたく。 あ、あと「河童のクゥと夏休み」があったか。 兎に角、泣けます、自分は泣きました。 なので、 ★★★★☆ 観終わったあと、外は大雨、ずぶ濡れになりながらの帰宅でした。 でも、最近連続して駄作を観ていたので、何というか、心は清々しかったですね。 ベタな表現ですが「良い映画」でした。 あと、全然関係ないですけど、同伴者様、相変わらず綺麗で! あんな美人な方だと流石に緊張します、明日もお会いできますので、ぷち、いや、かなりハッピー、よっしゃー!試写会に行くぞ!って行動意欲湧きますね。<これこそ石を投げられるぞ! お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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