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ザ・スーパー・ポップ宣言

ギターポップ3

ギターポップ推薦曲(3)


小沢健二/FLIPPER'S GUITAR元ネタリスト

フリッパーズ・ギター/小沢健二 元ネタリスト曲別

フリッパーズ・ギター/小沢健二 元ネタ推薦曲

ギターポップ推薦曲(1) (2) (3) (4)

ネオアココンピの世界

ネオアコ/ギターポップ映像の世界



【 ポップ偏差値 62

PALE FOUNTAINS / JUST A GIRL '82



ネオアオ三銃士の一角ペイルファウンテンズの82年の2NDシングル曲。結局2枚のアルバムを残して解散してしまった彼らだが短い期間での活動ながら多くの良曲を残しましたね。快活で元気なサウンドではなく情緒的でメロディアスな楽曲は当時は個人的にはあまり好きではなかったけれど、高齢になったこの年頃に聞くと随分と心に沁みて改めて良いグループだったなとシミジミ思います。半ズボン姿の少年二人という今にして思えばショタコン心をくすぐるフェチ心満点なこのジャケットを、学生の頃に新宿のエディソン(レコード店)で初めて見た時の何とも言えない甘酸っぱい気持ちは今でもジャケを見るたびに思い起こさせられます。

曲はゆったりとしたアコースティックな弾き語り。静かで内省的な雰囲気を漂わせてますが、甘く感傷的なメロディが素晴らしいですね。ナイーブな少年の気持ちについてでも歌っているのでしょうか、名曲「THANK YOU」と同様自分の中の甘酸っぱくほろ苦い少年時代を追体験できる感じ。

「YOU TUBE」で聴けます。

フリッパーズギター / 星の彼方へ BLUE SHININ' QUICK STAR '91 「ヘッド博士の世界塔」



フリッパーズギターの3rdアルバム「ヘッド博士の世界塔」収録曲。1stでの1980年代英ネオアコ・リスペクトな名曲の数々はマニアを熱狂させ、その類稀な二人の才能と感性をまざまざと見せつけましたが、2nd、3rdの内容は1stと比べれば、そう驚く程のものでも無いかなという感じ。でもまあ、それはあくまで比較論で言うのであって、実際この曲なんか聞くと彼らの才能と感性はやっぱり素晴らしかったなと思う。「BURT BACHARACH / TRAINS AND BOATS AND PLANES」のメロディをヒントに「OCEAN COLOUR SCENE / YESTERDAY TODAY」、「STONE ROSES / ELEPHANT STONE」といった1990年代英ロック・リスペクトなアレンジの曲。「流線型、1000光年、星を目指そう」といった宇宙旅行を彷彿させる歌詞と相まって、出来上がった曲は壮大なスケールと夢、希望、新天地に向けたワクワク感などを感じさせる。更にスマートで洗練されたアレンジと小山田圭吾の抑制の効いたヴォーカルでもって実に洒落た感覚を醸し出している。実際にこの曲はこの頃の若者の人気番組「ねるとん紅鯨団」でスキーウェアのCM曲として効果的に使用されており、将に渋谷系を象徴するような曲だったと言えるんじゃないかな。

「YOU TUBE」で聴けます。

「ミズノ・スキーウェア KELVIN THERMOのCM」
(3分30秒から) CMの映像も曲に合わせて宇宙旅行をイメージして作られていますので、パーフリファンは必見かも。
明るく元気テンション高揚感疾走感グルーヴメロディ器楽瑞々しさボーナス(スマート感)ポップ偏差値合計
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FIELD MICE / CANADA '90 「SKYWRITING」



イギリスのSARAH RECORDSというレーベルがギターポップ界隈で人気を博していた時期は、個人的に全くそれ系の音を聴いていなかったからよく知らなかったんですが、このフィールド・マイスというグループはサラの代表的なグループみたいですね。当ブログでは既に「IF YOU NEED SOMEONE」という、繊細で、思慮深さを感じさせる曲を取り上げていますが、90年のアルバム「SKYWRITING」収録のこの曲は私が彼らに感じていたものとは違った印象の曲。

蛇足感の強い静かなイントロが終わると、そこから始まるのは牧歌的なカントリー・ポップ。当ブログ既出曲でいうと、「OLIVIA NEWTON-JOHN / TAKE ME HOME COUNTY ROADS」、「QUEEN / '39」、「LEAPY LEE / IF I EVER GET TO SAGINAW AGAIN」辺りに近い雰囲気です。明るく爽やかで、ちょっとノスタルジックで純朴な田舎の風景を感じさせるところがイイね。カナダという曲名から、きっとカナダの広大な自然への憧憬がテーマなのかも知れませんが、この曲こそ「野ネズミ」というグループ名に似合ってるんじゃないかな。それと、甘味とちょっと切ない感じのするAメロの感じは、「小沢健二 / いちょう並木のセレナーデ」に影響を与えているんじゃないかと思うんだけど、いかがですかね?

「YOU TUBE」で聴けます。
明るく元気テンション高揚感疾走感グルーヴメロディ器楽瑞々しさボーナス(カントリー調)ポップ偏差値合計
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LOVEFLARE / 35 SUMMERS '99 「INDIAN SUMMER」

LOVEFLARE 35 SUMMERS.jpg Loveflare.jpg

日本人二人組みによる「フリッパーズギター / 星の彼方に '91」というか「STONE ROSES / ELEPHANT STONE '88」を元ネタにしたネオアコ系ギターポップ。英語で歌っちゃうところなんかも同じだけど、何より憂いを帯びた甘酸っぱいメロディがパーフリしてるよね。ヴォーカルの唱法もネオアコ・ファンの琴線に触れるものがあります。適度な疾走感に間奏のギターのフレーズも秀逸でパーフリ・フォロワーとして最良の曲と言えるんじゃないでしょうか。

「YOU TUBE」で聴けます。
明るく元気テンション高揚感疾走感グルーヴメロディ器楽瑞々しさボーナス(パーフリ似)ポップ偏差値合計
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ORANGE JUICE / I CAN'T HELP MYSELF '82 LP「RIP IT UP」

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「FLESH OF MY FLESH」同様、ファーストアルバムの痛々しさが抜け去ったオレンジジュースの2NDアルバム収録曲。曲中でモータウンのFOUR TOPSのヒット曲「I CAN'T HELP MYSELF」について触れられているけど、特にサウンド的類似点はありませんが、1STでのAL GREEN同様エドウィン君の黒人音楽好きが垣間見えるエピソードということで。曲はまさにオレンジ・ジュースという感じの、明るく爽やかで柑橘系の持つ瑞々しさを100%具現化したかのようなサウンド。楽しい雰囲気いっぱいのキャッチーなメロディが歯切れの良いサウンドにのって浮き浮きした気持ちにさせてくれるのです。

「YOU TUBE」で聴けます。
明るく元気テンション高揚感疾走感グルーヴメロディ器楽瑞々しさボーナス(瑞々しさ)ポップ偏差値合計
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Daniel Saturn / Settle Down '97 「Softly」

DANIEL SOFTLY.jpg True To You A Dorian Compilation.jpg

スウェーデンで数枚のアルバムを出しているDaniel Saturnという人の98年の「Softly」というアルバム収録曲。初出は97年のDorianというレーベルのコンピ「True To You - A Dorian Compilation」にDr. Saturnという名義で収録。

懐かしい60/70年代の香りが漂うノスタルジックなメロディ。激しく煽情的で憂いを帯びながらも、こってりと甘く濃いメロディ造り。どこか平和でのんびりした雰囲気も素晴らしいですね。何とも既聴感の強いキャッチーなメロディで、初めて聴いた時はどこかの誰かの有名なヒット曲のカバーかと思ったんですが、探しても該当曲は見つからず。(CDには自作曲とクレジットされてます。)60年代のマージービートやソフトロック辺りに元ネタがあるんじゃないかと思うんですが、どなたか分かりませんか?「ASSOCIATION / NEVER MY LOVE」とも違うしなあ、、、。

素晴らしいメロディとアレンジだけど、ちょっと高音域を強調し過ぎたようなバランスの悪いミックスが惜しまれます。「YOU TUBE」で聴けます。

ROBYN HITCHCOCK & THE EGYPTIANS / HEAVEN (LIVE VERSION)'85 「GOTTA LET THIS HEN OUT!」収録

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ロビン・ヒッチコックの85年のライブ音源集アルバム「GOTTA LET THIS HEN OUT!」収録のバージョン。元々は彼の1STアルバム「Fegmania!」の収録曲(「YOU TUBE」で聴けます)。ロック色の濃いギターポップで高揚感のあるサビのフレーズが特徴的な曲ですね。ライブでは更にスピードアップしていて、演奏の一体感や緊迫感、グルーヴとどれも大幅に魅力が増している感じでお勧めです。「YOU TUBE」で聴けます。
明るく元気テンション高揚感疾走感グルーヴメロディ器楽瑞々しさボーナス(疾走感)ポップ偏差値合計
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【 ポップ偏差値 61

Candlestick / Be My Baby



おそらくは80年代から90年代に活躍したドイツのマイナーグループのギターポップ。ドイツのネオアコ系再発会社Firestation Recordsが出しているマニアックなバンドばかり集めたコンピシリーズ「Sound of Leamington Spa German Edition」(2019年発売)に収録されている。DISCOGSや中古売買に詳しいPopsikeで調べても掲載は皆無なので恐らく単体媒体での発売はされていないバンドの曲みたい。もちろん「YOU TUBE」にも音源は無い。

曲はビートルズ直系のマージービートな香りの漂うギターポップ。シンプルでオールドスタイルな60'ロックという感じだけど、憂いを帯びた甘く感傷的なメロディはなかなかキャッチー。ここしかない!とばかりに要所に入るコーラスも魅力的。いかにもマイナーグループという風情だけど趣きがあっていいね!こういう埋もれたマイナー曲を届けてくれたFirestation Recordsに感謝。
明るく元気テンション高揚感疾走感グルーヴメロディ器楽瑞々しさボーナス(ビートルズ感)ポップ偏差値合計
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OUCH / I NEED YOU MORE '92



イギリスのギターポップ・バンドの92年のシングル曲。日本盤が出ているどころか来日までしているようですね。曲は明るく溌剌とした元気な曲で初期ビートルズを彷彿させるもの。まあ、ズバリその辺を狙った曲という感じでしょうね。溌剌とした陽性なヴォーカルを前面に押し出し、メロディもキャッチー。爽やかで高揚感のあるコーラスに臨場感と親しみのわく手拍子入り。ギターのちょっとしたフレーズなんかも60年代初期のビートルズっぽいね。全体としても、とても良くまとまっているんだけど、こういうのって有りそうでなかなか無い。シンプルゆえに誤魔化しが効かないから狙って作るのもなかなか難しいんでしょうねえ。キャッチーさゆえに飽きやすいのが玉に瑕かな。

「YOU TUBE」でPVが見れます。
明るく元気テンション高揚感疾走感グルーヴメロディ器楽瑞々しさボーナス(ビートルズ風)ポップ偏差値合計
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Papa Topo / Lo Que Me Gusta Del Verano Es Poder Tomar Helado '10「Oso Panda」



スペインの男女デュオが2010年に出したシングル「Oso Panda」のカップリング曲で、初期フリッパーズギターを彷彿させる渋谷系ネオアコ・ポップ。つまり、お洒落で洗練されていて、可愛らしく、愛嬌もあり、明るくポップな内容というところ。ギターポップという訳ではないけれど、彼らが影響を受けたグループとして、THE FIELD MICEとかANOTHER SUNNY DAYとかそれ系の名前を見ることが出来、そうしたエッセンスも感じられます。更にスペインというロケイションからかカラッとした爽やかさと乾燥感、清涼感をも感じさせるところがいいですね。またリードの女性の可愛らしい歌声に男性ヴォーカルがほとんど交わることなく延々違う歌詞を歌っていくスタイルが面白く、曲をより魅力的なものにしています。

「YOU TUBE」でPVが見れます。カラフルな色彩に富んだ楽しそうな雰囲気がイイね。カップリング曲の方ではパンダのかぶりものが見られたりと、やはりパーフリのセンスと通じるものを感じさせるんだよな。
明るく元気テンション高揚感疾走感グルーヴメロディ器楽瑞々しさボーナス(ポップ感)ポップ偏差値合計
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HOUSEMARTINS / ME AND THE FARMER '87 「The People Who Grinned Themselves To Death」収録

HOUSEMARTINS ME AND THE FARMER.jpg HOUSEMARTINS The People Who Grinned.jpg

イギリスのギターポップバンド「ハウスマーチンズ」の2ndアルバム収録曲。そもそも「ハウス・マーチン」ってどういう意味なんだろう?と調べたらどうも「イワツバメ(岩燕)」というツバメの名前らしい。この曲も「農夫」なんてタイトルが付いてたりして、どうも自然をこよなく愛する田舎の純朴な青年バンドって感じなんですかねえ。お洒落好きなポール・ウェラーのSTYLE COUNCILあたりとは対極の印象。

この曲は明るい曲調やスピード感、サビの盛り上がりなどが素晴らしい。特にコーラス含めてヴォーカル部分のメロディの良さが際立ち、歌って楽しい曲って感じですかねえ。肩肘張らない自然体なギターポップって感じで気軽に聴けるのは良いんだけど、悪く言えばネオアコものとしては緊迫感や切実感に欠ける感じかな。「YOU TUBE」でPVが見れます。これ見るとルックス的に全く華が無いというか、ただの田舎の気のいい兄ちゃん達って感じですねえ。脱力系ギタポとでも命名しときましょう。
明るく元気テンション高揚感疾走感グルーヴメロディ器楽瑞々しさボーナス(脱力系)ポップ偏差値合計
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MAX EIDER / MY OTHER LIFE '87「THE BEST KISSER IN THE WORLD」

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JAZZ BUCHERの元ギタリスト、マックス・アイダーのソロアルバム収録曲。キラキラ輝く宝石のような煌びやかなギターが魅力的な曲。全体として冷ややかな触感のあるサウンドで、緊迫感もあり、そして空間的拡がりも感じさせる音造り。短いAメロからいきなりクライマックスとなるサビメロに突入するスピード感と潔さ。そのサビメロの爽快さと高揚感など短い曲の中に美味しいエッセンスが凝縮されてますね。ヴォーカルが固いのが珠に瑕かな。

「YOU TUBE」で聴けます。
明るく元気テンション高揚感疾走感グルーヴメロディ器楽瑞々しさボーナス(煌きギター)ポップ偏差値合計
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LILAC TIME / TOGETHER '87 「THE LILAC TIME」収録

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「フリッパーズギター / ラブアンドドリームふたたび」の元ネタの「THE GIRL WHO WAVES AT TRAINS」で知られるLILAC TIMEの87年のアルバム収録曲。89年の前者は牧歌的で和める曲だったけど、2年前の作品であるこの曲は、ヒリヒリとした緊迫感がありますね。スピードのある激しめのリズムに透明感のあるコーラス。キラキラとしながらも冷ややかな感触のギターが全体を通して鳴り響くサウンドは如何にもイギリス的。メロディは少し暗めだけど、美しくキャッチーで親しみ易い。特に畳み掛けるように繰り返されるサビが魅力的で、思わず一緒に歌ってしまいます。

「YOU TUBE」で聴けます。
明るく元気テンション高揚感疾走感グルーヴメロディ器楽瑞々しさボーナス(透明感)ポップ偏差値合計
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CITRUS / BLUE MERCEDES (SIMPLY ETERNAL REALITY) '00 「wispy, no mercy」収録



90年代に活躍したフリッパーズギターのフォロワー的バンドの2000年の元気で疾走感のある曲。編集盤「Pits Are The Pits (25 GOLD=RARE=DEBRIS 1992-2000)」にも収録。

曲全体に漂う逼迫感、緊迫感そして青さ加減がパーフリの1STを思わせ好印象。基本、宅録バンドとのことだけど、ゴージャスで厚みのある音造りはそれを全く感じさせませんね。特に幾度となく来襲する雷ドラムの迫力はウォール・オブ・サウンド的と言っていい内容で効果的。ただ、女性リードのファルセットが弱弱しく、何と歌っているのか全く分からないのでイライラさせられ残念。

「YOU TUBE」で聴けます。
明るく元気テンション高揚感疾走感グルーヴメロディ器楽瑞々しさボーナス(雷ドラム)ポップ偏差値合計
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BELLE & SEBASTIAN / THE STATE I AM IN '96 「TIGERMILK」収録

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スコットランド/グラスゴー出身のギターポップ・バンドの1STアルバム収録曲。明るく元気という曲ではないけれど、きれいなメロディを持った名曲。囁くようなボーカルのアカペラで始まり、しばらくは柔らかなギターのみが伴奏を務める。そこまでの両者のコンビネーションが曲全体に物静かで繊細なイメージを与えている。そこから徐々に他の楽器も加わり徐々に盛り上げていくんだけど、内省的でナイーブそうな歌声はそのままにグルーヴ感が増幅されていく様は見事。そして抑制の効いた歌声のまま迎えるサビのメロディは、甘く情緒的な込み上げ系。この淡白ながらも情緒的というコントラストが実に素晴らしいですね。「YOU TUBE」で聴けます。
明るく元気テンション高揚感疾走感グルーヴメロディ器楽瑞々しさボーナス(淡白ながらも情緒的)ポップ偏差値合計
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HOUSEMARTINS / FIVE GET OVER EXCITED '87 「The People Who Grinned Themselves To Death」収録

HOUSEMARTINS FIVE GET OVER EXCITED.jpg HOUSEMARTINS The People Who Grinned.jpg

BEACH BOYSネタという訳ではないでしょうが「FUN,FUN,FUN」という明るく楽しいコーラスから始まる軽快なギターポップ。ヴォーカルの声質はちょっと生真面目な感じだけど、弾けた疾走感のあるバックに乗って爽やかで明るい曲に仕上がってます。AZTEC CAMERAやORANGE JUICEなんかと比べると痛みや緊迫感に欠けるし、突き抜けたメロディの魅力という程のものは無いけれど、平和で和める空気感がいいですネ。「YOU TUBE」で見れるこの曲のPVを見ると、他のネオアコグループと比べて格好良さが無い分、ひょうきんさと庶民的な雰囲気で受けてたグループなのかなという印象。このグループの代表曲としてソウルのネオアコカバー CARAVAN OF LOVE もオススメです。
明るく元気テンション高揚感疾走感グルーヴメロディ器楽瑞々しさボーナス(和み感)ポップ偏差値合計
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BERNARD BUTLER / NOT ALONE '98 「PEOPLE MOVE ON」

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元SUEDEのギタリスト、バーナード・バトラーのファースト・アルバム「PEOPLE MOVE ON」収録曲。ストリングスを厚めに取り入れたゆったりとした曲で、明るくポップという訳ではありませんが、フィルスペクター/ウォール・オブ・サウンド的感触が心地よいギターポップ。曲としては「RONETTES / WALKING IN THE RAIN」辺りをよりゴージャスにした感じか。アコギを含めた格調高いストリングス・サウンドは大仰で、ヴォーカルの感傷的な唱法、メロディと相まって感動の押し売り的側面はあるな。ドラムやベースにエコー感が無いのは残念だけど、ロック色の濃いギターの音色と陽性の声質でイギリス若者の瑞々しいエキスを滴らせ、とっても美味。「YOU TUBE」で試聴出来ます。
明るく元気テンション高揚感疾走感グルーヴメロディ器楽瑞々しさボーナス(ストリングス)ポップ偏差値合計
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【 ポップ偏差値 60

BRIDESHEAD / Shampoo Bubble 「Some People Have All The Fun」'98



98年から2015年にかけて3枚のアルバムを出しているドイツのグループの1STアルバム収録曲。ネオアコディスクガイドによると『ドイツを代表するバンド』らしいけど本当ですかね。曲はSARAHレーベル辺りの音に通じる成熟した大人の知的雰囲気を持ったギターポップ。ヴォーカルは一貫してトーンは低いけど、サウンド自体は明るく快活でスピード感有り。特筆すべきは煌びやかでいながら落ち着いた雰囲気を持つギターの音色。間奏のギターソロ含めてネオアコの持つ甘酸っぱい感覚が溢れ出ている感じ。派手さは無いけれど全体として上手くまとまって実にいいムード。

「YOU TUBE」で聴けます。(再生数17回って・・・)
明るく元気テンション高揚感疾走感グルーヴメロディ器楽瑞々しさボーナス(落ち着き)ポップ偏差値合計
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GIRLS AT OUR BEST! / PLEASURE '80 LP「PLEASURE」

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可愛らしい女性リードのイギリスのニューウェイヴ系バンドの1980年の唯一のアルバムのタイトル曲。当ブログでも既に「CHINA BLUE」、「TOO BIG FOR YOUR BOOTS」、「FUN-CITY TEENAGERS」と同アルバムから3曲も取り上げているお馴染みのバンドですが、近年になってシングル曲などを収録したCDも発売されているようです。ポスト・パンクの女性リードのグループということで当時はSLITS,DELTA 5なんかと同列で好まれていた記憶がありますね、「楽器が下手な女の子でも音楽は出来る!」みたいな感じで。実際ちょっと素人っぽいけど勢いや熱気は感じさせるみたいな雰囲気はあるかも。アルバム収録曲は良曲が豊富でポップ好きには必須と言えるんだけど、曲名や歌詞などからも分かる通り全体を通して明るく肯定的な世界観に好感が持てますね。このタイトル曲も「喜び」ということでアルバム全体のカラーを表しているようなイメージがあります。

「YOU TUBE」で聴けます。
明るく元気テンション高揚感疾走感グルーヴメロディ器楽瑞々しさボーナス(肯定感)ポップ偏差値合計
87776677560


ORANGE JUICE / WAN LIGHT '82 LP「YOU CAN'T HIDE YOUR LOVE FOREVER」

YOU CANT

当ブログでは既に「TENDER OBJECT」、「FALLING AND LAUGHING」、「DYING DAY」の3曲を取り上げているネオアコ最重要アルバムであるORANGE JUICEの1STアルバム「YOU CAN'T HIDE YOUR LOVE FOREVER」収録曲。既出の3曲は全てヴォーカルのEDWYN COLLINSの作品だけど、この「WAN LIGHT」や「THREE CHEERS FOR OUR SIDE」などギターのJAMES KIRKによる作品も少し違った魅力があります。ヴォーカルもジェイムズ自身がとっていて、そのヘタウマ的ヴォーカルに味がある。ちょっとお道化た感じのメロディの明るい曲調は、既出のエドウィン節全開の痛い3曲を中和している感じ。とはいえ終盤ではお馴染みの痛いエドウィン節が展開され、オレジューらしさを垣間見せているけれどもね。

1STを最後にオレジューを脱退してしまったジェイムズ君は後にMEMPHISというグループを結成。そこで残した85年のシングル曲「YOU SUPPLY THE ROSES」「Apres Ski」は共に彼らしい脱力・和み系の魅力が伝わる良曲なので是非聴いてみてください。しかし、このメンフィスという地名だけのグループ名といい水牛一匹だけが写ったジャケといい、ジェイムズ君って何とも不思議ちゃんな人だったよね。
明るく元気テンション高揚感疾走感グルーヴメロディ器楽瑞々しさボーナス(脱力感)ポップ偏差値合計
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LILAC TIME / RETURN TO YESTERDAY '88



イギリスのネオアコ・グループ、ライラック・タイムの88年のシングル曲。当ブログでは既に「フリッパーズギター / ラブアンドドリームふたたび」の元ネタの「THE GIRL WHO WAVES AT TRAINS」、と透明感と緊迫感のあるTOGETHERを取り上げています。個人的には完全に後追いな彼らだけど、才能のある良いグループですねえ。曲はヴォーカル、コーラスこそ淡々としたものだけど、曲調としては明るめのカントリー。スピード感のあるアコースティックでちょっとお道化た風なサウンドが魅力的。(こういう明るくキャッチーなカントリーって探してもなかなか見つからないんですよねえ。)ちょっと内省的なメロディに、ヴォーカルも陽性ではないので曲調に完全に合っているとは言い難いけど、この辺がイギリス風味付けの魅力って感じでしょうか。

「YOU TUBE」で聴けます。「BBC Sessions版」もどうぞ。
明るく元気テンション高揚感疾走感グルーヴメロディ器楽瑞々しさボーナス(カントリー)ポップ偏差値合計
76777777560


MONTE CARLO / I KNEW IT 「SUMMER IN VIENA」 '03?



インドネシアのジャカルタ出身のインディ・グループのシングルCD「SUMMER IN VIENA」収録曲。2003年に日本からでたコンピCD「POP SHOWER / MARMALADE RECORDS COMPILATION」にも収録されています。曲はキラキラと輝くギターの音色が特徴的なギターポップ。メロディ自体は明るくポップというほどではないけれど爽やかで好印象。ヴォーカルとコーラスも淡白で控えめな感じが少し物足りなさを感じるけど、だからこそ煌びやかなギターサウンドが映えたのかも。最後になって手拍子が入るんだけど、全編に導入してたらどうなっていたんだろう?

「YOU TUBE」で聴けます。
明るく元気テンション高揚感疾走感グルーヴメロディ器楽瑞々しさボーナス(煌きギター)ポップ偏差値合計
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LIGHTNING SEEDS / PURE (EXTENDED) '89



イギリスのロック・バンド「ライトニング・シーズ」の89年のデビューシングル。サウンドの中心となっているのはギターというよりもキーボードの淡白ながらも優しいフレーズのリフレインで、これが曲の印象を思慮深い、落ち着いたものとしている。レゲエにおいてキーボードは打楽器のように機能していることが多々あるが、ある意味この曲においても同様。後半登場するギターの甘く優しいフレーズもイイ。全編を通してトーンの低いヴォーカルも、それゆえ品の良さを感じさせますね。派手さはないけど、それらがうまくまとまって素晴らしい音世界が展開されています。

「YOU TUBE」で聴けます。

ライブ映像はこちらで。

ALSATIANS / TEEN ROMANCE '80



ロンドンのパワーポップ系バンドのシングル曲。ネオアコ始祖曲である「ORANGE JUICE / FALLING AND LAUGHING」と同じ1980年に同じイギリスで発売されたんだけど、この時点でのネアオコ度はこちらの方が上かも。もっとも当時ネオアコ好きの間でもほとんど話題になりませんでしたが。疾走感のあるギター中心のサウンドに如何にも青春時代の甘酸っぱさを歌ってますと言わんばかりの甘く切ないメロディがイイね。時折入る手拍子も親しみが持てるし、間奏でのギターのフレーズも胸キュンもの。ネオアコ前夜に既にこんな素敵な曲が存在していたなんて、イギリスのインディ・シーン恐るべしです。もっとこんなの無いのかな?因みにALSATIANは「ジャーマン・シェパード」とか「フランスのアルザス地方の人」という意味だそうな。(後者でしょうね。)

「YOU TUBE」で聴けます。
明るく元気テンション高揚感疾走感グルーヴメロディ器楽瑞々しさボーナス(ネオアコ感)ポップ偏差値合計
67786867560


LESLIES / IN A MATTER OF SPEAKING '02 「Intercontinental Pop Exchange No.2」



スウェーデンのバンド、レスリーズの2002年の曲。CD「Intercontinental Pop Exchange No.2」収録。ギターポップ本には未掲載でジャンル的にはロックなんでしょうかねえ。でもイントロで聴かれる瑞々しくキャッチーなギターの音色や全体に流れる甘酸っぱい雰囲気は80年代のネオアコものを彷彿させますね。幾つかのパートで構成されているメロディはどれも良質だしヴォーカルも申し分ない。そして中盤から後半にかけて聴かれる甘く優しいギターの音色が秀逸。これは延々聴いていたい感じ。派手さは無いけれど味わい深い良曲だと思います。

「YOU TUBE」で聴けます。

BEAUTIFUL SOUTH / OH BLACKPOOL '89 「Welcome To The Beautiful South」収録

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元HousemartinsのPaul Heatonが同バンド解散後に結成したロックバンド、ビューティフル・サウスの1stアルバム収録曲。マルクスとかヒトラーとか歌詞に出てくるんで、テーマは重そうですね。然しながら曲調は明るく、軽やかなギターの刻みも心地良い。要所で絡むピアノ(ハープシコード?)の音色もポップで魅力的。メロディ全体に派手さは無いものの、それゆえ飽きの来ないエヴァーグリーン的な味わいのある良曲です。

「YOU TUBE」で聴けます。
明るく元気テンション高揚感疾走感グルーヴメロディ器楽瑞々しさボーナス(ギターの刻み)ポップ偏差値合計
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SUCRETTE / LOVE PROLOGUE '07 「C'EST SI BON」収録

sucrette_cest_si_bon.jpg YUKIPON.jpg YUKIPON2.jpg

シュクレットという最近の日本のポップユニットの曲。特にギターポップ色が強い訳ではないけど、フリッパーズギター以降の渋谷系サウンドを意識した音造りがなされている。ボーカルもカヒミ・カリィ似のウイスパー唱法だしね。適度なスピード感とパステルカラーを感じさせる淡く上品な甘みのあるメロディ。明るく穏やかな曲調にヴァイブ系(木琴?)のコロコロ転がる音色が可愛らしい。

「YOU TUBE」で聴けます。尚、この曲を使用したアイドルマスターMAD動画、アイドルマスター 雪歩×Sucrette「Love Prologue」は、やはりパステルカラーの似合う品のあるアイドル雪歩の可愛らしい踊りを堪能できるセンスの良い内容となっていてお勧めです。

雪歩と言えば、当ブログでも取り上げた「いつもよりオレンジ! / 宮沢ゆあな」「FOUR SEASONS / 北へ。」のイラストでも知られる大槍葦人氏(少女騎士団)による雪歩同人誌「YUKIHO HAGIWARA in the Bird Cage」も、センスの良い絵柄と品のある雪歩の特徴をうまく捉えた淫靡な内容でお勧め。やはりヴァイブ系玩具に悶える雪歩が可愛らしい。
明るく元気テンション高揚感疾走感グルーヴメロディ器楽瑞々しさボーナス(木琴の音色)ポップ偏差値合計
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FIELD MICE / IF YOU NEED SOMEONE '89 「Where'd You Learn to Kiss That Way?」収録

FIELD MICE Where'd You Learn to Kiss That Way.jpg

訳して「野ネズミ」というグループ名は日本人の感覚からいうと???ですが、この曲で聴ける繊細で、思慮深さを感じさせるところなんかがイギリス人の「野ネズミ」に対して持ってるイメージなのかなあ。明るくポップな曲ではないですが、体温の低い、感情を押し殺したようなボーカルに、高原に吹く冷たく爽やかでちょっと湿り気を帯びた風のようなバックサウンドが独特の音世界を作り上げています。メロディも適度な甘みとほろ苦さが同居する大人向けのビターチョコ的味わい。

このアルバムの他にも「Coastal」や、SARAH RECORDSのいくつかのコンピなどで聴けるようです。こちらの彼等のディスコグラフィのページを見るとレコードジャケットがなかなかポップで楽しめます。こちらのページで30秒ほど試聴出来ます。
明るく元気テンション高揚感疾走感グルーヴメロディ器楽瑞々しさボーナス(体温の低さ)ポップ偏差値合計
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【 もうすぐランクイン 】

BLUEBELLS / H.O.L.L.A.N.D. '84 「Singles Collection」収録

BLUEBELLS SINGLES.jpg

当ブログでは既に「CATH (REMIX)」、「I'M FALLING」、「WILL SHE ALWAYS BE WAITING」を取り上げているブルーベルズの84年の作品。シングル「I'M FALLING」のB面曲で編集CD「Singles Collection」に収録されています。明るく元気というタイプの曲ではなく、しっとりとしたスロウ。「H.O.L.L.A.N.D.」というのはオランダのことだけどイントロの笛っぽい音色なんかは如何にもスコットランドという趣き。全体として感じられる素朴で牧歌的な雰囲気が好印象で当初アルバムに収録されなかったB面曲としてはかなり出来が良い。バックの音が徐々に厚みを増していき終盤は情緒的なスキャットで盛大に盛り上がります。どうせならがっちりとウォール・オブ・サウンドに仕上げて欲しかったところかな。個人的にはイギリスの80年代ネオアコ5大グループの末席に位置づけている彼らですが、いい曲多いですねえ。この頃のネオアコは実に層が厚かったけど、こうした素朴で牧歌的な雰囲気のネオアコ系の曲って2000年代以降にはあまり無いんですかねえ・・・。

「YOU TUBE」で聴けます。

MIGHTY MIGHTY / NIGHT AFTER NIGHT '87 「ONE WAY」



80年代後半に活躍したバーミンガムのインディーバンド「マイティ・マイティ」の12インチシングル「ONE WAY」収録曲。2000年に発売されたシングル編集盤の「A BAND FROM BIRMINGHAM」にも収録されています。曲はゆったりとした流れに淡い色彩を思わせるソフトな曲調のギターポップ。甘めのメロディをリードが優しく歌い上げ、リラックスした雰囲気を漂わせていますね。サウンドとしては全編を埋める何層もに塗られたシンセの幻想的響きが特徴的。特に後半になって登場するエレピのきれいな響きが素晴らしく一番の聴き所。後ろの方で暴れるドラムスとの絡みは、ちょっと音壁的かも。元気なポップという訳ではないけれど、全体的に流れる明るく肯定的な雰囲気に好感が持てます。

「YOU TUBE」で聴けます。

BEAUTIFUL SOUTH / FROM UNDER THE COVERS '89 「Welcome To The Beautiful South」収録

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元HousemartinsのPaul Heatonが同バンド解散後に結成したロックバンド、ビューティフル・サウスの1stアルバム収録曲。同アルバム収録曲からは「OH BLACKPOOL」に続いて2曲目の紹介。「OH BLACKPOOL」と比べて大部暗い雰囲気の曲だけど、メロディの出来は良く心に沁みる。
リードの声質は決して魅力的とは言えないが、こういった暗めの曲にはマッチしている気がします。ちょっとヒリヒリした傷みを感じるのも80年代ネオアコ的でいい感じ。

「YOU TUBE」で聴けます。

BRAINPOOL / JUNK '04 「Junk - A Rock Opera」



スウエーデンのポップ/ロックバンドの2004年の5枚目のアルバム「Junk - A Rock Opera」収録曲。検索しても日本語のサイトはほとんど出てこないから日本での知名度はかなり低そう。ジョージハリスンの「My sweet Lord (She's so fine)」をカバーするなど、なかなかポップなセンスを有するグループのようです。曲はスタイルカウンシルとか佐野元春辺りを彷彿させる軽快なピアノが印象的なポップナンバー。歌詞に「スーパーマーケット」と出てくる所や全体的な曲調、リードの声質などから「CLASH / LOST IN THE SUPERMARKET」辺りにインスパイアされた曲なのかなと感じます。ちょっと甘く切な気なメロディは良質で、全体を通して響き渡るピアノとマッチしてなかなかの曲に仕上がっています。

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ギターポップ推薦曲(4)


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