アニソンポップ2アニソンポップの世界(2)アニソンポップの世界(1) (2) (3) (4) (5) (6) (7) (8) アニソンポップ映像の世界(1) (2) 電波ポップの世界(1) (2) (3) (4) (5) (6) 電波ポップ動画の世界 アイドルポップの世界(1) (2) (3) (4) (5) アイドルポップ映像の世界 アイドルマスターの世界 「恋はあせらず」トラック世界大会 【 ポップ偏差値 67 】 阿澄佳奈、水橋かおり、新谷良子、後藤邑子 / ?でわっしょい '08 作曲Tatsh 編曲安藤高弘 TVアニメ『ひだまりスケッチ×365』オープニング主題歌。4人の女性声優による明るく快活な曲で「わっしょい」というタイトルからも分かるように、元気いっぱいなお祭り騒ぎ的賑わいのある曲。コミカルでリズミカルな歌詞を勢いよく歌いまくる様が楽しいネ。個人的には「わっしょい」という純和風な言葉の響きにいまひとつ感情移入しきれないんですけど、女子高生の若さゆえの破天荒で怖いもの知らずなグルーヴ、瑞々しさがうまく表現されてますね。 日本の応援用手拍子の三三七拍子を曲にうまく融合させたアニソン・手拍子ポップの代表曲と言えば「五條真由美 / ゲッチュウ!らぶらぶぅ?! (ふたりはプリキュア)」がありますが、こちらは二三四拍子を取り入れた曲。(厳密には「タンタン、タタタン、タタタタン、レッツゴー」のレッツゴーの部分を二拍子とし二三四二拍子と数えるべきかも。)大胆にも直接かつ全面的に笛の音を導入することで、カーニバル・サンバのような熱いグルーヴを生み出すことに成功しました。コンサート会場で皆で一緒にホイッスルを吹きまくったら楽しいでしょうねエ。(その後、二三四拍子の代表曲として「ROUTERS / LET'S GO」(元ネタ?)があるとのご指摘を頂きました。) オープニングアニメ(TVサイズ)が「YOU TUBE」で見れます。 フルバージョンが「ニコニコ動画」で聴けます。
【 ポップ偏差値 66 】 MOSAIC.TUNE / 真夏のレターレインボー '13 作曲nana 編曲nana・MOSAIC.TUNE MOSAIC.WAVのボーカロイドサウンドにおいてのユニット「MOSAIC.TUNE」の楽曲で、アルバム「トランジスタの道化団 ~Heartsnative3~」収録曲。MOSAIC.WAVのアルバム「Astronomical Φ AKIBA-POP!!」に収録されている「DA DA DA DANCING ~真夏のレターレインボー~」とは歌詞やアレンジが異なります。何より特徴的なのはヴォーカルがヴォーカロイド「初音ミク」によるものであること。 萌え系電波ポップにおいては、その萌え声歌手の歌声(声質、唱法)の魅力が大きな比重を占める場合が多いので、所謂ヴォーカロイドの楽曲はほとんど語られることが無かった。(それは多くの「YOU TUBE」や「ニコニコ動画」の電波ソング・メドレー動画を聴けば明らか。)その意味では亜流とも言える作品であるが、そこは電波ポップの雄、MOSAIC.WAVの手腕で見事に電波ポップへと昇華している。彼らの既存の電波ソングのように歌詞そのものには電波要素は皆無であるが、明るく元気な曲調にピコピコ・サウンド、そして何より明るい合いの手が決めてとなっている。メロディも良く出来てはいるが、比較的大人しい内容。それを歌う初音ミクの歌は個人的には全く魅力を感じない、無機質で平坦、無味無臭なもの。しかし、それを補うかのように畳みかけるポップに弾けた合いの手が素晴らしい。「ハイ!ハイ!ハイ!ハイ!」といった定番に加え「ポンポンポポポン、ポポポポン」のスピード感とグルーヴ感がポップに聴く者の脳を侵食する。中毒性の高い素晴らしい曲であるが、如何せん初音ミクということで、どうしても試作品的印象がぬぐえない。是非とも萌え系電波歌手により「命」が吹き込まれた「歌ってみた」版が聴いてみたいものです。どなたかお願い! 「YOU TUBE」で聴けます。
LUCHICA meets 磯村カイ / 恋のお願い☆ヒ・ト・リ・ジ・メ☆ '14 作曲編曲磯村カイ 「LUCHICA meets 磯村カイ」・・・この組み合わせを聞いて胸をときめかせる者が一体この世に何人いるのだろうか?当ブログのアニソンポップの世界の第1ページ目に燦然と輝く萌え系電波ソング界の二人のスーパースターの夢の競演である。『バトルできゅんっ!なキングダム☆』での歌唱が人類史上最萌えであるLUCHICA嬢と溌剌とした合いの手入り電波テクノの『ラジカル☆キッス・イノベーション!』や『1×8 ラブバレット』の磯村カイ氏。作品の良し悪し以前に、まずはこの世紀の夢の電波競演が実現したことに心から感謝したい。 曲は磯村カイ氏お得意のイケイケ電波ソング。テクノでポップなサウンドに明るく元気な曲調です。磯村氏の作品の特徴はイケイケなサウンドでありながら、メロディがすこぶる良質なところですが、本作においてもその才能が遺憾なく発揮されています。LUCHICA嬢の歌声も相変わらず可愛らしいですね。甘えたロリータ・ヴォイスにいたづらっぽさを加えた声質は味わい深く魅力いっぱいです。磯村氏の流麗なメロディともよく馴染んでいるようですね。 更にこの曲の電波ソングとして魅力を増幅させているのが大量に挿入されている合いの手の数々。溌剌とした「ヘイ!ヘイ!」、愛嬌のある「ハイ! ハイ!」のほか随所に入る可愛らしい萌え系合いの手の数々は曲に歯切れの良さと瑞々しさを供給しています。曲の長さが5分30秒もあり、たっぷりとキュートな電波世界を堪能できるのもイイね!因みにジャケのイラストは『MOSAIC.WAV / おとこの娘のトビラ』の「ひろひろき」氏で明るく弾けた可愛らしい女の子が曲のイメージ通りで素晴らしい。 「YOU TUBE」や「ニコニコ動画」でショート・エディットが聴けます。初音ミクによるみくみっくすもあります。販売先HPはこちら
少女病(井上みゆ 片霧烈火 茶太 他) / Love Flavor '06 作曲少女病&ピクセルビー 編曲ピクセルビー 「admiration」 2000年代電波ソング大賞第7位の曲で、少女病という同人音楽制作集団が作ったI'VEへのトリビュートアルバム「admiration」収録。少女病のメンバーは、井上みゆ 佳織みちる 片霧烈火 茶太 とろ美 葉月ゆら monet ゆいこ 留桜良姫の総勢9名。これらそうそうたる電波歌姫の合唱する明るくテンポの良い曲です。多人数合唱曲というと、おニャン子クラブ等のアイドルグループの没個性的・記号的な歌声になりがちですが、ここではそうならないように概ね3名ほどに分かれて輪番で合唱している模様。ヘッドフォンで聞くとその辺りの細やかな配慮が感じられ魅力増しになるのでお勧めです。 明るくポップな曲調に爽やかなメロディ。陽性の掛け声や合いの手はどれも瑞々しく、ポップさに拍車をかけています。少女病というだけあって、かなりロリータ色の強い可愛らしい声質だけど、これを読んでいる貴方ならもう充分耐性有るでしょうから問題無いですよね(笑)。 アイドルマスター Love Flavor(少女病)
横山智佐with小桜エツ子 / 夢みれば夢も夢じゃない 作曲編曲MATARO '97 TVアニメ「魔法少女プリティサミー」のオープニングテーマ。分厚く強烈なサンバサウンドが素晴らしい楽曲。こんなに本気でサンバやって一般のアニソンファンはちゃんと付いていっているのだろうか?と余計な心配をしてしまうほど。特に金属質なパーカッションの乱れ打ちが激しい間奏部分は最高ネ。アニソンだと思って舐めてかかると火傷しますゼ。メロディも明るく元気一杯スーパーハイテンションでテンポも速くノリノリでいい。 ただ、横山智佐さんのロリ系アニメ声がかなり個性的でそれに慣れることが出来るかどうかがこの曲を堪能できるかどうかの分かれ道となる。また、横山智佐さん以上に強烈なのが(おそらく)合いの手を入れている小桜エツ子さんの幼児性アニメ声で、これを克服しない限り高級国産サンバの至福の快楽にはありつけないという、何とも辛く厳しいアニソン道への踏み絵のような楽曲。当初は私も全く聴くに耐えなかったのだが、我慢して何度も聴いて克服出来ました(笑)。出来るだけ多くの人にこの試練を乗り越えるという同じ体験をして欲しいものである。
KOTOKO / らずべりー '04 作詞KOTOKO 作曲編曲C.G MIX ギャルゲー「らずべりー」主題歌でKOTOKOによる超可愛い系ロリータ・ポップ。「ぽわんでちゅーちゅー」、「むにむにちゅわちゅわしゃらんららん」などという他に類を見ない独創的で自由な発想のKOTOKOによるポップな言語感覚が素晴らしい。ギャルゲーソングということで、こうしたロリータで甘くか弱く、完全に脳が空っぽ(PRETTY VACANT)な、男性の性的欲望処理にひたすら都合の良い女の子言葉が全編に散りばめられた歌詞はある意味、岩谷宏的にポップです。I'VEによるサウンドも歯切れが良く、メロディも甘くきれい。夏を題材にした明るく爽やかでちょっとエッチな歌詞に元気で陽性な乾いた曲調もイイですねー。 ゲーム公式動画(若干修正?) 涼宮ハルヒの憂鬱 朝比奈みくる版 ↑個人的にこのシンクロ率の高い非常に出来の良いMAD動画により、KOTOKOさんのルックスはデフォルトで朝比奈みくるに設定されています(笑)。 「らずべりー」初回特典に同梱の「オリジナルサウンドトラックCD」収録。同じく戯画製作のゲーム「DUEL SAVIOR」初回限定版に同梱の「戯画オープニングサウンドトラックVOL.2」にも収録されていて、こちらには他にもKOTOKOによるロリータ・ポップ名曲の「さくらんぼキッス!~爆発だも~ん~」、「きゅるるんKissでジャンボ♪♪」の2曲が収録されていてお徳でオススメです。何れにしても「抜きゲー」を購入しないと音源入手不可。
YURIA&新堂真弓 / SHE SEE LOVE '04 音楽プロデュースLantis メイドさん躾(しつけ)アドベンチャーゲーム「メイドさんしぃしー」主題歌で、特別限定版封入の「メイドさんしぃし~サウンドトラック」収録曲。ライブドアがプロ野球参入を目指した際にオーナー会議でこのゲームの事が取り上げられ、参入阻止の一因になったとも言われるだけあって、凄まじい破壊力を持つ電波ソング(作り手が脳内に怪電波を受信してしまった、または自らが怪電波を発しているかのような、トンデモな歌の通称)。 ロリータ声の歌手二人による歌は基本的に明るく元気で爽やかなポップス。メロディラインは楽しく甘酸っぱい青春・学園生活を喚起させ、なかなか滑らかで良質です。そして随所に入る合いの手コーラスが実に瑞々しく明るく弾けた魅力に溢れています。特に若く可愛らしい女の子が発声する「ジョポポ、ジョポポポ」というフレーズは、全く一般音楽ファンには馴染みの無い不思議なものなのですが、耳触りは抜群に良く絶品ものです。(それがどんな意味を持つ言葉なのかは各自下記ムービーにて確認しましょう。) 更に歌詞は、ひたすら無償でご主人様に奉仕するメイドの気持ちを歌っていて、どう考えても現実には有り得ないエロゲーならではの超ご都合主義な内容、、、なんですが、分かっちゃいるけど気持ちイイ(笑)。ノリのいい音楽と明るいメロディ、耳障りのいい可愛い萌えヴォイスなどについつい聴き入ってしまいますが、そうすると、いつの間にかメイドさんトークに洗脳され、自分がさも可愛いメイドさん達に心底慕われ、ご奉仕される立派なご主人様にでもなったかのような錯覚に陥ってしまいます。うーん、これはもう麻薬的魅力と言えましょう。怪電波飛び交うメイドさんポップ、恐るべしです。 She See Love (フルバージョン) メイドさんしぃしー (オープニング改造)(公式動画の改変版) ↑もっとはっきり見たい人は公式ページでダウンロード。 She See Love ReMix ver(リミックスというより録り直しのニューバージョン)
【 ポップ偏差値 65 】 FRIPSIDE NAO PROJECT! / あっせんぶる☆LOVEさんぶる '07 作曲八木沼悟志 編曲八木沼悟志、新井健史 既に解散してしまったFRIPSIDE NAO PROJECT!による「姉はエロコミ編集者~淫汁ぶっかけ生指導~」主題歌。「FRIPSIDE NAO PROJECT! / Rabbit Syndrome」収録。(CDには「あっせんぶる☆LOVEさんぶるR.S.PV RMX」も収録されています。) 曲は「キュンキュン」、「ハイハイ」の電波ソング界における二大合いの手が共に使われている王道電波ソング。2003年の「KOTOKO / さくらんぼキッス! ~爆発だも~ん~」に始まり、この曲と同じ2007年の「ave;new feat.あべにゅうぷろじぇくと / ラブリー☆えんじぇる!!」で頂点を極めた二大電波合いの手ですが、その後目だった継承曲が現れず近年における電波ソングの衰退の象徴の一つとなってしまっているのは至極残念。一時はアイドルポップ界をも席巻するんではないかと楽しみにしていたんですがねえ。電波ソング大賞も2011年度に続き、2012年度の開催も危ぶまれており、なんとも寂しい限りです。 曲はそんな寂しい現状を吹き飛ばすかのような元気一杯のイケイケ・テクノポップ。テンションもキーも極めて高いキャッチーなメロディをNAO嬢が流暢に歌い上げます。そして何よりの魅力が先述の「キュンキュン」、「ハイハイ」の合いの手で、能天気さと可愛らしさを過剰なまでに演出しています。他にも「GO! GO! GO! GO!」といった威勢のいい掛け声などでチアポップにも通じる瑞々しさを醸しだしていますネ。 「YOU TUBE」で聴けます。ゲームのデモムービーもどうぞ。
MAHO堂 / おジャ魔女カーニバル!! '99 池毅作曲 3人のロリ声声優さんがアップテンポで騒々しいぐらいのバックに乗って仲良く元気いっぱい歌いまくる。しかしこの派手なバックの音の量は凄いな。アイドルポップにはちょっと無いパターンか。合いの手を入れるのが声優ポップスならではなのか、ちょっと新鮮。打ち込みの電子パーカッション?も効果的で面白い。曲調が楽しくていいね。やはり生活の音にはなりにくいのがちょっとマイナス。
OVER SKA DRIVES / はじめてのチュウ '07 作曲実川俊晴 「スカニメーションZ」収録 キテレツ大百科のオープニングテーマ曲のカバー。「アニメ名曲をスカ風味でカバーする」というこの企画CDのリクエストに基づいて作られた曲。OSDは大阪出身のバンドで本来スカなどを得意とするバンドのようですが、ここでは「恋はあせらず」トラックでのカバーをやっています。 原曲はメロディの出来の良さは認めるものの、記号的とさえ言える歌、サウンドで決してポップな出来とは言えないアニソン。それをここではスピードを速めノリノリなハリーラブ・リズムでグルーヴィーに仕上げた。流石スカ系バンドだけあってリズム感はバッチリで、スカ風なホーン、ドラムス、パンクっぽいヴォーカル、臨場感のある手拍子などが実に効果的に作用している。日本人の琴線に触れる原曲のメロディの良さを荒削りで黒っぽい「恋はあせらず」トラックに載せることにより絶妙でノリのイイ素晴らしいポップソングとなっています。(このカバー曲そのものはアニメで使われてはいません。)↓で試聴出来ます。 てってってーな「はじめてのチュウ」
魔法少女プリティ・ナギ STARRING 釘宮理恵 / 恋したらファンタジー '08 作曲田中公平 編曲丸尾稔 「ハヤテのごとく! キャラクターCD11 綾崎ハーマイオニーVS魔法少女プリティ・ナギ」収録。アニメ「ハヤテのごとく!」内のキャラクター、三千院ナギが本企画CD内でのみ演じているキャラが「魔法少女プリティ・ナギ」ということらしいです。歌っているのはツンデレものの巨匠、釘宮理恵さん。 時代の経過とともに最盛期の持ち味が失われてしまったり、世相を反映して空気感がガラリと変わってしまったりと、ポピュラー音楽の様々なジャンルにおいて、その最盛期は短く儚いものが多い。そんな中で「魔法少女もの」は「明るく楽しく夢がある」という世界観がエバーグリーン的に損なわれない希有なジャンルであります。 2008年発表のこの曲も「明るく楽しく夢がある」世界観がきっちりと体現化された素晴らしい魔法少女ポップ。70年代から延々と受け継がれてきた、伝統的な明るい雰囲気を継承、更により現代的に劇的に進化させている。バックにはやはり60年代からの伝統「恋はあせらず」風トラックが部分的に導入され、威勢の良さとスピード感を加速させています。 ここで聴ける釘宮理恵さんの歌声は多少ロリがキツ過ぎる嫌いはありますが、明るく乾いた声質にオタク男子殺しの実に可愛らしい表現を加えて弾けまくっています。歌詞も歯切れが良くポップだし、アニメ的なコミカルな演出も楽しくてイイね。メロディも明るい未来を予感させる高揚感のある内容で、アニメ番組のメインテーマを飾れそうなぐらいキャッチーな出来。魔法少女ポップの最高傑作と言っていいでしょう。「ニコニコ動画」↓で試聴可能です。 ハヤテのごとく! キャラCD11 恋したらファンタジー 高音質 アイドルマスター 恋したらファンタジー(釘宮理恵) 伊織 (後ろ少し端折ってます。)
☆☆☆☆☆☆(六ツ星きらりオープニングテーマ) / 榎津まお&春日りか&倉沢はるか&榊原ゆい&茶谷やすら '04 作曲ARI 「和風天文ステキ部活ドタバタ合宿ハッピー青春ラブラブラブラブラブコメディ」なるジャンルのPCアダルトゲームのオープニングテーマ曲。要は天文部を舞台にした美少女ゲームといったところみたいですね。星マークが六つ並ぶだけの「☆☆☆☆☆☆」が正式曲名。「六ツ星きらりボーカルコレクションCD」や美少女ゲームのテーマ曲を集めたオムニバスアルバム「GWAVE2004 2nd Groove」に収録。 曲は「ave;new feat.あべにゅうぷろじぇくと / ラブリー☆えんじぇる!!」同様に「ハイ!ハイ!」という可愛くて元気で瑞々しい合いの手が入るロリータ・ハイハイ・ポップ。他にも様々な合いの手やミニ台詞、ワイワイガヤガヤ声を入れたりと実に賑やかで楽しい雰囲気。ヴォーカルの五人の中にはゆいにゃんもいて、萌えヴォイスもきっちり確保されてますネ。 基本メロディも秀逸で小田裕一郎を彷彿させる様な実にきれいな流線型。ちょっと切なく甘酸っぱい雰囲気で底抜けに明るいという訳ではないけれどクオリティは高い。サウンドは打ち込みの単調なものだけど軽めの目立たないもので特に耳障りではない。むしろスピード感のあるリズムに随所に挿入されるメリハリのある「おかずドラム」が曲の軽快さを醸すのに一役かっていると言えるでしょう。 「ニコニコ動画」で聴けます。
小西寛子 / BE ALL RIGHT・・・~高石タケルのテーマ~ '00 作曲編曲岩崎元是(IWASAKI MOTOYOSHI) デジモンアドベンチャー 岩崎元是作曲編曲で大滝詠一系ナイアガラサウンド炸裂の傑作曲。この曲もタイトルに「・・・」が付き、先に紹介済みの「鈴木真仁 / あのね・・・。」,「金月真美 / 夏に、まだ少し・・・」,「小西寛子 / きっと きっと・・・」と並んで名実ともに岩崎元是、ここぞという時に付ける勝負の「・・・」4部作の一つと言えるでしょう。4部作の中では最も近年の作品で、かつかなり湿っぽいメロディを持ちます。個人的にこの湿度はどうかというほどの大泣きのメロディですが、お好きな方の中には4部作中最高のメロディと感じる方もいるはず。サウンドはカスタネット、エレピ、鐘の音等が深く鳴り響くいつもの重厚な岩崎元是サウンド、素晴らしい出来です。「高石タケル(画像2)のテーマ」ということで歌詞は「ボクら」,「天気になれ」など「男」言葉も多い。それを声優フェロモンたっぷりな可愛い女性ヴォーカルで歌うので、かなりそれ系属性(何と言うんだろう)を持つ者は堪えられないはず。いや、私もいいなと感じ始めてるんですがね(笑)。 「デジモンアドベンチャー・ベストヒットバレード」など幾つかのCDに収録されています。このデジモンアドベンチャーというのは子供たち(と一部のショタコン腐女子/因みに受けキャラのもよう)に人気のようで、レンタル店や図書館など置いてあるところが多いようです。また、「デジモンアドベンチャー・キャラクターソング+ミニドラマ3」で試聴できます。ここにはカラオケバージョンも収録されています。内容も素晴らしく岩崎元是音壁サウンドをより堪能するには絶好の機会かと思われます。それにしてもこれもまたジャケ買いでは絶対に辿り着けないナイアガラ系作品だろうなあ。*元ネタ=「BRUCE SPRINGSTEEN / HUNGRY HEART」、「佐野元春 / SOMEDAY」
FOUR SEASONS / 北へ。 '99 作曲編曲池毅 「北へ。WHITE ILLUMINATION PURE SONGS AND PICTURES」収録 北海道を舞台としたトラベルコミュニケーションゲームシリーズ、「北へ。」のメインテーマソングらしいです。要はときメモのようなギャルゲーみたいなもん?作曲編曲は流麗なメロディで多くのポップなアニソンを残されている池毅氏。 サビのメロディ等おそらくはVillage People- Go West「西へ。」を参考にしたものと思われます。ジャケに描かれているピンクハウスなんかが似合いそうなハイセンスな女性のイメージとは裏腹に全体の曲調は音楽の授業風に言うと、明るく元気なマーチ。更に「かに、ほたて、ほっけ、いくら」などの土着的海産物が歌詞に並びどうにもイメージギャップが強い。サウンドは今風にチャラチャラしているものの所詮行進曲で、アレンジなどもはっきり言ってダサイ。然しながら池毅流の高揚感のある明るくキャッチーなメロディに女性声優陣のフェロモン漂う歌声とでもって全体として味のある可愛らしいポップスに仕上がっています。この曲を楽しむ為には、音楽好きの皆さんにおかれましては、ある程度ご自身の感受性を魔変換させる必要がありますが、慣れれば病み付きになるであろう魅力があり、オススメ。 「YOU TUBE」でこの曲のライブ版が見れます。(FOUR SEASONS / 千葉紗子、大谷育江、豊口めぐみ、広橋佳以) 以前このライブ映像を初めて見た時「ツッコミどころ満載」と評したのですが、今回は具体的なツッコミ部分を列記してみます。 1.声優さんなのにアイドルグループ並に激しい振り付けが施されてる。(しかも踊りがちょっとファニー。) 2.おそらくはこのゲーム用に作られた即席グループでそう何度も披露されることもないであろうに、踊りの完成度がやけに高く、声優さんなのに相当な練習が為されたものと推測できる。 3.歌、踊りともにテンションが高く気合が入っている。(しかもヤケに楽しそう。) 4.下半身が膨れている感のある衣装が変。 5.舞台上の華やかな女性と観客のおたくの皆さんのルックスや服装とのギャップ。 6.最前列の観客のおたくの皆さんがサビを振り付けつきで踊れる。(PVでも出てるの?) 7.観客のおたくの皆さんがペンライトを振っている。 などなど。とにかく最初に見た時は絶句し、「これは一体何なんだろう?」とついつい何度も見てしまいました。なお、スタジオテイクではこのライブ映像のように「がんばり過ぎ」てなく、程よい具合の歌声が楽しめます。
KOTOKO / PRINCESS BRIDE! '03 作曲KOTOKO 編曲SORMA 「プリンセスブライド・アレンジアルバム」収録 18禁恋愛アドベンチャーゲーム『プリンセスブライド』主題歌で、いわゆるヌキゲー・ポップということになる。ノリ最重視の韻を踏みまくった歌詞をKOTOKOという女性歌手が早口な歌いまわしで機関銃のように歌いまくる疾走感が魅力的。ヴォコーダーを通したようなオープニングのフレーズの冷やりとした感触や打ち込みの高速テクノサウンドはかなり機械的&無機質な印象を与える。次のAメロの抑揚の無いメロディの出来はいまいちだけど、Bメロの明るく陽が射す雰囲気は以後の展開を期待させ上々の出来。 そして、サビの「乙女のプライド 夢のブライド LOVIN' CALLIN' FEELIN' HEALIN' KISSIN' AGAIN DARLIN' ~」という実にキャッチーな高揚感溢れるメロディへと展開。その韻を踏みまくった歌詞を爆発的な疾走感で早口に歌い回す所が実に味があるし、キュートです。ここの高速唱法はポップソング史上に残る傑作と言っていいでしょう。それとこの曲全体に感じられる情報量の多さは、まさに情報過多のインターネット時代の産物とさえ思わせるもので、ポップソングにおいて今後こういった傾向はますます加速していくであろうことを予感させます。 なお、この曲はほとんど一般に知られていない抜きゲーの主題歌(おそらくセールスも数千本程度?)であるにもかかわらず、この曲を使ったアイドルマスターMAD動画の「アイドルマスター KOTOKO Princess Bride!」は、「ニコニコ動画」の120万本もの動画中における再生数の総合ランキングで、なんと第5位の280万回もの驚異的な数字を記録しています。これはアイドルマスターMAD動画の出来栄えと可愛らしさの魅力を加味しても社会現象とさえ呼べる異様な数字で、この曲が「ニコニコ動画」ユーザをはじめとする現代のネット世代の実に多くの方々に歓迎されているのがよく分かります。
加古井あや子(霧坂鈴菜) / まちあわせGO GO GO!! -Album Version- '04 作曲Angel Note 編曲Blueberry&Yogurt 「夏音 -Overture-」 ドタバタ学園ラヴコメディなるPCゲーム「夏音 -Overture-」のキャラクターソングで「やえさえらじお しーでぃー ぼりぅむ いち」収録。 曲はスピード感のあるガールズ・ロック。ちょっと切ない片思い感情、恋愛模様を描いた歌詞は青春のほろ苦さを感じさせます。硬めだけど少し萌え要素もある歌声で生真面目に歌い上げる様は少女の一途な想いが切々と伝わってきますネ。ちょっと青臭い告白セリフなんかも入って、いかにも青春学園ものって風情が微笑ましい。サウンドでは、疾走感のあるリズムに歯切れの良いシンセのフレーズが印象的です。メロディもなだらか、滑らかで青春時代の甘酸っぱい記憶を思い起こしてくれるような良質なもの。「ニコニコ動画」↓で聴けます。 霧坂鈴菜 『まちあわせGO GO GO!!』 【夏音 -Overture-】
姫子とナーナ(新谷良子&宮崎羽衣) / 百発百中とらぶるん♪ '06 作曲田村信二 編曲鈴木マサキ TVアニメ「姫様ご用心」オープニング主題歌で明るく元気で楽しいポップなアニソン。沖縄テイストを大幅に取り入れた点が大きな特徴で、途中沖縄の三線(三味線のような弦楽器)の音色や沖縄民謡でよく聴かれる「ハッ!ハッ!ハッ!ハッ!」という合いの手が入ります。この合いの手の継続的・反復的な導入が実に効果的で、さながら恍惚・トランス状態に陥らせるケチャのような麻薬的効果と常習性を感じさせます。そして沖縄民謡との大きな違いはそれが沖縄のオバチャンによるものではなく、萌え萌えなアイドル声優の可愛らしい声で聴けること。「あまいバナバナバナナなキス」といった語感のいい可愛らしい歌声と共に、その快楽性に百発百中クセになることでしょう。(、、、効果には若干の個人差が有ります。) 少し残念な事にベースとなるサウンドはリズムとは言い難いジャングル・ビートで、折角の曲のノリの良さ・スピードを押し殺してしまっていること。この曲だったら歯切れの良いスカ的なリズムと相性抜群だったのではないかな。然しながらアニソンに沖縄民謡的合いの手を大幅に導入し、それをジャングル・ビートにうまく載せた希少な独自性は高く評価出来ますね。レア・グルーヴ(笑)という泡沫ワードがあるけれど、この曲ならば真の意味でのレアグルーヴと言うことが出来るでしょう。「YOU TUBE」で聴けます。
アニソンポップの世界(3) ジャンル別一覧
人気のクチコミテーマ
|