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今回のお題のフリップ形式は新囲碁ボケのお題の中では珍しい試みだったと思います。
本来は、「対局中」という言葉をつけない方が広がったかもしれませんが、局面を狭くするという意味で敢えてつけてみました。「対局中に」「対局中は」「対局中には」のどれにするか迷ったのですが、そこまで狭くする必要もなしと判断して助詞は抜いた形にしました。意外と細かい所を気にして出しているでしょ? 最初にお題を設定する時には、自らネタを作ってみて2、3くらいすぐに出るかどうか確認してみるのですが、どこに着眼するかどうかによってネタの出やすさが変わってくるようです。 実際に自分で作ってみると、なんかマジなものまで出て来て自分でもアラヤダコマッチャッタワボケテナイヤンという感じもありまして、最初のうち投稿が伸びなかったのは作ってみて「けっこう真面目な碁打ちの私」を再認識して思いに耽っちゃったんだろうなあ、という推察をしていたのですが、後半投稿が伸びて約50の投稿をいただきました。ありがとうございました。 前々回のnipparat総裁のお題「時報」と同様に、対局中のあるあるを軸にするとかなり出やすいかと思っていたのですが、思いもよらぬ部分からのアプローチもあり、ボケラーの皆様の引出しの多さには驚嘆しました。 また、今回「対局中おならをしても扇子であおいでごまかしたらええねん」というネタが投稿されたらそれは容赦なく合宿送りにしてやろうと思っていましたが、そんなお下劣なネタを投稿する人がいなかったのは幸いでした。 さて、各作品を見ていきましょう。字数の加減で「対局中」という言葉は作品として必要な場合以外は削除しました。 ゆうすけさん 「長考しながら寝てもええねん。」 いますねこういう人。特にお年を召した方の多い場所では日常茶飯事です。 寝てるのかと思いきや単なる長考だったり紛らわしいことこの上なしです。 「とりあえず死んでなかったら」ええねん。 ここであっじょさんの棋士限定ネタの連続投稿があり、まずその流れが続きました。 あっじょさん 「ゆーたが勝ってればええねん」(自分は劣勢の石井先生 ) 「星に打てればええねん」(父譲りの陽光先生) 「持ち時間何日あればええねん」(日本棋院移籍後、趙治勲25世本因坊との初の番碁に挑むイ・セドル先生) 「た、頼むから早く打って~ぇ。26、27、ああどうしよう。『28秒』で噛まなきゃええねん?」(「25秒」で噛んだ菜穂先生 ) 「そろそろCPU替えればええねん」 それを聞いた記録係の若手棋士がぼそっと 「マザーボードが古くて入りまへん」(最年長タイトルを目論む石田先生 ) ついに李昌鎬だけでなく李世ドルまで移籍してきてしまいました。しかも早々と挑戦者になってしまって・・・「趙治勲25世本因坊に持ち時間半分くらい譲ってやれば」ええねん。 石田先生、かつて「コンピューター」と呼ばれた時のマザーボードは今から思えばマグネットでひっつくあの大盤だったのか。「磁石が隣にいっぱいあっても」ええねん。 着眼点がおもしろいですね。 郷禄介さん 「碁盤なんか割ってしもたら」ええねん(依田さん) 彼にとっては碁盤とは割るべきものなのでしょう。日本の林業に大きく貢献しています。 この人が対局する時は「間伐材利用の碁盤で」ええねん。 郷禄介さん 「負けそうなときは“打ち手大回転”を発動すれば」ええねん ・・・ 説明しよう! 打ち手大回転とは 王が窮地に追い込まれた時に、 棋士のみが回転し、 先手と後手が完全に逆になってしまう、 秘技中の秘技である 遡ること150年前、 将棋界の鬼神と呼ばれた坂ノ上伝次郎が 西川口の決戦で使ったのが始まりとされている 現代では使い手はいないと思われていた打ち手大回転が 今、囲碁界で甦る! 本家「サラリーマンNEO」のシリーズコント「社内竜王」から。 一般の人はそんな大仕掛けはできませんから「相手がトイレに行ってる間に席こっそり代わっておいたら」ええねん。 これなら「打ち手大回転返し」の発動はないしね☆ ヨーダ先生かメーエン先生あたりがやってくれないものか。 asutoronさん 「勝ち負けなんて、どうでも」 ええねん 「コウに勝てれば」 ええねん これは「対局中あるある」からネタを求めた、一番オーソドックスなスタイルですね。 「勝ち負けなんてどうでもええねんといいながら最後まで投げずにしつこく打っていても」ええねん。 「それで数えてみたら30目負けていても」ええねん。 「その対局の棋譜を新聞に曝されても」ええねん。 「序盤で勝敗が決まってたから掲載が2日で終わっても」ええねん。 以上実話でした。これについては他の日のブログにて追記します。 あっじょさん 「セキで生きればええねん」(ええねん) 「コウで凌げばええねん」(ええねん) 「他で得すりゃええねん」(おおぞん) 隅のあたりのあるあるですね。 セキと読んで楽観視→なってみたらコウになって焦るもまだ楽観視→よく見ればコウ材が少ない→焦り といった流れが見えてきますね。 こんな時にぴったりの作品がありますよ。 プリンさん 「次に頑張れば」 ええねん ひとしきり棋士いじりをした後のアプローチとして『「ええねん」部分いじり』もありました。 郷禄介さん 「お昼はサッパリしたものですませたいから」冷麺 「ぼやきすぎだと思いませんか?」メーエン 「俺の頭の中は君の事でいっぱいだぜハニー」聖健 冷麺、うまいですね。旨いと上手いをかけてみました。嘘。 聖健さんはひこにゃんとは違って紫外線に当たると火傷してしまいます。さすが貴公子と言われるだけの事はあります。 もうちょっと彼をプッシュして「聖健となら火傷してもええねん」という女子を増やすのも普及の不急の一手ですね。 プリンさん 「墾田○○私財法?」 ええねん 懐かしいですねえ。あの頃は「自分で開墾した土地は自分のものにしたらええねん」って言わはるんで、それはもう必死で耕しましたわー。白骨が出て来て大騒ぎになったこともありますわー。 ってそういう懐かしいちゃうわい!歳いくつじゃ! 「墾」の漢字を一生懸命練習しましたねえ。 そう、私は「漢字で正確に書かないと○をもらえなかった時代の子」ですよ。 hexagobanさん はやくこないかなあ・・・ 定~年♪ それ碁会所では若い方ですね。 みんなそういいつつ「やっぱり働いてる方がええねん」とばかりに嘱託で出ますね。 asutoronさん 「酒が飲めれば」 ええねん 宝酒造杯参加者 こう書くとお酒飲み放題みたいに見えますが、実際は五種類くらいの日本酒や焼酎の試飲ですね。もっと飲みたい人は「参加賞の『純』を会場で開けたら」ええねん。 nipparatさん 地球が宇宙人に制圧されても ええねん 突然ヨネスケが来てメシ食ってても ええねん こちらバカバカシ系の雄nipparatさんらしい作品。 「対局相手が武宮先生だと、宇宙人が入ってきても」ええねん。「よう。先来てたの?そっちはまかせとくわ!」と言って難を逃れます。 ヨネスケはひどいですね。「今困ります」と言ってもおかまいなしにガシガシ入ってこられて「お、今日はハマ吸いですか」と白石を全部持っていかれて対局が台無しです。 asutoronさん 「生きてるだけで」 ええねん かのヨーダ先生が書きそうですね。 「扇子をフリップがわりに使っても」ええねん。 pg(ピィジィ)さん 猫が乱入してきてくれたほうが ええねん 形勢を表現するのに「猫待ち」という言葉があります。 「白の猫待ち」「黒の猫待ち」と言えば、だいたいの形勢が察しがつくというものです。 解説でも片方が長考している時などは「あー、これは猫を待っていますね。」などと言ったりします。(以上嘘) 猫もいいですが兄タケシの家のようにインコ20羽放し飼いにするのもええねん。 pg(ピィジィ)さん 地も厚みも形も・・・どうでも ええねん 投げやりというか碁会所の碁的というか・・・ 時々農民一揆みたいな碁がありますね。 ゆうすけさん (kyonchunさんかkyonchnさんかわからなくなっても)ええねん。 タイトルが「合宿行き覚悟」だったので、これはきっと合宿に送られたいのだなと思いました。 よっしゃ!入学祝に合宿送りをプレゼントしたらぁ! つーかいい加減おぼえなあかんねん。 asutoronさん 「いきなり突っ込んできて 中を無茶苦茶にかき回されて 虐められるだけ虐められても 最後に『ありがとう』と言ってくれれば」 ええねん なんやかんやあってもけっこう楽しんだようですが、「最初のうちはじっくりと攻めるほうが」ええねん。 こうやって見ると碁って破廉恥なゲームですねえ。 asutoronさん 「間違えて湯のみに手を突っ込んでも」 ええねん 碁会所の受付の仕事の中でも難しい方の仕事の一つに「湯のみの位置取り」というものがあります。利き手側におくと、湯のみに手を突っ込みますので利き手と反対側に置くのがベターなのでしょうが、位置を間違えると今度はハマを湯のみに入れてしまいます。 いかに皿と距離をとり、かつ手の届きやすい位置に湯のみを置くかは相当な経験数を必要とします。 asutoronさん 「おやつに都路里の古都パフェ(春限定)を出してくれたら」 ええねん 春らしいネタですね。 でもパフェだと溶けるからうちでは出しませんよ。 昔アイスクリームを出してえらいことになりました。 asutoronさん 「花見もできたら」 ええねん 花見碁会、風流ですね。盤上に桜の花びらが落ちて来たりしてね。 と思ってたら、みんな桜は見ちゃいません。 「とりあえず碁を打つ口実があれば」ええねん。 講評2に続きます。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2009年03月25日 21時32分13秒
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