カテゴリ:日本語教師の空
真面目な初級レベルの学生が、日本語能力試験を受けてみようかと言うので
N5という最低のレベルから受けるのは、受験料がもったいないので もう少し勉強して、N3くらいから受けるのがいいと思うけど~~ と、薦めたら 冬休みに学院に通って勉強します! あっ、中国語と日本語のパッケージで習うと安いので、中国語も勉強してみようか?せんせ~ はぁっ??韓国では1+1という商法は、スーパー、化粧品などでよく見られるが 語学まで1+1ですか? すると、学生は 英語、中国語、日本語の3つのパッケージもありますよ~~ もっと安くなると思います。 語学学校のすごい商法です。日本ではありえない商法でしょう。 今学期、LD(Learning Disabilities, 学習障害)が少しあるかも、と疑っている男子学生がいる。 そりゃあ、真面目に勉強して、単語を覚えることには壮大な時間を費やして勉強してくる。 でも、何かしら失敗する。 勉強に費やす時間は相当なもんだと思うし、努力もかなりしていると思う。 中間試験の点数は、私が思ったよりもいい点数だった。 その彼が、 せんせ~、期末試験で何点とったらA+が取れますか? と、聞いてきたので驚いた。 あんなに勉強してたのは、A+を目指していたんですね。 それで、評価の内訳を説明し、期末試験で100点満点を取れば、可能性が少しはあることを説明した。 本当は、100点満点でも可能性はほとんど無いんだが、そんなこと言ってしまったら、勉強する意欲なくすでしょう。 だから、A+を取るための勉強は、学習の動機づけとして全くなってないんです。 と、彼にこんこんと話したかったが、一回くらいの話では全く効き目がないことはわかっているので、 これからも、頑張って勉強しましょうね~~ と、励ましておいた。 今学期、お父さんが亡くなった男子学生がいる。 スキューバダイビングをしていて亡くなったそうだ。 ちょうど中間試験の時だったので、お父さんが亡くなったことを学生たちに伝えた。 話してるだけで、鼻水が出てきてしまい、彼が出てきたら何て言ったらいいかな、と悶々としていた。 お葬式も終わり、授業に出てきた彼は、全く以前と同じ態度で(そりゃ、そうですが) 二十歳そこそこで、精神的に強いなと思ったり・・・ そんな時に、家族の呼称を勉強し 誕生日に 母に~~をあげました。 だの 私の誕生日に 父に~~をもらいました。 だの、そんな例文が教科書に出てきて、ドキドキハラハラ でも、彼はいつもと同じ態度で、真面目に日本語の勉強をして、友達とそんな会話を練習してた。 (家族の呼称を勉強する時には、いつも気を使います。でも、勉強しないわけにはいかないし、語学を教える立場として悩むところです。) お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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