アニソンポップ3アニソンポップの世界(3)アニソンポップの世界(1) (2) (3) (4) (5) (6) (7) (8) アニソンポップ映像の世界(1) (2) 電波ポップの世界(1) (2) (3) (4) (5) (6) 電波ポップ動画の世界 アイドルポップの世界(1) (2) (3) (4) (5) アイドルポップ映像の世界 アイドルマスターの世界 「恋はあせらず」トラック世界大会 【 ポップ偏差値 65 】 井上みゆ / 1×8 ラブバレット '07 作曲編曲磯村カイ 「幼なじみはベッドヤクザ!」主題歌 幼なじみに襲われちゃうAVG「幼なじみはベッドヤクザ!」主題歌で初回特典「マジでヤクザなお楽しみCD!」収録。 「KOTOKO / さくらんぼキッス ~爆発だも~ん~」や「ave;new feat.あべにゅうぷろじぇくと / ラブリー☆えんじぇる!!」は曲中に「キュンキュン♪」という可愛らしい合いの手の入る「キュンキュン・ポップ」の代表曲ですが、この「1×8 ラブ・バレット」は「ズキュン」という銃声を「ズキュンキュン♪」と萌え活用することによって新たに生れた「キュンキュンポップ」の亜種バージョン「ズキュンキュン・ポップ」です。 基本サウンドはスピードの速いテクノ風味のパラパラ/ユーロビート系。個人的嗜好から遥か遠くにかけ離れたサウンドで、初めて耳にした時はかなり戸惑いました。然しながら、威勢の良い井上みゆの「3,2,1,GO!」の掛け声はそんな戸惑いを吹き飛ばす程の瑞々しさ。随所に入る合いの手も弾けっぷりやおどけた感じなど表現力豊かで可愛らしくていいですねえ。 ヴォーカルはかなりロリータ臭がきつく、歌声そのものがエロゲーって感じで聴いてて照れる内容。これを聴きこなすにはかなりの鍛錬と羞恥心、自尊心を捨て去る勇気が必要と思われ、決してアニソン初心者にはお薦め出来る内容ではないですネ。しかし荒行(例:1ヶ月間毎日10回聴く)により無事解脱することが出きれば病み付きになる快感的要素がそこには有りますヨ。「ニコニコ動画」↓で聴けます。 井上みゆ / 1×8 ラブ・バレット 「幼なじみはベッドヤクザ!」 「幼なじみはベッドヤクザ!」 デモムービー 尚、「team Love Bullets / Love Bullets」にはREMIXバージョンが収録されています。少しシンプルさを欠きオリジナルの勢いがちょっと削がれた感がありますが、ほぼ同じ内容ですね。こちらで試聴できます。
【 ポップ偏差値 64 】 五條真由美 / ゲッチュウ!らぶらぶぅ?! '04 作曲編曲/佐藤直紀 『ふたりはプリキュア』エンディングテーマ。前回はTVサイズでのレビューでしたが、ようやく正式版をゲットしたので再レビュー。アニメ自体は魔法少女ではなく美少女ヒーローもの?らしい。某サイトで「DANZEN!ふたりはプリキュア」の方をご推薦頂いたのだがこっちの曲の方がDANZEN!良かったYO! 今時コギャル風?な言葉(歌詞)遣いに最初はとまどったが、「ゲッチュウらぶらぶぅモードじゃん!」なんて早口言葉も慣れると快感。サウンドは明るく元気一杯で疾走感、厚みもある。「LET'S GO ! GET YOU ! L.O.V.E. LOVE LOVE GET YOU !」というちょっと抑制の効いたチアガールの掛け声が若くて元気な女の子のフェロモン全開で素晴らしく美味。この曲の最大の聴かせどころだろう。鐘の音?主体の短い間奏部分もサザンオールスターズを思わせる華やかな胸キュンメロディで味がある。小沢健二も使ってたアメフト流?の男性の掛け声なども入り、賑やかなサウンドがかなり楽しいYO!! 画像2はフィギュアで、どうやらアニメのエンディングでのみ拝めるシーンらしい。画像3はコスプレ。このコスプレ、偏差値はどのぐらいなんだろう?いい年してこういうことする人、大好きです。
原田ひとみ / nachu☆nachu '05 作曲TOKIA 「なつ☆なつ」 明るく元気なガールズロックで、PCゲーム「なつ☆なつ」主題歌。「なつ☆なつ サウンドトラック」、「GWAVE2005 2nd Impact」収録。 五月蝿いぐらいに元気なロック・サウンドに負けず劣らずのハードなロック唱法なので、てっきり歌っているのはプロの女性ロック・シンガーなのだろうと思っていたら、実は声優の原田ひとみさんとのこと。ちょっと灰汁の強いロリ声ながら撥水性の高い瑞々しい声質で、こうした明るく元気なサウンドにはピッタリですね。更に声優さんということなので表現にも幅があり聴いていて楽しい。特に語尾をしゃくり上げる所なんて痛快!サビも全体のメロディもよく出来ていて実に魅力的なガールズ・ロックに仕上がってますね。 ところでアニソンでなくても日本で80/90年代に流行った女性バンドなんかにこういう出来の良いポップって無いんですかねー?知ってる方、是非教えて下さい。 なつ☆なつ OP主題歌 nachu☆nachu(Full ver.) なつ☆なつ OP
BABY POP(阿部玲子 根本智佳 金剛良美)/ LOVE★DRIVIN' '06 作曲志倉千代丸 編曲景家淳 「ブルーブラスター」 音楽系発掘番組「Dream Factory」から生まれた3人組アイドル声優ユニットの同番組の挿入歌で、PCゲーム「ブルーブラスター」の主題歌。明るく元気で景気の良いポップソングでドタバタ・コメディ風。少し癖のある曲調で全体としてB級感が強いけれど完成度は高いですね。 冒頭&サビのやたらキャッチーな、おどけたフレーズが印象的で掴みはバッチリ。そして、Communards版あたりのNever Can Say Goodbyeフレーズで勢いをつけ、スピードに乗って矢継ぎ早に展開されるメロディがどれも楽しい。途中、転調後の爽快なメロディは高揚感があるし綺麗なラインで、この曲を一介のコメディソングに終わらせない出来にあります。更に超ハイテンションな「ホイ!」、「イェイ!」といった合いの手の弾けっぷりが輪をかけて素晴らしく、この曲の持つ瑞々しさ、楽しさ、そして威勢の良さを増幅させています。 baby pop / love★drivin' Blue Blaster DEMO
MOSAIC.WAV / ギリギリ科学少女ふぉるしぃ '06 歌みーこ 作詞作曲編曲柏森進 強烈なロリータ魔法少女ポップの魔法のトリマー「マジカルリンス・マックスハート」を既に紹介済みの音楽ユニット「MOSAIC.WAV」の代表曲の一つ。と学会(*1)の開催する「第16回日本トンデモ本大賞」で特別賞を受賞しており、いわゆる電波ソング界において名実ともに王座に君臨している感のある彼等の、将に真骨頂と言える作品です。 曲はテクノサウンドを基調とした元気でノリの良いアップテンポな電波ポップ。何が電波(=トンデモ)かというとそれは歌われている内容で、少女科学者が主人公の所謂マッドサイエンティストの独白もの。そのハチャメチャな妄想加減、いんちきっぷり、胡散臭さ、迷走ぶりが、面白可笑しく可愛らしく歌われています。歌詞は確信犯的に書かれており、所謂「バードウォッチャー」自らが作った曲なので厳密には電波ソング(*2)とは言えませんが。まあ、だからこそ楽しめる愉快さ痛快さがあるワケです。 イントロで唱えられる魔法の呪文風の『ふぉるしふぃえいぶるパラノマふぇのみな ( Falsifiable Paranormal Fenomena ) = 不正に手を加えられた科学的に説明できない現象の意味』というセリフが絶品で、こんな難しい英語詞を萌え萌えなロリ声で少女風に歌ってしまうギャップが素晴らしい。更にこれをサビで威勢よく早口で歌いきるところなど実に爽快です。「恋はPSEUDO-SCIENCE」に対する合いの手も「PSEUDO! PSEUDO!(似非!似非!)」ですよ。こういったトンデモな世界を嗜む資質を持った人は世の中にそう多くは無いけれど、好き者には絶大な支持を受けているのが良く分かります。こんな奥深く味わい深い複合的な萌え歌ってなかなかお目にかかれませんものネ。 なお、アルバム「FUTURE-FICTION:AKIBA-POP!!」収録のものはNEW ARRANGEとなっています。新アレンジというよりは再録もので歌もアレンジも若干異なり、少し弾けっぷりが足りない内容なのでご注意を。「YOU TUBE」で短いバージョンが聴けます。公式ページに歌詞の一部が掲載されていますが、是非フルバージョンで全ての歌と詞をご堪能あれ。 *1 と学会:「著者の知識の欠如や妄想により、著者本来の意図とは異なる楽しみ方ができるようになってしまった」とんでもない本を探求・愛好する団体。 *2 電波ソングとは、そもそも本人の意図とは異なり結果的に迷走していなければならないが、この曲は綿密な計算のもとに作られており、決して作者の頭は宇宙から怪電波を受信していない。
魔法のトリマー「マジカルリンス・マックスハート」(MOSAIC.WAV Ver.) '06作曲編曲柏森進 アダルト麻雀ゲーム「いただきじゃんがりあんR」の挿入歌を製作チーム「MOSAIC.WAV」がカバーしたバージョン。彼等の2NDアルバム「SPACE AKIBA-POP」収録。従って「魔法のトリマー」という魔法少女アニメが存在する訳ではなく、あくまでゲーム中に出てくる劇中劇のような扱いのようです。トリマーってのは犬や猫の美容師の事で、それを魔法少女がやってしまい、更に全く無関係な麻雀ゲーム内で歌われるという、曲の存在そのものがどうにも摩訶不思議。 曲は明るく元気なテクノポップでヴォーカルの強烈なロリ声が特徴的。年齢設定が小学校低学年と思われるこんな幼稚な歌声やセリフを大の大人が楽しんでいいのかと、ふと自分のアイデンティティに疑問を投げかけたり、サウンドが機械臭の滅茶苦茶に強いテクノだったりと、この曲を聴きこなすには相当な達観・鍛錬が必要だヨ(笑)。 メロディは天然ボケでドジっ娘な魔法少女ポップということで明るく楽しく夢のある世界観を生かし良く出来てますネ。疾走感のあるリズムに乗って表情豊かに歌うヴォーカル(みーこさん)はロリ声云々という事を差し置き素晴らしい。そして何より歌詞が架空の設定で終わらすには勿体無い程の面白い出来。特に魔法の呪文として叫ばれる「ダメージケア アンド コンディショニング!」とか「うるおい成分 配合しまぁ~す!」などの天真爛漫な決め台詞の弾けっぷりは実に爽快。 いまいち魅力が伝わりづらいですが、「YOU TUBE」のこちらでショートバージョンが試聴出来ます。 ちょっと弾けっぷりが足りないけどオリジナルの金田まひる版がこちらで試聴出来ます。
堀江美都子、タイム・ファイブ/ DON'T YOU・・・? '88 作曲芹澤廣明 編曲青木望 ひみつのアッコちゃんエンディングテーマ。'60Sガールポップテイスト満載の明るく楽しい曲。基本はガールズロックンロールで堀江美都子のちょっとおどけた感じのヴォーカルがひたすら明るく楽しい感じを醸し出している。単純明快真っ向ストレート勝負直球ど真ん中の王道ポップス。芹澤廣明氏は「森口博子 エンドレスドリーム」や一連のチェッカーズのヒット曲の作家でこうしたテイストが得意のようだが、ガールポップでより輝きが増すように感じる。画像2、3は1971年の当時の雑誌からで14歳の頃、、、一体今いくつ何だ?
ファイブスピリッツ / なんとなく北へ '04 作曲編曲池毅 「北へ。Diamond Dust Memorial Songs」収録 ギャルゲー「北へ。」シリーズの「北へ。~Diamond Dust~」のキャラクター・テーマ・ソング集収録作でおそらく主題歌。第一作の主題歌「北へ。」同様に作曲、編曲をアニソン界のポール・マッカートニー、池毅が行っています。シリーズものを意識したのかどうか、この曲のトラックもまた前作同様に元気な行進曲もの。豪勢に作りこまれた厚めのサウンドは結構重量感があります。 全体のメロディもいつもながらの池毅(いけたけし)節で明るく流麗かつ品がある。サビメロは実にキャッチーで高揚感と爽やかさ、快活さを兼ね揃えた秀逸なもの。歌詞の「なんとなく北へ行っちゃおうかな」という締めも可愛らしく決まってるー。全体として悩みの欠片もない元気さ陽気さに満ち溢れ、乾燥した爽やかな空気感も北海道ものらしく?バッチリ。 歌うはファイブスピリッツ(石原絵理子,渡辺明乃,高橋裕子,天瀬まゆ,能登麻美子)という声優さん達でそれ風にキャピキャピした声が堪能出来ます。聴き慣れれば拙いラップも可愛らしく楽しいネ。(半分以下ですが、こちらで一部試聴出来ます。)
潘恵子 / 恋するベッキー 作曲編曲服部克久 '80「トム・ソーヤーの冒険」イメージソング 「はんけいこ」さんと読む有名な声優さんらしく、かなりキュートな歌声を聴かせてくれます。世界名作劇場だからといって決して子供向けオンリーのぬるいメロディという訳ではなく大人も楽しめる、明るい50'S/60'Sオールディーズスタイルの曲。「Johnny Burnette / DREAMIN'」が元ネタのもよう。「ディンドン、ディンドン」というコーラスが牧歌的で幸せ感たっぷり。ストリングスの奏でる「古き良き時代」の香り、空気感が素晴らしいです。そして潘恵子さんのちょっとせつない雰囲気をもって切り込んでくるキュートな歌声がピリピリとしたアクセントとなってます。思わず何度も繰り返し聴き入ってしまうキラーヴォイス!「日本アニメーション 世界名作劇場主題歌・挿入歌大全集 第1集」などいくつかのコンピに収録されているようです。
LALA♪LU / YOU&I -これがいいんじゃない?- '02 作曲浅田優美 編曲幡手康隆「LAST SEASONS」収録 恋愛アドベンチャーゲーム「チョコレート♪キッス」主題歌で「恋はあせらず」トラック。本作の1年前にリリースされたアニソン・ポップの頂点にして同じくハリーラブものの最高傑作「未来への贈り物 / 堀江由衣、倉田雅世、浅川悠、高木礼子、野田順子、雪乃五月、小林由美子」とかなり近いテイストを持つ。 多人数で交互に歌う形式などからも強く影響を受けたと推測できるが、声優陣含めて全体的に前者をマイナーダウンさせた感はある。構成がドタバタしているのと、歌声に統一感が無いこと、更にJポップの歌姫か何かと勘違いして演歌質ながなり声で歌い上げる者がいたりとマイナス面も目立つ。 然しながら、サビのキャッチーさ、スピード感、明るさ元気さなどハリーラブものとしての魅力は十分持ち合わせている。若い女の子の持つ瑞々しいエキスが弾けた隠れたハリーラブ名曲と言えるでしょう。(因みに「ニコニコ動画」で「榊原ゆい」のタグ追いをしていたら偶然発見した曲です。) この曲のシングルリリース時のLALA♪LU(ララルー)のメンバーは、大塚麻恵、宮西乃愛、木村郁絵、新谷さや香、Hinano(榊原ゆい)、伊藤あすか、みなのふうこ、Aina、桜井紗良の9名のようですが、本アルバムでは7名のみクレジットされています。「ベスト・オブ「恋はあせらず」トラック VOL.1 (女性編) 」収録作。「ニコニコ動画」で試聴↓出来ます。(ヒント:画面に目の焦点を合わせない、、、。) LaLa♪Lu(ララルー)YOUandI~これがいいんじゃない?~ 比較的マイナーエロゲソング集26の8分48秒のところから、おそらくこの曲のシングル・バージョンが聴けます。少し歌声やセリフ部分が違いますね。 なお、同じくハリーラブな「KiraKira☆メロディ学園 / 大好き! '00」は、このグループの母体となったグループの曲。作曲、編曲者とも同一で曲調もそっくり。おそらく歌っているメンバーも重複があると思われ、まさにこの曲の原型と言える内容です。 ライブビデオ「MERRY MERRY LALA♪LU クリスマスを始めましょ ハート」(2001年12月)で、この曲のライブパフォーマンスが見れます。
【 ポップ偏差値 63 】 太田貴子 / BIN・KANルージュ '83 亀井登志夫作曲 魔法の天使クリィミーマミ挿入歌。明るく楽しい曲調をバックに、恐ろしく可愛らしい鼻にかかったロリ声がフェロモンいっぱいに跳ね回ってます。しかし凄いな、この声は。単純明快で分かりやすく盛り上げていくアレンジもアニソンならではなのでしょうか。しかしこの曲は女性にはどう受け止められるのだろう。毛嫌いされるのだろうか。
FRIPSIDE NAO PROJECT! / こんいろ∞トキメキ!! ~着せたら脱がさない~ '07 作曲編曲八木沼悟志、新井健史 「妹」+「スク水」大好きアドベンチャーゲーム「妹に!スク水着せたら脱がさないっ」主題歌で「主題歌マキシシングル」及び「FRIPSIDE NAO PROJECT! / Rabbit Syndrome」に収録。「せな★せな@Surprise!!」や「あっせんぶる☆LOVEさんぶる」という素晴らしい電波系萌えソングを擁するFRIPSIDE NAO PROJECT!の作品です。 歌うNAOの声は可愛らしさと甘みを兼ね揃えながらも、所謂ロリ声ではないので聴き易いはず。一方、サウンドはあまり聴き慣れないジャングルとボサノバの掛け合わせという非常に独創的で面白いものですが、耳に馴染むには少し時間がかかるかも。スクール水着がテーマになっているので、如何にも清涼感のある夏向けなボサノバ・サウンドは良い選択でしたネ。夏の暑さ、明るい陽射し、乾いた空気感とスクール水着の瑞々しさを見事に描ききっています。 そして特筆すべきは、「愛のパワー無限大 着せたら脱がさない~」というサビのメロディ。テンション高く、非常に高いキーを保ったまま、まろやかで滑らかな洒落たラインを描きます。更に要所要所で「イエイ」とか「ス・ク・水」とかのロリ系合いの手が入り、曲に一層の「妹&スクール水着」な瑞々しさを添えています。 因みに、女性ヴォーカリストのNAOはFRIPSIDEを残念ながら辞めてしまい現在はソロで活躍しています。今のところFRIPSIDE NAO PROJECT!時代を超える作品は生まれていないですね。八木沼悟志、新井健史両氏による楽曲との相性はバッチリだったのに、、、うーん、実に勿体無い。NAOよ、戻ってきてくれー! 「ニコニコ動画」で聴けます。
新山志保 / 青い空 青い海 作曲編曲/岩崎元是(IWASAKI MOTOYOSHI) '98 「ワイルドハーフドラマアルバム Encounter3 (KING/KICA-403)」 山下達郎/ヘロンネタ曲。多くの達郎ファンはイントロが終わったら思わず「どんなにー」と歌いだしそうになってしまうことでしょう。岩崎元是さんはその筋では有名な大滝詠一フォロワー。ここでは思いっきり山下達郎/ヘロンやってます。しかーし、この曲はパクリとか真似とかそんなレベルを超越した原曲に勝るとも劣らない素晴らしい本物のアレンジを聴かせてくれます。心地よく響くエレピの調べ。深いエコーのかかった奥行きのあるトラックにメロディもなかなか高揚感のある良い出来。爽快なコーラスは達郎氏本人か?と一瞬思わせるほどで良い出来。欲を言えばカスタネットをあと20個ぐらい使って欲しかった(笑)。それとコーラスももっと全編に入れた方が良かったと思う。こんな素晴らしい曲が漫画のドラマCDだけにひっそりと収録されているだけなんてとっても勿体無いことだ。因みに新山志保さんは既にお亡くなりになっています。
あゆ+みる+るぅ+ゆかいななかまたち / カメリア! ~Dangerous Camellia Vacation~ '09 作曲編曲ぼいど 「プリンセスパーティーカメリア」 学園お嬢様ドタバタラブコメディADV「プリンセスパーティーカメリア」のプロモーションソングで同名シングルCD収録曲。【2009年度電波ソング大賞】で第6位に輝いた。同大賞1位の「Princess Party~青春禁止令~」と同じメンバーで歌われる電波ポップ。あまりにもスピーディで明るくハイテンションな曲なので、個人的に初聴時にはちょっとついていけない感じだったけど、だからこそ慣れれば麻薬的快感が味わえますね。 歌詞を目で追わないと何を言ってるのか分からないの程の早口でまくし立てるAメロは、歌というよりはラップなのでメロディに魅力は乏しい。然しながらBメロに続いて盛り上がるサビは元気一杯。「パンが無いならお菓子でいいじゃない」、「誠意無いならお金でいいじゃない」といった豪勢で世間離れした金持ち我儘お嬢様っぷりをユーモラスに描いた歌詞に載せてハチャメチャに弾けまくってます。 そして更に特筆すべきは随所で聴ける「カメリア!超お嬢!おおさわぎ!」というノリノリな合唱部分。鬼気迫る迫力と萌えの融合した実に魅力的なフレーズです。これはひょっとしてギャングスタ・ラップによくある合唱スタイル(*)を取り入れているんじゃないかなー。「ハッ!」と気合を入れる合いの手も可愛らしくてイイですネ。 * 例えばちょっと違うけど「thugs from da southside / DON'T TOUCH ME」(米AMAZON試聴)で聴ける「DON'T TOUCH ME」という勇ましい掛け声部分ですね。イントロも正にヒップホップ系だし、どこかにもっと近い元ネタがあると思うんですが、、、。どなたか教えて下さい。 PrincessParty Camelia~プリンセスパーティーカメリア~たぶん高画質(PV) 【ニコカラ】カメリア! ~Dangerous Camellia Vacation~(歌詞付き)
魔法使い隊 / 背伸びをしてFOLLOW YOU '95 作曲編曲矢吹俊郎 魔法使いTai!のOVAのオープニングテーマ曲。「魔法使いTai!ベストセレクションアルバム 沢野口沙絵のダイヤリー」収録。魔法使い隊は小西寛子、飯塚雅弓、岩男潤子の三人の声優さん。 明るく元気で前向きなロック調アニソン・ポップ。歌詩に「勇気」、「夢」、「チャレンジ」などと出てくるので一聴するとガールズ・ロックバンドの安直な青春強要ソング風。然しながらその歌唱/表現力は物腰の柔らかい声優モノ独特の豊潤なもの。更に男心をくすぐる適度なフェロモンの漂う声質が胸キュンもの。特筆すべきは「ダーメエ」という箇所の歌唱法で、キュートな歌声にオヤG、もうメロメロ。基本的にヴォーカルは一人。三人の声優さんのうち誰がリードをとってるのか私には分からないんですけど、後半3分35秒ぐらいの一番最後のフレーズだけ三人でユニゾンになります。この演出もちょっと感動的です。 この曲収録のこのアルバムにはフィルスペクター/大滝詠一系音壁アレンジの第一人者、岩崎元是氏が参加しているのですが、その影響があるのかどうかは不明ですが、この曲(調)には本来似つかわしくない「ダン・ドゥ・ビ・ダ・ビ」コーラスが入っており、微妙にロック色を薄めポップ度を高めているのも見逃せない部分。 「ニコニコ動画」でこの曲がフルバージョンで聴けます。ちょっとでもいいなと思われましたら、ヘッドフォンなどで細やかな歌唱表現もご堪能下さい。 「YOU TUBE」でこの曲のTV版ショート・バージョンが聴けます。ちょっと短すぎて魅力は伝わりづらいですけど、ご参考まで。
ゆうゆ / もう一度ピーターパン '89 作曲井上ヨシマサ 編曲西平彰 TVアニメ「ピーターパンの冒険」オープニング主題歌。ゆうゆ(岩井由紀子)、ピーターパンと来ると如何にも幼稚な取り合わせでなかなか近づき難いものがありますな。まあ実際それなりに幼稚臭漂う楽曲なのですが、オールディーズ・ロックンロール・スタイルの軽快なポップスで、慣れればどうってことないヨ(笑)。サビも古き良き時代の香りのする、ちょっと郷愁を誘う甘めのメロディ。純心で無垢な明るい夢のある世界観がいいですね。ゆうゆの声量の無さ、フェロモン不足に少々不満が残りますが、味と言えば味と言えますかねえ。 「ニコニコ動画」にこの曲の「THE IDOLM@STER(アイドルマスター) 萩原雪歩版」があると教えて頂きました。 アイドルマスターというのはアイドル育成シミュレーション・ゲームみたいなものらしいんですが、どうやら振り付けや衣装などをプレイヤーが自由に設定できるらしいです。そこでgotetsuさんという方がこの曲を使って「雪歩版」プロモーション・ビデオを作り、「ニコニコ動画」にアップされたということらしいです。 この「雪歩版」は、ゆうゆ(岩井由紀子)よりずっと可愛らしいルックス、曲のイメージにあった衣装を着せており、更に曲調、イメージにあった振り付け、表情、ダンスを披露させています。しょせんヴァーチャル・アイドルものか、と最初は軽視していた私ですが、オタク系ソフトウェアの進化は目覚ましく、その表情の豊かさ、動きの巧妙さ等には驚かされてしまいました。 このソフトでプレイヤーが何をどこまで設定出来るのかは不明ですが、gotetsuさんによる曲に合わせた多種多様な動きやアングルワークは、実に曲調にマッチしており、明るく楽しい、夢のあるノリノリなこの曲の魅力を100%以上に引き出している素晴らしいもの。二次元、三次元にかかわらず、アイドルポップ動画の最高傑作の一つと呼んでも過言ではないでしょう。 こちら→アイドルマスター ゆうゆ「もう一度ピーターパン」 雪歩ソロで見ることが出来ます。(会員登録(無料)が必要です。) 尚、ゆうゆの正式版の曲の長さは4分37秒あります。gotetsuさんにおかれましては是非この長さでも再度作って頂きたいですね。よろしくお願い致します&どうも有難うございました。
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